【保育士】服装はどう選べば良い?|実務からイベント時まで詳しく解説
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/12/22
公開日:2022/10/07
新人保育士やこれから保育士になる人の中には、「保育の仕事ではどんな服装を着るべきなの?」と疑問を持っている人も多いでしょう。身だしなみを整えることは、保育士としても社会人としても非常に大切です。そこで今回は、保育士の服選びのポイントや実務・イベントに適している服装について紹介していきます。
目次
保育士の服装選びのポイント
保育士の服装は、子どもの安全や衛生、保護者からの信頼に関わる重要な要素です。では、保育士はどんなことに気を付けて服装を選べば良いのでしょうか?まずは保育士が服装を選ぶ際に気を付けたいポイントを解説します。
安全性
保育士にとって子どもたちの安全を守ることは最も重要な使命です。そのため、子どもたちと触れ合っても危険のない服装を選ぶことが基本。たとえば、ボタンやビーズ、スタッズなどが付いた服は、パーツが子どもの肌に触れてケガをさせてしまう恐れがあります。また、小さな子どもだと誤飲する可能性もあります。子どもはボタンやビーズといった小物に興味を示すことが多いので、安全性の観点から装飾が少なくシンプルなものが良いでしょう。
動きやすさ
保育士は子どもたちと一緒に遊んだり大きな荷物を運んだりする機会が多いです。また、子どもがケガをしそうになったときや喧嘩をしたときは即座に動かなければなりません。そのため、ストレッチ素材やジャージなど動きやすい服装が適しています。スカートや裾の広がったパンツ、伸縮性のないデニムなどはいざというときに動きにくいため、普段の業務では避けましょう。
自宅で洗えるかどうか
保育士の服装は、自宅で洗えるかどうかも重要なポイントです。保育士の仕事では、給食や絵の具、泥などで服が汚れてしまうことがよくあります。そのため、清潔な状態を保つためには頻繁に洗濯しなければなりません。クリーニングに出さないと洗えないものだと洗濯が追い付かなくなるので、自宅で洗濯できるものが良いでしょう。頻繁に洗濯しても傷みにくい綿やナイロンが特におすすめです。
季節に合っているか
保育士はお散歩や外遊びなどで屋外に出る機会も多いため、季節に合った服装を選ぶことも大切です。気温が高く汗をかきやすい夏は吸湿速乾のアイテムを、寒さで風邪をひきやすい服は防寒機能付きインナーやフリースなど温かい素材のアイテムを選びましょう。寒暖差の激しい春や秋は着脱可能な服装が適しています。紫外線の強い春や夏はUVカット機能の付いた上着もおすすめです。
保育士の実務に適している服装
上記では保育士の服装選びのポイントについて説明しました。次に、これらのポイントを踏まえて実務に適している具体的なアイテム例を紹介します。
ジャージ
動きやすさを重視するなら、伸縮性に優れ着脱しやすいジャージがおすすめ。屋内ではTシャツを着て屋外に出るときにジャージを羽織れば、体温調節も簡単にできます。袖や裾が長いとかえって動きにくくなるので、自分の体型に合ったものを選びましょう。また、ルーズな印象を与えないためには派手な柄や部屋着のようなデザインは避けた方が無難です。園によってはジャージが禁止されている場合もあるため事前に確認しておいてください。
エプロン
保育士にとってエプロンはユニフォームのようなものです。エプロンを着用することで服が汚れるのを防ぎ、衛生的な環境で子どもたちのお世話ができます。エプロンにはさまざまなタイプがありますが、特におすすめなのは頭からすっぽりかぶるチュニックタイプのエプロン。大きめのポケットが2つ以上付いているものなら、ティッシュやはさみなどの小物を持ち運ぶ際にも重宝します。
チノパン
チノパンは伸縮性に優れ動きやすく、ルーズな印象も与えないので保育士に人気のアイテムです。ベージュやカーキ、ネイビー、黒などさまざま色があるので、機能性や安全性を保ちながらおしゃれを楽しむこともできます。ジャージやデニムが禁止されている園でも活躍するでしょう。
イベント時の服装の選び方
保育士の実務では動きやすさや安全性が重要だと説明しましたが、TPOをわきまえた服装をすることも大切です。そこで次に、イベント時の服装の選び方について解説します。
研修
園外での研修に参加する際は、研修内容に合わせた服装を選びましょう。座学の場合はスーツかオフィスカジュアルが基本です。シンプルなトップスにカーディガンやジャケット、下はスラックスやスカートにパンプスを合わせるのが良いでしょう。実技を含む場合はチノパンにスニーカーなどがおすすめです。ジャージやサンダルはだらしない印象を与えるので、園外で研修を受ける際は避けた方が無難です。
研修によって適している服装や雰囲気は変わるので、不安な場合は過去に同じような研修に参加した先輩や同僚に確認してみましょう。
保育参観
保育参観は普段の様子を見てもらう場なので、基本的にはいつも通りの服装で大丈夫です。チノパン+Tシャツにエプロンといった服装が良いでしょう。普段よりも保護者の目に触れる時間が長いので、服のシワやほつれなど清潔感にはいつも以上に気を配りましょう。
なお、園によっては参観日の服装を指定される場合もあるので、必ず前もって確認してくださいね。
入園式・卒園式
入園式や卒園式はフォーマルな場なので、基本的にはスーツやきれいめのセットアップを着用します。入園式は白やベージュなどの明るめの色、卒園式は黒やブラックなど暗めの色がおすすめです。あくまでも主役は子どもたちなので、派手な印象にならないようシンプルなデザインを選びましょう。スカートの場合はひざ下まで丈がありタイトでないものが適しています。ストッキングも忘れずに着用しましょう。
通勤時はどんな服装を選べば良い?
保育士は通勤中の姿を子どもや保護者に見られることがあるため、業務時間外であっても服装に気を配ることが大切です。ここでは、保育士の通勤時に適している服装とNGな服装を紹介します。
通勤時に適している服装
保育士の通勤時は、清潔感のあるカジュアルコーデが基本です。たとえば、シンプルなシャツやカットソーに、ストレートパンツやジーンズ、膝丈スカードなどが良いでしょう。
なお、車通勤の場合は仕事着のまま通勤することも多いようです。仕事着での通勤の可否やその他細かい規定についてはあらかじめ園に確認しておきましょう。
通勤時のNGな服装
保育士は通勤中も子どもや保護者に見られる可能性があります。通勤時の服装は自由という園もありますが、ぱっと見たときにマイナスな印象を持たれそうな服装は避けたほうが無難です。
<通勤時の服装のNG例>
・露出が多い(胸元の開いた服、ミニスカート)
・ラフすぎる(スウェット、サンダル)
・ボロボロの服
・サングラス
・高すぎるヒール
・奇抜なデザインのTシャツ
保育に適した服装を選び信頼される保育士になろう
子どもたちの安全と成長を見守る保育士は、服装ひとつで印象が変わってしまうことがあります。おしゃれをしたい気持ちもあるかもしれませんが、何より大切なのは安全性や機能性。保育に適した服装を着用することが、子どもや保護者、他の保育士から信頼される保育士になる第一歩です。園での服装規定を確認した上で、ここで紹介したポイントを参考に保育に適した服装を選びましょう。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。