板橋区の保育士さん必見!共働き子育てランキング6位の板橋区で保育士が働くメリットは
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/12/22
公開日:2020/06/11
日経DUALの「共働き子育てしやすい街ランキング」で全国で6位と評価された板橋区。都心へのアクセスが良く、家賃も安いため、子どもがいるファミリー層にとって安心して住める地域として人気があります。そのため、子どもの数が多く、保育士の求人ニーズも非常に高い区です。この記事では、板橋区の保育士をとりまく現状と、今後の需給予測についてご紹介します。
目次
板橋区ってどんなところ?
板橋区は板橋駅からであれば埼京線で池袋駅まで5分、新宿駅まで10分で行くことができますし、他の主要駅からでも30分以内で池袋まで出ることができます。家賃や物価も都内にしては比較的安いため、最近人気の出ているエリアです。ここ最近は特に治安も良くなってきていますし、自然も豊かで、場所によっては歴史ある下町の良さの残る地域です。さらに、23区の中で最も地盤が強いと言われており、地震のような自然災害に強い地域としての評判も高く、家族連れにとっても安心して住める地域だと言えるでしょう。
板橋区についてのデータは以下の通りとなります。
0~14歳人口数 | 61,950人(23区中7位) ※東京都統計(2020年4月) |
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小児科診療所数 (人口10万人当たり) |
21.71(全国平均17.43) ※厚生局統計(2018年11月) |
平均家賃(3~4LDK) | 13~15万円台(23区中5~6位) ※不動産サイト調べ(2020年5月) |
犯罪発生件数 | 3,973件(23区中15位) ※警視庁統計(2019年) |
その他にも、子どもが楽しみながら学べる「板橋区立子ども動物園」や「板橋区立熱帯環境植物館」「板橋区立教育科学館」といった施設があり、保育園児~小学生にも人気です。いずれも入場料は無料または数百円で、教育上も良い影響がありそうです。
また、板橋区には日本大学医学部付属板橋病院のような大学病院や、板橋区平日夜間応急こどもクリニックのような夜間の急な子どもの体調の変化に対応してもらえる医療施設があります。子育てをしている家庭にとっては安心して住める魅力のある地域です。また、板橋区は保育の量的拡大への取り組みをはじめ、子育て支援制度が充実している区としても人気があります。
保育士の需要予測
現在の保育ニーズ
2019年1月時点の東京都による情報によると、板橋区の就学前児童人口は25,220人と都内の中でも多い方です。そのうち、保育サービスを利用している児童は12,808人で、今後保育所を利用する予定の子どもたちもまだまだ多くいると考えられます。
待機児童数も2019年の時点で108人となっており、2018年と比べると77人減ったとはいえ、東京都の掲げる待機児童数0という目標には届いておらず、全国的に見ても待機児童率の高い地域です。
子育て支援制度から考える予測
板橋区は2019年の日経DUALの「共働き子育てしやすい街ランキング」で全国で6位と評価された区です。2025年に向けて「いたばし子ども未来応援宣言2025」という計画を2015年に策定し、子育て支援に力を入れています。子どもの保険診療を受けた場合の費用を助成する医療費助成制度のような金銭面での支援の内容が充実しています。それだけでなく、「子育て応援児童館CAP’S」や「すくすくカード」のように、親子で遊んだり、他の親子と交流ができたり、子育ての中で気分転換ができるような場所や機会を提供して保護者の負担やストレスを軽減するような支援もなされています。
板橋区の保育士の平均給与は?
大手求人サイトの情報を見てみると、板橋区の保育士は正社員雇用の場合、月給200,000円以上からスタートのところが多いようです。また、経験手当や勤続手当などがあれば、スタート時はそれほど高収入ではないとしても、経験を積むうちに保育士の平均を十分に超える収入を期待できるエリアだと言えるでしょう。
また、板橋区は保育所数が多いので、園長やクラスリーダー、主任保育士など役職のある保育士も多く求められます。経験ある保育士であれば、役職手当などを含めて月給が300,000円を超すような高収入も夢ではありません。
板橋区の保育士求人例
例1)認可保育所での保育士(正職員)
職種 | 保育士 |
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仕事内容 | 保育業務全般、主活動、散歩、給食・おやつ等の介助、制作、書類作業など |
給与 | 月給235,000円~、昇給年1回、賞与年2回 |
勤務時間 | 6:45~21:00の間で実働8時間 |
応募資格 | 保育士資格をお持ちの方 |
福利厚生 | 社会保険完備、交通費支給、住宅補助制度 |
こちらは役職のつかない保育士の場合の給与です。経験者優遇はあるものの、資格があれば未経験でも応募できるのはうれしいポイントです。第二新卒の方にもおすすめです。
例2)認証・認可保育園での保育士クラスリーダー(正職員)
職種 | 保育士(クラスリーダー) |
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仕事内容 | 保育士業務全般、主活動、個人記録、スタッフ育成等 |
給与 | 月給285,000円~、昇給年1回、賞与年2回 |
勤務時間 | 6:45~21:00の間で実働8時間 ※平均残業時間4時間以内 |
応募資格 | 保育士4年以上経験がある方 |
福利厚生 | 社会保険完備、退職金あり、交通費支給、住宅補助制度 |
キャリアアップしたい場合、まずはリーダーを目指すとよいでしょう。目安として、保育士歴が4年程度で応募できるようです。役職のない保育士さんで、給与が上がりにくいと悩んでいる場合、思い切ってリーダーからチャレンジしてみるのもよいでしょう。
板橋区で働く保育士のメリット
・たくさんの保育園から求人を選べる
・保育士の意見を大切にする行政
・自然が多く、のびのび保育できる環境
たくさんの保育園から求人を選べる
板橋区は保育園の数が100以上と多いため、保育士にとって自分に合った環境や、自分の目指す保育を実現できる場所を見つけやすい地域です。また、保育士求人のニーズが高ければ、保育園同士で保育士の奪い合いが発生するため、雇用側も就業条件をよくする努力しますから、給与や働き方の面でも自分にあった求人が見つかるかもしれません。
行政の支援が充実
行政による保護者・保育所へのフォロー体制が非常に充実している板橋区。何かと負担がかかりやすい保育士業務ですが、板橋区は保護者・行政・保育所でそれぞれ役割分担しながら子どもを見守ることができる、恵まれたエリアと言えます。
実は、板橋区は乳幼児の保護者が授乳やおむつ替えに利用できるスペースを提供する「赤ちゃんの駅」発祥の地。今や全国に広がりつつある赤ちゃんの駅は、板橋区の職員提案制度によって、保育士の提案で始まったものです。区内には2020年4月の時点で177施設の「赤ちゃんの駅」があり、子ども連れでも外出しやすい環境が整っています。このように保育士の声をもとに行政が対応してくれる土壌があるのも、ここ板橋区の魅力です。
自然が多く、のびのび保育できる環境
板橋区は都立浮間公園、都立赤塚公園といった大きな公園や、地域に密着した「常盤台公園」「けやきの公園」などの公園まで都心と比較して多数の遊び場があります。公園でなくても、歴史ある街並み並木道、や川沿いの遊歩道など散歩に向いた地域が多くあります。子どもたちと野外で楽しみたい、自然との触れ合いによって子どもたちにいい影響と与えたいと願う保育士にとって、とても魅力のあるエリアです。
まとめ:子育て世代にやさしい街、板橋で働こう!
板橋区は子どもの数が多い地域です。そのため、保育所の数も多く、保育士にとって、自分に合った環境や働き方の職場を選びやすい地域と言えるでしょう。多くの求人の中から、自分の理想とする保育を実現する場所を見つけることができるかもしれません。また、板橋区は行政の子育て支援制度が手厚いため、今後も子育て世代が多く住めば、地域の保育士ニーズは高く保たれるでしょう。これから保育士として経験を積んでいこうと考えている新米保育士にとっても、すでに経験を積んでいる保育士にとっても魅力があるのが板橋区ではないでしょうか。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。