看護助手(看護補助)に向いている人・向いていない人の5つの特徴とは?職場ごとの適性についても
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2020/11/20
看護助手(看護補助)は多忙な病院や介護施設において欠かせない存在。そして年々そのニーズも高まる傾向にあります。看護助手を目指す人がいる一方、現在看護助手として働いてはいるものの、自分に適性があるのか不安になっている人もいるでしょう。そこで今回は看護助手に向いている人・向いていない人の特徴についてお伝えします。
目次
看護助手に向いている人の5つの特徴
看護助手(看護補助)は無資格でも働けるため、医療機関のみならず介護施設でも活躍しています。まずは看護助手に向いている人の5つの特徴についてお伝えいたします。
誰かの役に立ちたいと思っている
看護助手のおもな仕事は入院患者さまの身の回りのお世話や心のケアで、直接医療行為には携われません。しかしこうした患者さまのお世話やケアなくして病院は成り立ちません。
医療現場に携わる看護助手は、立派な医療従事者です。誰かの役に立ちたいという強い思いがある方は、医療現場での看護助手のお仕事は向いています。
人と接することが好き
患者さまのお世話やケアは、ただこなすだけでは意味がありません。
思いやりや優しさを持って接することで、辛い入院生活が少しでも楽になるように患者さまを支えることが、看護助手の大きな使命です。
そのため看護助手として働くためには、根本的に人と接することが好きかどうかが大きく関係してきます。相手がどんなことをされたら嬉しいか、どんなことを求めているかを考えながら行動できる人は、人と接することが好きで看護助手に向いていると言えるでしょう。
スピード感を持って臨機応変に行動できる
医療現場は患者さまの変化が大きく、どんな小さなことでも見逃せない緊張感があります。患者さまの身近で仕事をする看護助手は、患者さまの変化にいち早く気付ける存在です。
体調の急変や少しの変化でも、命に関わります。そのためスピード感を持って臨機応変に行動することが求められます。
また日々の業務内容は一定であっても、その内容は状況に応じて異なります。指示されたことだけでなくその場の状況を判断して、自発的に動いていくことが重要です。
体力に自信がある
患者さまの身の回りのお世話は介助業務の割合が大きく、大人の身体を支えるなど力仕事も多いです。常に気を張っていなければならず精神的にも大変なことあり、肉体的にもかなりの負担となります。
そのため困難な状況にも怯まず、精神的にも体力的にもタフな方は看護助手に向いているでしょう。
向上心や学習意欲がある
医療現場は日々勉強の場です。仕事をこなしていくなかでも、毎日わからないことや新しいことに触れることもあるでしょう。
仕事を円滑にこなすため、また失敗を犯さないためにも日々知識やスキルを身につけていこうとする姿勢が求められます。
向上心や学習意欲を持ち自分を高めようとする人は、看護助手としてどんどんキャリアアップできるでしょう。
看護助手に向いていない傾向がある人の5つの特徴
次に看護助手に向いていない傾向がある人の5つの特徴についてもお伝えします。必ずしもこれに当てはまっているからと言って看護助手になれないわけではありません。あくまで参考例として確認してみてください。
人と触れ合うのが苦手
看護助手は一般的なサービス業と違ったコミュニケーションを求められます。より深く患者さまに接し、その期間も長い傾向にあります。
そのため基本的に人と触れ合うのが苦手な人や相手に興味を持てない人は、看護助手の業務に難しさを感じることもあるようです。
責任感に欠けている
直接医療行為に関わらないとはいえ、患者さまの命を預かっている立場です。そのためなんとなく仕事をしているだけでは務まりません。
患者さまの生活や命を預かっているという意識を常に持って仕事に臨めない人は、看護助手として医療現場に携わるのが難しくなってしまいます。
自発的に動けない
基本的に自発的に動けなければ、臨機応変な行動や対応はできません。いつ何が起こるかわからない医療現場では、迅速かつ臨機応変に自発的に動く必要があります。
指示がなければ動けない、自分で考えて動くのが苦手な方にはなかなか難しい仕事でしょう。
非協力的である
看護助手に限らず、医療機関ではスタッフ間の協力が必要不可欠です。
病院では患者さまを中心に医師・看護師・薬剤師など多くのスタッフが関わっています。少しの伝達ミスでも、命に関わる事態になりかねません。
また普段非協力的でいると、自分が困ったときやわからないことがあったときに、周りの協力が得られなくなってしまうリスクも出てきます。
そのため非協力的な姿勢では、責任感を持って看護助手の仕事を行うのが難しくなってしまいます。
看護助手の職場による適性の違い
ひとくちに看護助手といっても「総合病院」「クリニック」「診療所」など、その働く場所はさまざまです。ここでは看護助手として働くにあたり、職場による適性の違いについてお伝えします。
病院で働く看護助手
病院は病床数や診療科数によって規模が異なるので、看護助手に求められる仕事内容も変わってきます。
患者さまの介助業務を全て担当することもあれば、病状によっては基本的に看護師が担当することもあります。また配置される診療科によっても、患者さまに対する介助やケアの内容は異なるでしょう。
このように配置先や看護師の業務分担によって、看護助手の業務内容も一定ではありません。そのためどんな病院のどんな状況でも、看護助手として柔軟性を持って業務に臨むことが大切です。
クリニック・診療所
クリニックや診療所でも、基本的な業務は同じです。しかし病院と違い病床数が0、または少ないこともあり、クリニックや診療所で看護助手を募集するケースは少ないかもしれません、
また基本的に看護助手が担当しないような、受付や雑務を兼任することもあるようです。患者さまとより近い距離で接する機会が多いからこそ、性格的な適性が重視される傾向にあります。
看護助手に向いているかを自己分析してみよう
看護助手はただ仕事をこなすだけでなく、思いやりや責任感を持って働けるかが重要です。また医療現場で働くということからも、日々の業務に求められる意識レベルは高くなります。
必要な知識やスキルは働きながらでも身につけられるため、まずは自身の性格的な適性や覚悟が不足していないかを見極めることが大切です。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、看護助手の適性があるかどうかを自己分析してみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。