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保育園にはどんな種類があるの?保育士の働き方の違いを種別で紹介

著者: めんたいパスタ

更新日:2023/12/21

公開日:2023/08/18

家庭での保育が難しい子どもを預かる「保育園」。実はたくさんの種類があり、施設の規模や保育内容、保育士としての働き方も大きく異なっています。今回は、保育園の主な種類とその違いについてご紹介。保育士の働き方や保育園を選ぶ際に重視したいポイントも解説しますので、ぜひチェックしてみてください。

保育園の種類

保育園の種類は、大きく「認可保育所」と「認可外保育施設」の2つに分けられます。

「認可保育所」は、設置人数や消防・衛生設備、保育内容など国の細かな基準をすべて満たし、都道府県知事によって認可された保育施設です。
一方「認可外保育施設」は、国の基準を満たしていなくても各自治体に届け出をすることで運営が可能な施設。「無認可保育園」とも呼ばれています。

認可保育所の特徴

認可保育所は、0歳〜就学前の子どもを預けられる保育園を指します。もっとも低い月齢で生後57日から通園可能です。

認可保育園はさらに細かな種類があり、以下の3つに分けられます。

【認可保育所の種類】
認可保育所
認定こども園
地域型保育事業

それぞれ規模や特色は異なりますが、配置する保育士の数や子ども1人あたりの面積など細かい基準は同じです。

認可保育所を利用する条件には、「家庭で日中の保育が困難であること」などがあり、自治体によって入園できる優先順位が決められます。

認可外保育施設の特徴

認可外保育施設は、都道府県知事や政令指定都市の市長の認可を受けていない保育園です。
新規開園時に自治体に届け出をすると運営が可能。認可保育所ほど細かな基準ではないものの、実際に運営するには「認可外保育施設指導監督基準」を満たす必要があります。

認可外保育施設には、国や自治体からの運営費の支給や補助がありません。保育料は自由に設定できるため、施設ごとに料金が異なります。
また、保育の審査基準がなく、独自の教育や保育方針を取り入れられることも認可保育所との大きな違いです。各保育園によって、保育内容が大きく異なります。

【認可外保育所の種類】
認証保育所
企業主導型保育施設
認可外保育施設

【認可保育所】種類ごとの違い

認可保育所(園)は、「認可保育所」と「認定こども園」の「地域型保育事業」の3種類に分けられます。それぞれの保育園の特徴や違いについてみていきましょう。

認可保育所

認可保育所は、地方自治体が運営する「公立」と、社会福祉法人や学校法人が運営する「私立」の2種類に分けられます。

公立は、勤務する保育士や調理士が公務員である保育園です。常勤保育士として働くには、公務員試験への合格が必要ですが、安定した待遇と給料が見込めます。

一方私立は、保育士資格を保有し、園の採用試験に合格すれば就業可能です。私立保育園は、自治体の基準ではなく園独自の教育方針で保育を展開できます。宗教に基づいた保育や音楽、体操あそびに重点を置くなど、園ごとの特色がある場合が多いでしょう。

認定こども園

認定こども園は、保育所と幼稚園の両方の機能を兼ね備えた保育園です。

満3歳〜就学前の子どもは、保護者の就労状況に関係なく入園できます。0〜2歳児は、家庭での保育が困難な場合のみ通園の対象に。

認定こども園は、機能やもともとの運営形態などによって、さらに4つの種類に分けられます。

名称 特徴
幼保連携型 認定こども園として独立している施設
幼稚園型 もとは幼稚園で、保育園の機能をプラスした施設
保育所型 もとは保育園で、幼稚園の機能をプラスした施設
地方裁量型 既存の無認可施設に、認定こども園の機能をプラスした施設

地域型保育事業

地域型保育事業は、市町村による認可事業です。保育施設運営を希望する企業が4つの形態の中から事業を選択して運営できます。

地域型保育事業の4タイプについて、詳しくみていきましょう。

小規模保育事業

小規模保育事業は、対象年齢が0〜2歳児、定員が6〜19名以下に定められた保育園です。A・B・C型の3種類があり、保育士の配置基準や施設面積などが異なります。

小規模保育事業の保育園では、保育士資格を所有していなくても就業可能です。しかし、園児の数に対する職員の配置基準の条件が、保育士資格の有無によって変わってきます。

A型 B型 C型
職員数 保育所の配置基準
+1名
保育所の基準配置
+1名
0~2歳児3人につき
保育士1人
資格 保育士※1 1/2以上が保育士※1 家庭的保育者※2
設備・面積 【0・1歳児】
1人あたり3.3㎡
【2歳児以上】
1人あたり1.98㎡
【0・1歳児】
1人あたり3.3㎡
【2歳児以上】
1人あたり1.98㎡
【0~2歳児】
1人あたり3.3㎡

参考:内閣府 地域型保育事業の認可基準

※1:保健師・看護師または准看護師の特例あり
※2:市町村長の研修を修了した保育士または、保育士と同等以上の知識・経験を有すると認められた者

家庭的保育事業

家庭的保育事業は、自治体の認可を受けた地域型保育事業の1つであり、「保育ママ制度」とも呼ばれます。対象年齢は0〜2歳児、定員は1〜5人以下と極めて小規模の保育施設です。

マンションの1室や保育者の自宅など、一定の基準を満たせばさまざまな場所で運営できます。保育士資格がなくても開業できますが、自治体が指定した研修を受けることが必須です。

事業所内保育事業

事業所内保育事業は、企業が主に従業員のために設ける保育園です

対象年齢は就学前までや2歳児までなど、各企業によって変動。従業員の働き方に合わせた保育サービスを受けられるため、勤務時間によって保育時間の変更が可能です。

また、保育施設の設備や運営費については、認可施設と同程度の助成が受けられます。子どもに対する保育士の人数も、認可保育園と同じ基準で確保されるのが特徴です。

居宅訪問型保育事業

居宅訪問型保育事業は、保育士やベビーシッターが子どもの自宅を訪問し保育をする事業です。市町村の認可事業の1つで、保育士または保育士と同等以上の経験や知識があると認められた人のみ従事できます。

集団生活が困難な障害を持つ子や、保護者が夜勤の仕事をしている場合など、保育園に通うことが困難な0~2歳の子どもが対象です。

1対1のマンツーマン保育が基本で、自宅だけでなく公園や図書館などさまざまな場所で遊べます。

【認可外保育施設】種類ごとの違い

認可外保育所には、「認証保育所」「企業主導型保育施設」「認可外保育施設」の3種類があります。それぞれの経営条件や特徴を詳しくみていきましょう。

認証保育所

認証保育所は、各自治体が独自に設定した認証基準を満たした保育施設です。自治体によって、名称が異なる場合が多いです。

保育施設が存在する自治体が認証・助成を行い、運営されています。対象年齢は0〜5歳までですが、比較的小規模で低年齢向けの施設が多く見られます。

認可保育園とは違って、保育の必要がない子どもも利用できるため、保護者の就労状況や勤務時間を問わず、最長13時間の長時間保育が可能です。

また認証保育所には、保育指針に基づいた保育は義務づけられていません。英語や音楽教育に力を入れるなど、保育内容に独自性があります。

企業主導型保育施設

企業主導型保育施設は、企業が従業員の子どもの利用を目的として設立した保育施設です。認可施設と同程度の運営・整備費の助成を受けられます。

夜間や土日も開園できる、保育時間を独自で決められるなど、企業側が従業員の働き方に応じて柔軟な保育を提供できる点が強みです。

また、複数の企業が共同で設置・利用することも可能。従業員枠以外に、地域枠の設置が義務づけられているため、一時保育を利用する子どももいます。

認可外保育施設

認可外保育施設とは、ベビーホテルや認可を受けていないベビーシッターなどの託児施設を指します。イベントやデパートでの一時預かりも認可外保育施設の一部です。

認可外保育施設指導の基準をクリアすれば、自由に設立可能。しかし、認可施設とは違って補助金が出ないため、主に利用する子どもの保育料で運営されています。

保育内容は保育指針に基づいておらず、施設ごとに方針や特色はさまざまです。

保育士の働き方の違い

保育園には多くの種類があり、それぞれの施設によって保育士の勤務体制や仕事内容なども異なります。認可保育所と認可外保育施設における、保育士の働き方の違いをみていきましょう。

【認可保育所】労働条件や働き方が選べる

認可保育所は、国が定めた労働時間や条件などの基準内で働けることが特徴です。正社員保育士をはじめ、パート・アルバイトや派遣社員など雇用形態の選択肢も広いので、自分に合った働き方ができます。

園児の募集や利用者の決定は各自治体や運営団体が対応してくれるため、保育士側が経営に対する不安を抱えることは少ないでしょう。

一方で、公立保育園で働く保育士は公務員であるため、数年ごとに異動があります(まれに職種変更を含むケースもあります)。私立保育園であっても、同じ系列内で転勤が発生する可能性もあるので、心に留めておきましょう。

【認可外保育施設】得意分野を活かした働き方ができる

認可外保育施設には、認可保育所のように国や自治体による基準がありません。開園時間を自由に設定できることから、労働条件は保育施設によって違います。

勤務する施設によっては、土日祝日の出勤や夜勤がある可能性も。就業前に、自身が求める労働条件であるかどうか、しっかり確認しておくことが大切です。

また、認可外保育施設の中には、独自の保育を展開しているところもあります。インターナショナル教育や、情操教育を重視した保育など、独自のカリキュラムが導入されている園も多いです。育児セラピストやチャイルドマインダーなど、施設の特色に合った資格を持っていると、知識を活かしやすいでしょう。

保育士が保育園を選ぶポイント

【保育士が保育園を選ぶポイント】
給料や福利厚生の面
労働条件の面

保育士として働くうえで重視したいのが、給料や保険に関する「福利厚生面」と勤務体制や残業時間などの「労働条件」です。どのような部分に気をつけて保育園を選べばよいか、ポイントを解説します。

給料や福利厚生の面

保育園を選ぶ際は、実際の手取りの給料や、社会保険や退職金、産休育休といった制度が完備されているかなどをよく確認しましょう。

求人を見るときは、どうしても全体の給与額に目が行ってしまいがちです。しかし、求人票に書かれている給料は保険料や年金を合わせた金額のため、手取り額はさらに低くなると見積もっておく必要があります。

労働条件の面

その保育園が、自分が無理なく働ける勤務体制をとっているかどうかも、しっかりと確認しておきましょう。勤務形態や休日のスケジュールは、働く保育園によってさまざまです。シフト制や変形労働時間制、固定勤務などの働き方があるため、自分の希望に合うかどうかを見極めましょう。

また、求人票に残業時間について書かれているかどうか、確認することも大切です。もし記載がない場合は、面接で確認すると安心でしょう。土曜日出勤をした場合には、直近の平日に休みがもらえるのかも重要なポイントです。

保育園の働き方についてのQ&A

保育園での働き方についてありがちな疑問をまとめました。Q&A方式でお答えします。

Q.保育園の保育士と幼稚園教諭の働き方に違いはありますか?

A.保育園は幼稚園と比べて子どもと接する時間が長く、勤務体制が多様です。

保育園の保育士と幼稚園教諭の合計の労働時間は、それほど大きな違いはありません。

しかし、保育園は幼稚園と比べて開園時間が長いため、子どもと過ごす時間が多い傾向にあります。長時間に渡って保育をする保育園では、シフト制や交代制など勤務体制もさまざまです。

また、保育園の保育士は、事務作業や掃除も保育時間内に交代で行うことが多いでしょう。

Q.保育士として役立つ資格は何ですか?

A. 教員免許、栄養士、調理師、心理カウンセラーなどが役立ちます。

他の保育士にはない自分だけの強みがあると、働くうえで大きな自信につながるでしょう。

保育士の仕事は子どもとの関わり以外に、運動や音楽の指導、給食の配膳、保護者対応など多岐に渡ります。上記に挙げたような資格を持っていることで、保育現場以外でも活躍の場が広がるでしょう。

Q.保育園で働く保育士の年収はどのくらいですか?

A. 保育士の平均月額給与は約25.6万円、年収は約382.2万円です。

平均月額給与は、社会保険料や税金などが差し引かれる前の金額です。実際の手取り額面は、上記よりも2〜3万円ほど低くなると考えるとよいでしょう。

賞与は働く施設によって差が大きいため、求人票や面接でしっかりと確認することがおすすめです。

保育園の種類を理解して自分に合った働き方を見つけよう

保育園の種類は、「認可保育所」と「認可外保育施設」の大きく2つです。それぞれさらに細かな種類があり、配置する保育士の人数や施設の広さ、運営や整備にかかる補助金の有無などが異なります。

保育園の種類は多いため、働く施設によって保育士の働き方や労働条件、勤務形態もさまざまです。保育士として働く際は、その保育園の給料や福利厚生、労働条件などが自分にマッチしているかどうか、しっかり見極めましょう。

採用情報サイト「ソラジョブ保育士」では、勤務地から労働条件にいたるまで自分の希望を細かく設定して求人選びができます。保育士として働きたい方は、ぜひ「ソラジョブ保育士」を利用して自分にぴったりの求人を探してみてください。

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著者プロフィール

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人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。

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