【状況別・例文つき】保育士の履歴書・志望動機の書き方と注意点を解説
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/06/05
公開日:2020/09/10
保育士の志望動機はどのように書いたらよいのでしょうか。履歴書を書く時に最も迷ってしまう箇所という人も多いでしょう。新卒や転職、さらにブランクがあるなど人によって求職の状況は異なりますが、志望動機でしっかりとアピールすることが重要です。志望動機の書き方や注意点、状況別の志望動機の例文をご紹介します。
目次
【状況別】保育士志望動機例文
保育士を志望する際の例文をご紹介します。新卒や異業種からの転職など状況別に紹介しますので作成の参考にしてみてください。
新卒で就職
子供を笑顔にするのが得意な先輩を見て、私も子供たちを笑顔にできる保育士さんになりたいと思い、専門学校への道を選びました。就職先を選ぶときに、きっかけになった先輩が当時勤めていた保育園がスタッフを募集されていることを知り、迷うことなく志望しました。私自身も、子供を笑顔にできる、そして将来の仕事として憧れてもらえるような保育士になるよう一生懸命に努力します。
別の保育園からの転職
小さい頃からの「子どもと関わる仕事がしたい」という強い思いから保育士となり、多くの子どもが在籍している現在の保育園を選びました。園児数が200人と多く、行事も多いことからやりがいも感じています。しかし、子どもの個性に寄り添ってひとり一人とじっくり関わりたいと感じるようになりました。貴社のホームページでアットホームな雰囲気の中、個性を大切にし、一人ひとりと向き合う保育をされていることを知り、その考え方に共感し、実践したいと思い志望いたしました。
異業種からの転職
子どもが好きで保育資格の取得できる短大を選び、保育士資格を取得しました。卒業後、さまざまな経験をした方がよいと考え一般企業に入社し、現在は事務職として営業をサポートしています。この仕事にもやりがいを感じていますが、やはり本来の夢でもあった、子ども一人ひとりの成長を間近で見守り、サポートできる保育士の仕事がしたいと思い、志望いたします。事務職の経験から、パソコンでの書類作成が得意です。また、体力にも自信がありますので、早く即戦力になれるよう仕事に取り組みたいと思います。
パート・アルバイトでの就職
保育士を目指し通学した専門学校を卒業後、保育士として4年働いてきましたが、出産を機に退職いたしました。今春より娘が小学校にあがるため、パートとして復帰できればと考え応募いたしました。イベントの多い大規模保育園に勤務していた経験を活かし、行事の多い貴園で職員の皆様をサポートできればと思います。応募要項にあります7:00~18:00内のシフトは、どの時間帯でも対応できます。家が近いため、急な出勤要請にも可能な限り対応できると考えております。
40代、50代などキャリアがある
私は、約20年保育士をしています。以前の職場ではシフト管理等の仕事もしておりました。これまでより、培った経験を生かせる仕事をしたいと考え転職を決意しました。御社はスタッフに若い方が多く活気のある職場だと伺っております。新しい環境の中で地自身もより成長するとともに、私の経験がお役に立てることと考え応募いたしました。一日も早く戦力となれるよう努めてまいります。
ブランクがある
自分を見てくださった保育士さんに憧れて、小さな頃から保育士になるのが夢でした。大学を卒業後、保育士として4年従事し、退職いたしました。その後レストランの接客業に携わり、お子さま連れのお客様の接客を経験したことで子どもの喜ぶことや保護者の大変さを身近に感じました。これらの経験を活かし、再び保育士として子どもの喜びと保護者のニーズをくみ取った保育を行いたいと思い貴園に応募いたしました。
保育士の履歴書・志望動機の書き方
志望動機を書くときは、下記の3つの内容を入れて書くとよいでしょう。
・過去:「保育士になろうと思った理由」
・現在:「この保育園で働きたいと思った理由」
・将来:「この保育園でどんな風に働きたいのか」
この3つを時系列で並べて作成すると、志望動機が作りやすく、相手にも伝わりやすくなります。それぞれの書き方について詳しく解説します。
過去:「保育士になろうと思った理由」
あなたが保育士になりたいと思った経緯を書きましょう。
採用担当者はこの部分から応募者の保育士としての職業倫理や思い入れ、人間性を知ることができます。保育士は人命を預かり育てるという職業柄、職業倫理や人間性は重要なポイントです。「子どもが好き」というのは大前提のため「なぜ好きか」を具体的に書くとよいでしょう。
例文
・学生時代にアルバイトで保育補助を経験し、今までできなかったことができるようになった子どもの姿に感動しました。もっと専門的に子どもの成長の手助けをしたいと思い保育士を志しました。
・家族に保育士がおり、仕事のやりがいをよく聞いていました。大変なことも多いけれど、子どもを笑顔にできる素晴らしい仕事であると知り保育士になりたいと考えました。
現在:「この保育園で働きたいと思った理由」
志望する保育園を選んだ理由を書きます。
自分が思う志望先の園の魅力や、運営理念や方針への共感などを入れるとよいでしょう。「家から近い」「待遇がよい」などの理由は全面に押し出さないほうが無難です。「もっと条件が良いところがあればそちらに移ってしまうのでは」と思われる可能性があります。
例文
・「子どもの個性を伸ばす」という貴園のコンセプトに共感し、保育士として一人ひとりに合った個性を伸ばすサポートをしたいと考え志望いたしました。
・貴園のホームページを拝見し、自然と触れ合い、伸び伸びと育てるという教育方針に深く共感いたしました。子どもに自然の恵みや豊かさを教えともに学びたいと思います。
将来:「この保育園でどんな風に働きたいのか」
採用された後のことを書きます。自身の働いている姿やどんな保育士になりたいのか、理想や希望を書いてみましょう。どこの園でも使いまわせるような言葉ではなく、「この保育園で」というところがポイントです。応募先の運営方針や保育理念をホームページなどから研究し、それをふまえて書くとよいでしょう。
例文
・貴園の「少人数保育で子どもたちと密にかかわるアットホームな環境」で、保護者の悩みに寄り添う保育を実践していきたいと考えております。
・これまで行事イベントの企画運営に携わってきた経験を活かし、園内でのイベントの多い貴園でお役に立ちたいと考えております。
保育士の志望動機を書くときの注意点
保育士の志望動機を書くときには下記の点に気をつけましょう。
・ネガティブな表現や前の職場の悪口は書かない
・給料や待遇面の要求は強く出さない
・「学びたい」「勉強させてほしい」という姿勢を出し過ぎない
・どこにでも使える志望動機は書かない
ネガティブな表現や前の職場の悪口は書かない
前の園をやめた理由は志望動機のひとつでもあるのが本音です。しかし、それを志望動機の柱にしてしまうと採用担当者に警戒されてしまいます。
理由を書く場合はネガティブな内容にならないように書き方に注意しましょう。「事務作業が多忙すぎて子どもと関われない」場合は、「多くの子どもと関わる機会を求めて」「人数が多すぎて管理が大変だった」場合は「よりアットホームな環境で」など、ポジティブな表現に変えて書きましょう。前の職場の悪口も厳禁です。志望動機としてふさわしくありません。
給料や待遇面の要求は強く出さない
給料や待遇面についてだけを志望動機に上げるのは避けましょう。もし給与や待遇についてどうしても譲れない希望がある場合には、面接など直接顔を合わせる時に伝えるのが一般的です。
「学びたい」「勉強させてほしい」という姿勢を出し過ぎない
意欲があると捉えられることもありますが、「学びたい」という意識が強すぎると、受け身な印象を与えてしまう可能性もあります。学ぶというだけでなく、「どのように職場へ貢献できるか?」という観点も忘れずに志望動機へ盛り込みましょう。
どこにでも使える志望動機は書かない
どこの応募先にも使える志望動機は避けましょう。使いまわしている印象を与えてしまいます。「なぜここに応募したか」という熱意も伝わりにくくなってしまうでしょう。その保育園の教育理念や特色から共感した理由や、自分とマッチするポイントなど、応募先ならではの内容を入れると好印象です。
保育士の志望動機は応募先に合わせて過去・現在・未来を語ろう
保育士の志望動機について解説しました。どんなに応募先へ採用されたいという熱意があっても、相手に自身の正しい志望動機が伝わらなければ採用につながりません。もし採用されたとしてもミスマッチな仕事内容が振られることも考えられます。志望する保育園のどのような点に共感しているのか、その職場でどう働きたいのか分かりやすく伝えましょう。採用側も、どのような仕事が向いているのか見極めたいと考えています。これまでの経験や得意としていることをしっかりアピールしましょう。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。