看護助手(看護補助)から看護師にキャリアアップできる?そのメリットや手順とは

2021/03/26
何かを考えている看護助手(看護補助)の女性

看護助手(看護補助)から看護師にキャリアアップしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。今回は看護助手から看護師にキャリアアップできるのか、そのメリットや手順、スキルアップのための勉強方法についてご紹介いたします。

看護助手(看護補助)から看護師になれる?

看護師の勉強をしている女性

看護助手(看護補助)は医療機関や介護施設などで看護師の、サポートや患者さまのケアをするポジションです。資格がなくても働けることもあり、幅広い医療・介護機関で活躍しています。

まずは看護助手のキャリアアップの1つとして考えられる、看護師へとしてキャリアアップすることは可能なのかについてお伝えします。

看護師になるためには国家資格が必須

結論からお伝えすると、看護助手から看護師になることは可能です。しかしそのためには国家資格が必要になります。

看護助手の大きな特徴は、資格がなくても働けること。しかし資格がないため、看護師のように注射や採血などの医療行為ができません。基本的には患者さまの身の回りのお世話や環境整備、移動の際の付き添いなどを行います。

一方看護師は医療行為を行うため、「看護師国家資格」を取得しなければなりません。

国家資格なので取得は容易ではないことは押さえておきましょう。

看護助手から准看護師は?

看護助手と看護師の中間にあたるのが、准看護師です。もちろん看護助手から准看護師になることもできます。准看護師に国家資格は必要ありませんが、都道府県知事が認定する免許が必要です。

この免許を取得するためには、准看護師試験に合格しなければなりません。合格率は全国平均97〜99%と高い水準なので、看護師よりもかなりハードルは低いです。

試験を受けるためには、准看護師養成所や専門学校に通って勉強するのが一般的です。通信課程はないものの半日制を設けているため、働きながらでも2年で卒業できます。

看護助手・准看護師・看護師の違い

以下が3つの看護職のおもな違いとなります。

看護師准看護師看護助手
資格国家資格都道府県知事の免許なし
医療行為の可否看護師の指示のもと可
業務独占あり
(補助看護法第31条)
あり
(補助看護法第32条)
なし
業務内容療養上の世話・診療の補助療養上の世話・診療の補助(医師や看護師の指示のもと)療養生活上の世話・看護の補助

看護職のメイン業務は基本的に患者さまのケアや補助となりますが、医療行為の可否が大きく異なる点です。この差はやりがいや給料にも影響してくる点といえます。

看護助手から看護師になるメリット

看護助手から看護師になるのは決して容易ではありません。それでも看護助手から看護師を目指していくのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

看護師の役割理解が深まる

看護助手として働く環境のなかで、看護師の仕事を直に見て学ぶことができます。未経験の人よりも、より具体的なイメージや現場感を知った上で看護師を目指せます。

必要な知識だけでなく、どのようなスキルを持っていれば良いか、どのように業務に臨んでいけば良いかなどの実践感覚を身に付けられる点で有利でしょう。

またリアルな現場や業務内容を理解しているため、実際に看護師になった時のギャップも少なくなります。

看護師を目指すための金銭面をサポートしてもらえる

病院によっては看護学校への奨学金などの支援制度を提供しているところもあります。そのため「看護師を目指したいが金銭的に看護学校へ通うのが難しい」という方には最適です。

また医療業界未経験から看護師を目指したい場合、まずは看護学校への支援を行っている病院に看護助手として就職するのも1つの方法です。医療業界の勉強をしながら、看護師の資格が取得できます。

看護助手から看護師になるための手順とは

ここでは看護助手から看護師になるためには、どのような手順を踏めば良いのかを解説していきます。

看護専門学校に通う

看護師は専門性が高く業務範囲も多岐にわたるため、国家資格のなかでも難易度が高いものです。

そのため看護助手として働きながら国家資格に合格するのは現実的ではなく、勉強に集中する環境を作ることが大切です。

国家資格を取得するためには、高卒資格を有している場合「4年制の看護大学」「3年制の看護専門学校」「3年制の看護短期大学」へ進学する必要があります。これらの学校でカリキュラムを修了し、国家資格に合格したのちに晴れて看護師として就業できます。

准看護師は働きながら目指せる

国家資格である看護師は働きながらの取得は難しいですが、准看護師であれば可能です。

准看護師の資格を取得するためには、准看護師養成所や専門学校に通います。全日制・半日制のコースから選べるため、働き方に合わせて最適な方法を選択できます。系列に看護専門学校がある病院の場合は、病院側も資格取得の支援を積極的に行ってくれるでしょう。

また看護助手として働きながら看護師を目指したい場合、准看護師の資格を先に取得するのも1つの手です。

時間はかかってしまいますが、准看護師として7年の実務経験があれば通信制でも看護師を目指すことが可能です。

スピード感でいえば学業に専念して国家資格を取得するのがベターですが、働きながら目指したい場合には、まずは准看護師を目指すのもおすすめです。

看護助手からのキャリアアップは他にどんなものがある?

車いすを押している女性介護スタッフ

看護助手からのキャリアアップは、看護師や准看護師だけではありません。

ここではそれ以外でのキャリアアップについてお伝えします。

介護職へのキャリアアップ

看護助手の業務内容には食事・入浴・排せつ・移動などの介助が含まれるため、必然的に業務内で介護スキルが身につけられます。

そのため介護職へのキャリアアップも可能です。

介護業界はこれからよりニーズが高くなりますが、一方で人材不足は深刻化しています。

そのため看護助手として経験を積んだ人材は重宝されるでしょう。

介護職もさまざまなポジションがありますが、まずは初任者研修を受講してみましょう。その後、実務者研修・介護福祉士取得・ケアマネージャー取得の流れで介護職でのキャリアアップが目指せます。

看護助手のキャリアを極める

看護助手はやりがいだけでなく、時間の融通が利きやすいことや、主婦業と両立しやすいことなど、女性にとって働きやすい職種といえます。そのため看護助手としてのキャリアを極めていくのも一つのキャリアアップでしょう。

まずは「看護助手実務能力認定試験」に合格することが、看護助手としてキャリアアップするためのステップです。

合格率の平均は60〜80%と難易度も高くないため、受験してみてはいかがでしょうか。

看護助手から看護師、その他のキャリアアップを検討してみよう

今回は看護助手から看護師へのキャリアアップについてご紹介しました。看護師へのキャリアアップは決して容易ではありませんが、努力次第で十分可能です。また看護師以外にも看護助手としてキャリアを深めたり、介護職へキャリアアップする道もあります。

ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、看護助手からのキャリアアップを検討してみてください。

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