おしゃれな都市と海・山が共存する神奈川県は保育士ニーズの高い街!
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/12/22
公開日:2020/09/24
港町横浜や歴史ある鎌倉、温泉で有名な箱根など魅力あふれる観光地が多い神奈川県。県内に2400以上の保育施設があり、認可保育所だけで約3万人の保育士が働く保育サービスが充実した件でもあります。特に川崎市周辺は、アクセスの良さからマンションが多く建ち、ファミリーの転入によりさらに保育ニーズが増加しています。この記事では、神奈川で保育士が働くメリット・デメリットをご紹介します。
目次
神奈川県ってどんなところ?
神奈川県は横浜市・川崎市・相模原市をはじめ人口の多い市が多く、生活しやすい環境です。また、都心までの交通アクセスが良いため、タワーマンションで有名な武蔵小杉など、通勤便利なベッドタウンとしても有名です。そして、便利な大都市でありながら、県東部の横浜、三浦、湘南地域のような海のある地域や西部の足柄、箱根のような山地もあり、自然豊かなのも神奈川県の特徴です。
気候も比較的穏やかで、特に海沿いの地域は冬もそこまで寒くならず、温暖な気候で過ごしやすくなっています。一方で山間地域では冬の寒さが厳しい代わりに夏が涼しく避暑地として人気があります。
保育士の需要予測
神奈川県の待機児童数
神奈川県の資料によると、2019年度の待機児童数は750。2018年度と比較するとで117の減少となっています。神奈川県の待機児童は多いですが、2020年4月の時点では496まで減少しています。保育施設等の利用児童数の増加率の高い川崎市や横浜市を含み、子どもの数が増えている神奈川ですが、自治体の積極的な取組みにより、待機児童は減少傾向にあります。
神奈川県の保育所数
「子育て支援情報サービスかながわ」によると、神奈川県には2019年の時点で1,187の認可保育所があり、うち公立の認可保育所が292、私立の認可保育所が895となっています。認可外保育所は449あり、認定こども園は幼保一体型・保育園型合わせて20存在しています。これ以外にも、家庭的保育施設が25、小規模保育施設が39、事業所内保育施設が1となっています。
たくさんの保育施設をもつ神奈川県ですが、待機児童数を考えると、保育のニーズは満たしきっていない現状があります。2020年4月までの間に、すでに119か所の保育所等の施設を整備し、定員を前年比で7,000人以上増やしています。積極的な保育施設拡充の取り組みを行っている神奈川県は、保育士にとっては、仕事の見つかりやすい地域だと言えるでしょう。
子育て支援制度
神奈川県の子育て支援制度は、充実していると言えます。小児医療費助成制度に関しては、県で保障しているのは就学前までですが、多くの市町村で小児医療費助成制度の対象が中学卒業までとなっており、通院の場合全額助成の自治体が多くあります。特に横須賀市や厚木市などは中学卒業まで所得制限なしで女性があります。大井町では対象が高校卒業までとなっており、全国的に見てもかなり手厚い助成が受けられます。
また、子育て家庭のための応援サービス「かながわ子育て応援パスポート」では、登録証を提示することで協力施設から割引や景品をもらえるなどのサービスを受けることができます。このような手厚い子育て支援制度と、東京圏へのアクセスのしやすさによるベッドタウンの増加により、今後も神奈川県では都市部を中心に子どもの数が増える可能性がありそうです。
神奈川県の保育士の平均給与は?
大手求人サイト調べによると、神奈川県の保育士の平均給料は月収で200,000円~210,000円程度となっています。東京ほどではなくとも全国平均と同程度か少し高いの給料を期待できる地域でしょう。これは県全体の平均ですから、横浜市や川崎市などの保育士ニーズが高いエリアでは、月収230,000円~など、もう少し高収入を期待できる求人もあります。
神奈川県は保育士の求人数が非常に多く、毎年新しい保育施設も多く増えていますから、経験や立場によっては、さらに高収入の保育士求人を見つけることができるでしょう。
神奈川県の保育士求人例
では、実際の求人情報から神奈川県の保育士資格を必要とする求人例をご紹介します。
例1)ブランクがある方・第二新卒も歓迎!川崎市内の保育士
職種 | 保育士 |
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仕事内容 | 保育実務全般 |
給与 | 月給235,000円~ 交通費全額支給、昇給年1回、賞与年2回 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 7:00~20:00の間で実働8時間(シフト制)、日祝休み |
応募資格 | 保育士資格をお持ちの方 |
社会保険 | 各種社会保険あり(法令通り)、育児・介護短時間勤務制度あり |
こちらは月収23万5000円スタートと比較的高収入です。役職付きの求人ではないので、保育士資格を取って間もない方、ブランクなどの理由で、お仕事に少し不安を抱えている方も応募しやすい求人と言えるでしょう。
例2)役職付きのファーストステップ。サブリーダー保育士の求人
職種 | 保育士(サブリーダー) |
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仕事内容 | 保育士業務全般(主活動、散歩、給食・おやつの介助、制作、書類作業等) リーダーサポート業務、一般保育士・保育補助スタッフのまとめ役 |
給与 | 月給250,000円~ 交通費全額支給、昇給年1回、賞与年2回 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 7:15~20:30の間で実働8時間(シフト制)、日祝休み |
応募資格 | 保育士資格をお持ちの方 保育士としての実務経験をお持ちの方(目安3年程度) キャリアアップ研修修了者(職務分野別リーダー)歓迎 |
社会保険 | 各種社会保険あり(法令通り)、育児・介護短時間勤務制度あり |
リーダーになる手前、サブリーダーの保育士です。個人差はありますが、実務経験3年程度を目安としているため、今後のキャリアアップのための初めの1歩を踏み出したい方にピッタリです。
神奈川県で働く保育士のメリット
神奈川で保育士がはたらくメリットとして、以下のような点が考えられます。
新しい保育施設が多い
自分に合った地域を選べる
国際的な保育を経験できるかも
順を追って説明していきます。
保育士支援制度が充実
県内に2400以上の保育施設を持つ神奈川では、保育士確保のための支援制度が充実しています。そのうちの一つは就職準備金の貸付です。かながわ保育士・保育所支援センターに求職登録し、神奈川県内の保育所等で勤務することが決まった際に、就職準備金を受け取ることができます(200,000円以内)。貸付金は、その勤務先で2年継続して働けば返済が免除されます。そのため、2年継続して働くことができれば、実質的に支援金だと言っても良いでしょう。
幼い子どもを持つ保育士にとって嬉しい支援制度として、保育料の一部貸付事業があります。対象の市町村に住み、新たに保育士として勤務を始める際は、1年間保育料の半額分を貸してもらえるという制度です。こちらも、そのまま2年間保育士として働けば、申請することで貸付された金額の返還が全額免除されます。
自分に合った環境を選べる
神奈川県には、子どもの数が多い都市部、おしゃれな海岸沿い、のどかな山間部など多彩な顔をもった自治体です。また、土地によってビジネス街、ベッドタウン、工業地帯、観光地、一次産業などさまざまな産業が盛んなため、保護者が求める保育の形態も様々です。「保育士ニーズの高い地域で、たくさんの子どもたちと触れ合いたい」「長時間オープンしている小規模保育所で、じっくり子どもに向き合いたい」「自然に囲まれた土地で、のびのびと子どもたちを保育したい」など、自分がやりたい保育を見つけやすい環境にあります。保育所だけでなく、各種自動施設やフリーランスのシッターとして働く選択肢も考えられます。
国際的な保育を経験できるかも
古くからの港町を持つ神奈川県は外国の方が多いのも特徴です。外国人の保護者を持つ子どもたちも多く在住しているため、県の子育て支援サイトには、外国人住民のための子育て支援サイトへのリンクがあり、10の言語での子育て情報案内があります。また、横浜を中心にインターナショナルスクールや、各国のナショナルスクールも立地しています。
このような環境から、外国人の子どもを受け入れる保育園も多数あるので「保育士として国際的な経験を積みたい」「外国語を活かしたい」という方にとっては魅力ある県と言えるでしょう。
神奈川県で働くデメリット
次に、神奈川で働く保育士のデメリットは以下のような点になります。
場所によっては終電が早い
場所によっては終電が早い
場所によっては終電が早いのは、遅番勤務が終わってから遊びに行きたい保育士さんにはデメリットかもしれません。横浜駅であれば多くの路線で平日終電0時台ですし、深夜バスも運行しています。川崎駅も0時台の電車があります。一方、箱根湯本駅は終電が23時台前半など、都市部を離れると急に終電が早くなります(2020年9月現在)。さらに山間部に行けば、車がないと不便なこともあるので、しっかりチェックが必要です。
まとめ:子どもの数が増加中の神奈川で自分にあったお仕事を!
神奈川県は子育て世代にとって魅力のある地域として、特に都市部で子どもの数が増加中です。自治体が待機児童対策を積極的に行っていることもあり、保育施設が増えているので保育士にとっては魅力のある求人が見つけやすい県と言えるでしょう。
地域によってさまざまな特徴、保育ニーズがあるのも神奈川県の特徴。保育士資格を活かして、将来の独立や他業種転職を視野にいれてキャリアを積む方もいらっしゃいます。ぜひご自分に合った求人を探してみてください!
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。