保育士の転職ガイド・完全版!必要な情報をステップごとに分かりやすく紹介

保育士は、女性に人気の職業の1つ。最近では待機児童の数は減少傾向にありますが、共働き家庭や働く母親が増加しているため保育園の需要は依然として高い状況にあります。実は、保育園には資格がなくても就業することが可能です。未経験・無資格から保育士へ転職したい、今の保育園から転職したい方に向けて、今記事では保育士の転職に必要な情報を網羅的にお伝えします。

保育士の転職ガイド

保育業界への転職・就職を考え始めたら、まずは業界・職についての大枠を知ることが大切です。将来性や仕事内容などをしっかりと押さえた上で、転職・就職を行うようにしましょう。

特に、初めて保育業界へ転職する方は業界への理解を深めることが大切です。まずは保育業界や保育施設の種類、職種を解説。そのあと実際に保育士に応募する際のポイントや転職する上で参考になる情報をお伝えします。

STEP.1 保育業界を理解しよう

• 保育業界の将来性
• 保育の仕事内容
• 保育職の給料
• 保育職に向いている人
• 保育職に向いていない人
• 資格なしでも働ける保育職
• 保育業界の離職率
• 保育職のキャリアアップ
• 保育業界で正社員になる方法

STEP.2 保育施設を理解しよう

ひとくちに保育園といっても、その種類はさまざまです。

認可保育園

厚生労働省管轄の児童福祉施設に該当する保育施設は、認可保育園と呼ばれます。認可保育園は児童福祉法の要件を満たした保育施設であり、地方自治体が運営主体となる「公立保育園」と法人が運営主体となる「私立保育園」に分かれます。認可保育園は入園にあたり、各自治体が設定した要件を満たす必要がある点が特徴です。

認定こども園

認定こども園とは、幼稚園と保育園の機能が一体型となった保育施設です。地域の実情や保護者のニーズに応じて、さまざまな預かり・保育の選択ができます。保護者が就労していない場合でも、子どもを預かることが可能である点が一般的な保育施設との違いです。

地域保育事業

0～2歳までの子どもを対象とした地域型保育事業には、多様なニーズに合わせて以下4種類の保育施設があります。

「子ども・子育て支援新制度」として2015年にスタートした形態であり、待機児童の受け皿として機能します。

院内保育所

院内保育所は、医療従事者の子どもを対象とした保育施設です。一般的な保育園との違いは、長時間保育が可能であり、少人数保育としている点にあります。保育所は院内に設置されていることもあれば、敷地内外に隣接しているケースもみられます。

企業型保育園

企業型保育園は、社員や地域の子どもを対象とした保育園です。認可外保育園に分類されますが、国から運営費等の補助金が出ている点が特徴です。企業が単独で設置する保育園もあれば、地域にある保育園と共同して設置される保育園もあります。自社、または外部委託によって運営されます。

STEP.3 保育業界の各職種を理解しよう

保育業界の職種は、保育士以外にもさまざま。ここでは、保育業界の職種についてご紹介します。

保育士

保育業界のメインを担う保育士は、国家資格が必要な職種です。子ども・保育に関する専門的な知識・技術のもと、子どもの生活を身近でサポートします。子どもの世話だけでなく、保護者の相談にのったり、アドバイスしたりすることも大切な役割です。

保育補助

無資格で保育業務に携われる職種が、保育補助です。主な仕事内容は保育士のサポートとなりますが、その業務範囲は保育園の方針によって異なります。たとえば、保育士と同様に子どもの身の回りのお世話などを行うこともあれば、掃除や洗濯などの雑務をメインとすることもあります。

調理師

調理資格や栄養士資格を持っている方、また無資格の方でも調理師として働くことは可能です。主な仕事内容は子どもたちの給食やおやつ作り、献立表の作成や食育です。直接的な保育に関われるかどうかは園によって異なりますが、食の面から子どもたちの成長をサポートします。

栄養士・管理栄養士

栄養のプロである栄養士・管理栄養士は調理師と同じく、保育園の給食やおやつ作り、献立作成や食育を行います。調理師よりも栄養の知識の専門性が高い点で、メニューの立案や献立作成、食材選定などがメイン業務です。小規模な保育園で働く場合は、献立作成から調理、配膳まで一貫して行うこともあります。

看護師

保育園で働く看護師の役割は、子ども健康管理です。毎日の健康状態のチェックから子どもの体調が急変した時・怪我した時の応急処置・治療などを担当します。また、園児の中に治療中の子がいれば、投薬や服薬管理も行います。看護師であっても保育園によっては保育士としてカウントされることがあるため、保育士と同じく保育業務に携わることもあります。

事務員

運営元が大きい保育園では、事務員を配置することもあります。事務員の主な仕事内容は、経理や電話・来客対応、備品管理や保護者対応と多岐に渡ります。子どもの保育に関わることはありませんが、保育園の円滑な運営を支える重要な役割です。

STEP.4 実際に保育士に応募しよう

実際に保育士に応募する際は、職場の選び方や志望動機の書き方、面接対策など、選考対策を十分に行った上で応募することが大切です。下記を確認し、選考に向けて十分に備えましょう。

• 職場の選び方
• 保育士の志望動機の書き方
• 保育士の面接対策

保育士に転職する上で参考になる情報|実際に働く人の声

ここではソラジョブ保育士が独自に行なったアンケートから、実際に働く人の声をお伝えします。

モンスターペアレントは本当にいますか?

現役保育士100名へのアンケート結果によると、約7割の保育士がモンスターペアレントに遭遇したことがあると回答しました。保育士たちはモンスターペアレントに対して「1人ではなく複数人の職員で対応する」「まずは保護者の言いたいことを全て聞き入れる」などして対応しています。モンスターペアレントの要望も、一つの貴重な保護者の意見です。保育園をより良い場所にするためのきっかけになるかもしれないと考え、プラス思考で取り組むことが大切です。

モンスターペアレントを詳しくみる

保育士のキャリアパスはどうなってる?

現役保育士100名へのアンケートによると、保育士はやりがいを求めてキャリアアップを目指しています。保育士のキャリアアップは、副主任保育士や主任保育士などの役職に就くことです。国は保育士の処遇改善や専門性の向上のため、保育士等キャリアアップ研修制度を設けています。勤続年数などの要件を満たすことで研修が受講でき、修了後は研修レベルに応じた役職が得られます。

キャリアパスについて詳しくみてみる

保育士の悩みにはどんなことが挙げられますか?

保育士の悩みには、以下のような内容が挙げられます。

保育士は人材不足の状況にあることからも、多忙になりやすい仕事です。もちろん、多忙ながらも働きやすさを重視してくれる保育園も多くあります。上記のような悩みを解消するためには、あらかじめ悩みになりそうなポイントを把握し、慎重に転職・就職先を選ぶことが大切です。

保育士が抱える課題についてみてみる

転職ガイドを参考に、保育士転職を進めよう!

未経験・無資格からでも、保育補助であれば子供の身の回りの世話をする仕事を行うことができます。また現在の園で働きにくさを感じている方は、自分に合った職場に転職するのも1つの方法です。
今記事を参考に保育業界の特徴や保育士転職への理解を深め、ソラジョブ保育士で自分に合った保育士求人を見つけてみてください。