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保育士に英語は必要?英語が話せることのメリットやおすすめの資格も解説

著者: めんたいパスタ

更新日:2024/11/21

公開日:2020/11/12

アルファベットのカードで遊ぶ子供

近年、日本でも子どもに対する英語教育が重要になっており、保育士の役割はますます多様化しています。この記事では、保育士における英語の必要性や英語スキルを身につけることのメリット、さらにおすすめの資格について詳しく解説します。活躍できる職場も紹介するので、英語スキルをもって活躍したい保育士の方はぜひ参考にしてください。

保育士に英語は必要?

外国人の子供達

近年、日本でも子どもに対する英語教育が重要視されており、英語力を持つ保育士は重宝されやすく、活躍の場が広がってきています。グローバル化が進む現代では、外国人の子どもや保護者とのコミュニケーションが求められる場面が増え、保育士にも多様なスキルが必要です。
子どもの早期英語教育への関心が高まっていることや、日本に在住する外国人が増えている背景も影響しています。今後、英語スキルを持つ保育士は活躍の場が広がる一方で、英語資格の取得も視野に入れるとよいでしょう。

保育士が英語スキルを持つ3つのメリット

保育士が英語スキルを身につけることで得るメリットがあります。主な3つのメリットを紹介します。

外国人の子どもや保護者とコミュニケーションが取りやすくなる

近年、外国人滞在者の数が増えてきています。その影響で、外国人の子どもたちやその保護者とのコミュニケーションに戸惑う保育士は少なくありません。
保育園に英語スキルを身につけた保育士がいれば、外国人の子どもや保護者とのコミュニケーションが円滑に取れるようになり、お互いの距離感も縮まります。

英語ができる保育士として重宝されやすい

保育園でも英語教育が盛んに行われるようになってきており、保育士の資格と英語スキルを身につけている人材は重宝される傾向にあります。
多少のブランクがある場合でも、英語スキルがあれば、保育士として復帰がしやすく、さらにはよりよい条件の職場で働ける可能性も高いでしょう。

保育士として活躍の場が広がる

英語を話せる保育士は、プリスクールやインターナショナルスクールなど、一般的な保育園以外の職場でも活躍できるため、選択肢が広がります。さらに、英語力が高いと転職の際にも有利になるでしょう。外国人の子どもや保護者とのコミュニケーションが求められる現代では、英語スキルを持つことが、保育士としての市場価値を高めるポイントです。

英語スキルを持つ保育士の仕事内容

子ども達に英語を教えている保育士の男女

英語を使う保育園で働く保育士の仕事内容は、通常の保育士と基本的に変わりません。子どもたちの健全な成長を促すための日常の保育活動や個別の成長支援、保護者とのコミュニケーションなどの業務を行うのが基本です。そのうえで、英語スキルを活かし、日常の保育活動の中で自然に英語を取り入れる役割を担います。
このように、英語スキルを持つ保育士は、基本的な保育業務に加えて、子どもたちに国際的な視野を育むための重要な役割を果たしているといえるでしょう。

英語スキルを持つ保育士が担う役割とは?

英語スキルを持つ保育士は、さまざまな役割を担います。以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

英語に関するイベントの準備

英語教育に力を入れている保育園では、日本の行事に加えてイースターやサンクスギビングデーといった英語圏の行事も積極的に開催する傾向があります。このような行事は、子どもたちにとって英語圏の文化に触れる貴重な機会です。保育士は、行事に関連するアクティビティや教材の準備、子どもたちに適した内容の企画、さらには保護者との連携を図る役割が求められます。

子どもたちに英語に慣れ親しむためのサポート

英語スキルをもつ保育士は、ただ子どもたちに対して英語で話しかけていればいいというものではありません。子どもが英語を楽しめているかどうか、英語に戸惑いを感じていないかどうかなど、子どもたちの様子をきめ細やかに見る必要があります。
もちろん、英語に抵抗感を示している子どもには、英語を楽しいと感じられるように積極的に関わっていくといった、丁寧なケアが求められます。

英語教育に関する保護者へのフォロー

早期の英語教育に対して「まだ日本語もきちんと話せていないのに早すぎるのではないか」と不安を抱く保護者もいらっしゃいます。保護者の方に英語教育を導入した理由や、子どもたちの取り組み度合いやフォローについて丁寧な説明も必要となります。
このような保護者へのフォローは、英語教育に力を入れている保育園ならではといえるでしょう。

英語スキルを持つ保育士が活躍できる主な職場

英語スキルを持つ保育士は、さまざまな職場で活躍できます。それぞれの職場の特徴を解説するため、転職を検討する際は参考にしてください。

プリスクール

プリスクールは、未就学児の幼児を対象に、英語を主な言語として教育を行う機関です。遊びを通じて自発的に学ぶ環境を提供し、国際的な視野を育みます。保育士は、英語を使用した授業やアクティビティを企画・実施し、異文化交流を促進する重要な役割を担えるでしょう。また、保護者との密なコミュニケーションが求められ、協力関係を築くことも大切です。

【必要な英語力】
プリスクールで必要な英語力は、基本的な会話能力と子どもたちに英語を教えるためのスキルです。日常会話や指示を英語でスムーズに行える能力が求められます。また、子どもたちに楽しく英語を教えるために、歌や遊びを通じた表現力も重要です。

インターナショナルスクール

インターナショナルスクールは、主に外国人の子どもや国際的な教育を希望する日本人の子どもを対象とした教育施設です。保育士は多様なバックグラウンドを持ち、英語教育だけでなく異文化理解を促進する役割を果たします。授業は英語を中心に行われ、国際的なカリキュラムを採用していることが特徴です。アクティブな学習を重視し、個別の学習ニーズに対応できる力が求められます。

【必要な英語力】
インターナショナルスクールで必要な英語力は、流暢な英会話能力と教育的なスキルです。授業を英語で行うため、文法や語彙力に加え、リスニング力も必要となるでしょう。また、子どもたちとコミュニケーションを取る際に、遊びやアクティビティを通じて楽しく教える能力も求められます。柔軟な思考と異文化理解も大切な要素です。

一般的な保育園

0歳から6歳までの子どもが対象の一般的な保育園でも、日常生活のサポートや遊びを通じて英語を積極的に取り入れている施設もあります。英語の絵本を読み聞かせるなど、子どもが自然に英語に親しめるカリキュラムを組んで環境を整えている施設も増加しています。また、外国人の保護者への対応が必要な時も珍しくなく、英語が使えることは外国人の保護者にとっても心強いことでしょう。

【必要な英語力】
一般的な保育園で必要な英語力は、基本的な会話能力と子どもたちとのコミュニケーション能力です。外国人の保護者とのやり取りや、英語の絵本を使った読み聞かせ、遊びを通じての英語指導などが求められます。また、子どもたちが興味を持つように、楽しく英語を教える表現力も重要です。

子ども向けの英会話教室

子ども向けの英会話教室は、幼児から小学生を対象に、楽しく英語を学ぶ場を提供する施設です。授業はゲームや歌、アクティビティを通じて行われ、子どもたちが興味を持ちながら学べるよう工夫されています。また、少人数制のクラスが一般的で、個別の学習ニーズに応じた指導が行われることも特徴です。

【必要な英語力】
子ども向けの英会話教室で必要な英語力は、基本的な会話能力と遊びを通じた指導力です。子どもたちにわかりやすく英語を教えるために、簡潔で明瞭な表現が求められるでしょう。また、リスニング力や発音も重要で、子どもたちが自然に英語を習得できるようサポートする必要があります。さらに、楽しさを重視したアプローチを取るための創造力も不可欠です。

保育士が英語スキルを身につける方法

オンラインの英会話レッスンを受けている女性

保育士が英語力を身につけるには、さまざまな方法があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて検討しましょう。

英会話教室

英会話教室は、講師から直接指導を受けられるため、発音や会話スキルを効果的に学べます。実践的な会話を通じて、子どもたちに英語を教える際の自信を高められるでしょう。専門的な指導を受けられる点は英会話教室のメリットです。ただ、費用や通うのに時間がかかることは人によってデメリットに感じることもあります。

【英会話教室がおすすめの人】
・スピーキング力を向上させたい人
・英語を初めて学ぶ人

通信講座を受講する

通信講座はオンラインで講師の授業を受けることができ、自分のペースで学習を進められるため、忙しい保育士にも適しています。内容は動画やテキスト、演習問題など多様で、学びやすさが魅力です。メリットとして、通学の必要がなく時間の融通が利くことが挙げられますが、その分、自己管理能力が求められます。

【通信講座がおすすめの人】
・忙しくて時間を確保できない人
・遠方に住んでいる人

独学で勉強する

独学は自分で教材を揃え、自分のやりやすい方法で勉強を進められるため、自由度が高いのが特徴です。書籍やオンライン教材、アプリを活用すれば、必要なスキルを集中的に学べます。時間や費用を柔軟に調整できるのはメリットな一方、モチベーションを維持し続ける力が求められるでしょう。

【独学がおすすめの人】
・予算を重視する人
・自分で計画して学習を進められる人

英語スキルを身につけたい保育士におすすめの資格4選

英語の勉強している女性

今後、英語スキルを活かしたい人や、英語スキルを身につけた保育士になりたい人におすすめの資格を4つ紹介します。いずれかの資格を取得しておけば、英語スキルを証明する際に役立つでしょう。

保育英語検定

保育英語検定には5級から1級までのレベルがあります。他の資格とは異なり、幼児言葉や赤ちゃん言葉の英語を学ぶことができます。
検定に合格をすると「イングリッシュエキスパート保育士証」という証書が発行されます。単に英語力を証明するだけではなく、英語を保育にどのように役立てることができるかという視点でのレベルが証明されるので、保育士の就職や転職の際のアピールできます。

TOEIC

TOEICは、社会的な認知度と信頼性が高く、客観的に英語力を証明できる資格です。多くの求人では、「TOEIC〇点以上」とスコアを求める条件が設定されており、とくにプリスクールやインターナショナルスクールでの採用においては、一般的に650点以上が望ましいとされています。
TOEICはライティングやスピーキングなど、総合的な英語スキルを評価するため、実践的な能力を向上させる手助けにもなるでしょう。

TOEFL

TOEFLは、英語を母国語としない人々を対象とした試験です。TOEICは主にビジネス英語に焦点を当てた試験ですが、TOEFLは日常会話に加え、講義やディスカッションをテーマにした問題も多く出題されます。保育士にとってTOEFLは、とくに英語圏の文化や教育環境を理解するためのスキルを磨くのに役立ちます。
さらに、グローバルな視野を持つ保育士として活躍するための基盤を築くのにも適しているでしょう。

英検(実用英語技能検定)

英検は英語力を級ごとに証明する試験で、進学や留学の合格基準としても広く利用されています。試験は5級から1級まであり、とくに2級以上の取得が履歴書に記載する際の一般的な目安です。2級は中級レベルに相当し、英語での基本的なコミュニケーションができることを示します。
保育士にとって英検は、子どもたちに英語を教える際や国際的な環境で働くために必要な基礎力を証明する手段となり、キャリアアップに役立つでしょう。

保育士の英語に関するQ&A

ここでは、保育士の英語に関する疑問をQ&A形式で解説します。英語スキルを発揮したい保育士の方は、ぜひ参考にしてください。

Q. 英語で保育士はどう訳す?

A.「nursery teacher」または「childcare worker」と訳されます。

「保育士」は英語で「nursery teacher」または「childcare worker」と訳されます。文脈によって「preschool teacher」や「kindergarten teacher」ともいわれますが、「nursery teacher」が一般的です。

Q. 英語が必要な保育園に向いている保育士の特徴は?

A.高いコミュニケーション能力を持ち、英語を使って子どもや保護者と円滑に関わることができる保育士が向いています。

英語が必要な保育園に向いているのは、高いコミュニケーション能力を持ち、英語を使って子どもや保護者と円滑に関わることができる保育士です。
また、英語力を活かして楽しい授業を展開し、子どもたちの学びを促進する専門性も必要です。さらに、多様な文化を理解し、柔軟に対応できる力を持っているとよいでしょう。

Q. 英語力を持つ保育士の平均年収は?

A.平均年収は300〜350万円程度です。

英語スキルを持つ保育士の年収は、とくに英語教育に力を入れている職場で働く場合でも、一般的には大きな優遇はみられません。
私立保育園の場合、正社員の保育士は平均月給が28万円程度で、年収は300〜350万円程度です。英語スキルを活かす機会は増えつつありますが、給料面でのメリットは限られているのが実情です。

英語スキルを持っていると保育の幅が広がる

英語スキルを持つ保育士は、プリスクールやインターナショナルスクールでの活躍が期待され、子どもたちに英語教育を提供する重要な役割を担います。また、今後のグローバル化に伴い、英語を学ぶ機会が増え、保育士の英語力向上が求められるでしょう。英語教育に携わることでやりがいのあるキャリアを築けるため、積極的に英語を学ぶ姿勢が大切です。
ソラジョブでは、保育士をはじめとしたさまざまな求人を豊富に取り扱っています。希望条件で細かく検索できるため、自分に合った求人を見つけるのにおすすめです。また転職や仕事内容などのお役立ち情報も掲載しているため、お悩みの方はぜひ参考にしてください。

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めんたいパスタ

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人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。

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