イレギュラーな対応に学んだ、大切なこと

2016年4月、震度7を観測する地震に見舞われた熊本県。こうした災害時には、被災された方々の受け入れで、医療現場は非日常的な対応を迫られます。そのとき、ソラストの社員たちはどのように動いたのか。半年以上経った今、熊本支社管内の病院で働くマネージャーたちが、当時の様子を振り返りました。

余震が続くなか、もっとも被害のひどかった益城町方面に住む複数の社員たちが、自ら被災しながらも出勤。身内の安否がわからないなか出勤した社員や、5時間をかけて出勤した社員もいました。なかには、子どもから「こんなときに、どうしてお母さんは仕事に行くの?」と聞かれ、戸惑いながらも使命感から仕事に出かけた人もいます。学校や保育園がお休みになり、子連れで出勤する姿も見られました。

そこに共通するのは、医療に従事する者としての責任感です。「一人でも命を落とさないように患者さまの手助けをしたい」という思いです。実際、震災を通じて改めて命の尊さに直面し、「こんなに大変な仕事をしていたのか」と意識を新たにした社員も多かったようです。

また、災害時は平常時には予測できないようなことが起こります。避難場所に指定されている病院には、負傷した方や患者さまだけでなく避難されてきた方も押し寄せ、受付は大混雑。しかも、「保険証が見つからない」「お金がない」「服用していた薬がなくなってしまったので、送ってもらうわけにはいかないか」など、イレギュラーなことばかり。「どうしたらいいの?」という問い合わせが相次ぎ、スタッフが確認作業に追われる場面もありました。

ソラスト社員の働きぶりに高い評価

裏を返せば、イレギュラーな対応を求められるときこそ、コミュニケーション・スキルやチームワークが試されるのです。医療事務のプロとして、また、ソラストというブランドの腕の見せどころです。あるマネージャーは、「日頃から時間外受付の対応を訓練しておくことが重要ですね」と振り返ります。

医師や看護師といつも以上に連携しながら、医療事務スタッフとしてできることを考え、混乱する医療現場に対応してきた今回の震災。受託先である医療機関からは、ソラストの働きぶりに対し、高い評価をいただいています。

「ソラストとしての支援の決断が早かった※1」
「ソラストの組織力のレベルの高さに感心した」
「自宅待機を指示する企業も多いなか、多方面で支援を実施していた」
「病院職員は特休無給※2扱いなのにソラスト社員は特休有給※3扱いとは驚いた」

※1 ソラストは熊本地震に際し、各医療機関に支援物資を提供。
※2 特休無給:給与が支払われない特別休暇
※3 特休有給:給与が支払われる特別休暇

もちろん、新しく見えてきた課題も

一方で、ほとんどの社員が経験したことのない非常事態を通して、多くの気づきもありました。非常時に限らず、一つのチームとして機能するには、お互いの業務内容について把握しておくことが重要になります。この点は普段から意識されてきましたが、さらに、お互いの業務をある程度代行できるように訓練しておくことで、非常時への対応がよりスムースになると考えられます。

また、社員からの声で意外に多かったのが、「着替える場所がなくて困った」「白いポロシャツなど、ブラウスの代用となる非常時用の制服を支給してほしい」といった声です。子連れ出勤を余儀なくされた社員からは、「子どもを一時的に預かってもらえる場所があると良かった」という意見も。

自然災害をはじめとする予期せぬ事態は、これからもないとは言い切れません。ソラストは、今回の経験を無駄にすることなく、さらにチーム連携を強め、患者さま、受託先である医療機関のみなさまの期待を超えるソラストクオリティを追求していきます。

熊本の地域社会に貢献した社員たちはソラストの誇りです

熊本支社長
金棒 浩美さん

自らが被災者でありながら、業務に就いてくれた社員のみなさん。ライフラインが途絶え、家が崩壊するなどの被害を受け、さらに避難所からの出勤など、さまざまな苦難があったと思います。今回発揮された医療従事者としての志の高さは、評価に値するものです。 また、毎日のように支援物資を届け、早い段階で本社や他拠点からの支援者を投入してくれたソラストという会社にも感謝しています。今回の働きによって、医療機関のみなさまはソラストへの信頼をさらに深めたに違いありません。
予期せぬ災害はいつかどこかで発生します。そのときにどのような対応をとるかを、日頃から考え、シミュレーションしておくべきだと思います。