会計スタッフは、一人ひとりの患者さまの診療内容を確認し、患者さまが負担する金額をそれぞれの保険割合にしたがって計算するお仕事です。受付業務に次いで馴染みのあるお仕事でしょう。スピードや正確さが求められるのはもちろん、医療や保険制度などの専門知識も必要です。

一日の仕事の流れ

ひと口に会計と言っても、外来会計と入院会計などで仕事内容は異なります。ここでは代表的な仕事の流れをご紹介します。

外来会計の例

※これは一例です。病院によって異なります。
8:30~
  • パソコンの立ち上げ
  • 当直確認:前日の夕方から朝までに来院された患者さまの診療報酬※1の算定について確認する。
  • 未取り込み処理:前日に診療した患者さまについて、会計後の追加や変更※2がシステムに反映されているかどうかを確認し、必要に応じて再計算を行う。
9:00~ 患者さまの保険証・公費などの確認、会計入力
会計入力の合い間に・・・
  • 患者さまへの返金や不足分の集金の連絡(算定誤りがあった場合)
  • 伝票・各種ファイルの整理
  • 診療費に関する書類の作成
  • 患者さまからのお問合せへの対応
12:00~ 交代で昼食
13:00~ 午前中と同じ業務
17:00~ 締め処理
17:30 退勤

※1 診療報酬とは保険診療の際に医療行為に対して支払われる価格のこと。
※2 会計後に医師が投薬や処置、検査などのオーダーを追加したり変更したりすることがある。

入院会計の例

※これは一例です。病院によって異なります。
8:30~10:00 今日退院する患者さまの会計処理、請求書発行
10:00~ 入院患者さまの電子カルテ処理
  • 前日に入院した患者さまの入院目的(病名など)の確認
  • 未取り込み処理(外来会計と同じ)
  • 病棟からの伝票(個室料金、食事など)をシステムに入力
  • 入院患者さまの検査、処置、手術、投薬、画像処理などのオーダーの確認
  • 患者さまからのお問い合わせへの対応
12:00~ 昼食
16:00~ 翌日退院する患者さまの請求書発行準備
17:30 退勤

会計スタッフへの道のり

未経験からはじめる場合と、資格を活かす場合とで配属までのステップ、仕事を任せられるようになるまでのステップは、それほど大きくは変わりません。有資格者であっても現場経験がない場合は未経験者と同じ扱いです。

未経験からはじめる

1次選考

2次選考

入社時研修・オリエンテーション

会計スタッフとして配属

病院運用の把握

会計入力以外の業務を担当しながら
医療用語や保険制度を理解

会計入力業務の習得

医療事務管理士などの資格取得を目指す

診療報酬業務の習得

1年後、会計スタッフとして独り立ち

資格を活かす

1次選考

2次選考

入社時研修・オリエンテーション

会計スタッフとして配属

病院運用の把握

会計入力業務の習得

診療報酬業務の習得

1年後、会計スタッフとして独り立ち

求められる要件

会計スタッフに求められるスキルは?必要な資格は?やりがいは?そんな疑問にお応えするために、ソラストで働く受付スタッフについて採用担当者に伺いました。

Q.どんな経験が活かせる?

会計スタッフは、パソコンを使った業務が中心となります。スピードや正確さが求められる以前に、電子カルテの仕組みを理解したり、操作を覚えたりする必要があります。そのため、前職でIT関係のお仕事をされていた方、経理や営業事務などの事務職を経験された方などは、比較的仕事に慣れるのが早く、未経験の分野であっても気後れすることなくスムーズなスタートが切れます。

Q.どんな人に向いている?

・パソコンの操作に抵抗がない
・デスクワークが好きである
・勉強熱心で探求心がある
・根気よく物事に取り組める
・新しいことにチャレンジすることが好きである
・周りの人と協力しながら仕事を進められる
・忙しいときでも冷静な判断ができる

Q.どんな資格が必要?

会計スタッフには、必ずしも資格は必要ありません※。ただし、スタート時点で医療事務の資格がなくても、「初診」「再診」「指導料」など、診療報酬の算定に関する用語は押さえておきたいものです。まったく知らない状態からお仕事をスタートすると、覚えることが膨大で大変かもしれません。医療事務の資格を取得しておくとスムーズです。
※部署によって医療事務の資格が必要な場合もあります。

きらめいとVoice ~ 会計スタッフに聞きました ~

  • 毎日たくさんの患者さまが来院されるので、一日があっという間です。専門的な知識も必要なため、もちろん大変なこともあります。それでも、患者さまと医師・看護師をつなぐ大切な役割を担っていることに、とてもやりがいを感じます。また、女性が結婚したり出産したりしても、長く働き続けられるのは魅力です。今でも励みになっているのは、よく来院される患者さまに「いつも丁寧にありがとう」と声をかけていただいたことです。これからも患者さまが少しでも安心できるような対応を心がけていきたいと思います。

  • どんなに忙しくても、笑顔での対応と丁寧な言葉遣いを意識しています。患者さまに「ありがとう」と笑顔をいただいたときは、それまでのプロセスがどれほど大変であろうと、ガッツポーズをしたくなります。また、丁寧な対応のなかにも、スピード感を忘れません。以前、院内のエレベーターに乗っていたとき、患者さまから「あなたがいるときは、声も大きくてわかりやすいし、スピード感もあってありがたい。これからも頑張ってね」とお声がけいただいたこともありました。
    実際、診察の待ち時間が長く、会計する頃にはすっかり疲れていらっしゃる方も多いので、少しでも気持ちよくお帰りいただけるよう、算定スピードにはとても気を遣っています。算定業務においては、今以上に正確さとスピードを追求していきたいです。

  • 病院の会計のお仕事は、患者さまと向き合うことのできるお仕事です。「ありがとうございました」「お世話になりました」とお辞儀までしてくださる患者さまを見ると、病院で働いている実感がわいてきます。もちろん、はじめのころは、たくさん失敗もしました。たとえば、患者さまのクレジットカードを返したつもりが返していなかった、ということもありました。仕事内容は多岐にわたりますが、逆にさまざまな経験ができるのだと前向きにとらえています。当面の目標は、ホスピタルコンシェルジュの資格を取得することです。

  • 病院というのは、行ったことがない人はいないほど身近な存在でありながら、その仕組みについては案外よく知らないものです。私自身もそうでした。この仕事を通じて、さまざまな知識を得られるのは魅力です。また、患者さまとのやりとりすべてが、私のモチベーションを支えてくれています。常日頃から誠実な対応がいかに大事かを痛感しているので、「ここの病院はいい人が多くて、ケガより先に心が治ったよ」とお褒めの言葉をいただいたときはとてもうれしかったです。会計のお仕事は時間との勝負でもあり、大変なことも少なくありません。それでも、もっともっと勉強して、この仕事を長く続けていきたいと思っています。

  • 会計待ちは患者さまにとって大きなストレスになります。会計が混む時間帯は、つい気持ちが焦ってしまいがちですが、常にスピードと正確さを心がけています。さまざまな診療科の会計を学べることが、このお仕事の一番の魅力です。どんどんスキルアップして、将来的には他のスタッフの育成、指導ができるようになりたいです。

  • 患者さまとほんの一言、二言、言葉を交わすだけで喜んでお帰りいただけたときや、「あなたがいてくれてよかった」「がんばってるね」などとお声がけいただいたときは、このお仕事に就いてよかった!と心から思います。会計窓口が混雑していても、あいさつを忘れないこと、できるだけ患者さまの顔と名前を覚えてお声がけできるようになることを心がけています。一番神経を使うのは、やはり仕事の正確さです。金額が合わない、書類が足りない、保険証を返し忘れたといったことがないように細心の注意を払っています。疲れないと言ったらうそになりますが、だからこそ、このお仕事にやりがいを感じています。