正社員からパートになりたい!メリットデメリットやおすすめの仕事をご紹介

働く女性の中には、さまざまな理由で正社員からパートに変更したいと考えている方もいるでしょう。正社員もパートも、どちらもメリット・デメリットのある働き方です。さらに正社員からパートに変更すると、失業保険や退職金などはどうなるのか疑問点も多いもの。今回は正社員からパートになるメリット・デメリットなどと合わせて、正社員からパートになりやすい仕事もご紹介します。

同じ会社で正社員からパートへの変更は可能?

同じ会社で、正社員からパートへ変更することは可能です。同じ会社で正社員からパートへ変更する場合、雇用は継続したまま労働条件が変更されることになります。会社によっては正社員をやめるということで、退職願の提出を求めるケースもあるでしょう。その場合、退職願を出しても雇用者側が不利になることはなく、パートとして改めて労働条件の変更手続きがなされます。ただし、本人の同意や希望なくして会社側から一方的に正社員からパートに変更することは違法にあたる可能性があるため要注意です。

正社員からパートになるメリット・デメリット

正社員からパートになることは可能ですが、深く考えずに正社員からパートに変更して後悔してしまう方も少なくありません。後悔せずに正社員からパートになるためにも、メリット・デメリットを理解した上で自分に合った選択をすることが大切です。

正社員からパートになるメリット

正社員の場合、基本的に週5日・1日8時間勤務になります。その点パートであれば短時間勤務が可能であり、シフト制であれば希望の曜日・時間で働くことができます。特に子どもがいる方ですと、フルタイムの仕事終わりに家のことをするのはかなり大変です。パートであれば時間の融通が利くため、家庭を優先して働けるようになります。また、収入を抑えることが可能であれば、扶養に入ることで保険料の負担がなくなります。

正社員からパートになるデメリット

正社員からパートになる最大のデメリットは、収入が減ることでしょう。働く日数・時間が減るだけでなく、手当やボーナスがなくなる点からも収入減に影響します。またパートになると以前よりも任される仕事量が少なく、やりがいを感じにくくなってしまうこともあるでしょう。しっかり働きたい方からすると、パートの仕事内容は満足できないこともあるかもしれません。そして一度正社員からパートになったものの、将来また社員として再就職したいとなった場合、職歴で不利になってしまう点もデメリットです。もちろん職歴を気にせずに正社員採用してくれる会社もありますが、以前正社員で働いていた時よりも給与・待遇面が悪くなってしまうケースがほとんどです。

正社員からパートに変更したらどうなる?疑問点をチェック

ここでは、正社員からパートに変更した場合のさまざまな疑問点について回答していきます。

退職金はもらえるのか

同じ会社で正社員からパートへ変更した場合、会社に退職金制度がある場合は退職金を受け取ることが可能です。正社員からパートへ変更する場合、一旦正社員の契約を解除してから新しくパートの契約を結びます。正社員の契約を解除する時に一旦退職扱いとすることで、退職金が支給されます。ただし、パートに変更するタイミングで退職金を受け取ると税金が多く差し引かれてしまう恐れがある点は注意が必要です。可能であれば、その会社自体をやめる時に退職金を受け取る方法がおすすめです。

有給はどうなるのか

同じ会社で正社員からパートになった場合、すでに付与されている有給はパートになってもそのまま引き継がれます。その後はパートの契約に則って有給が付与されますが、勤続年数は正社員として採用された年から通算されます。パートでも条件を満たせば有給を取得する権利はあるため、パートに変更したからと有給が取得できないことはありません。

失業保険は継続・加入できるのか

同じ会社で正社員からパート、あるいは別の職場にパートとして転職した場合も、下記条件を満たしていれば失業保険は継続かつ加入できます。

社会保険の扱いはどうなるのか

失業保険と同じく、社会保険も下記条件を満たすことでパートも加入できます。

同じ会社で正社員からパートになった場合、上記条件を満たしていれば被保険者資格を喪失することなくそのまま社会保険が継続可能です。社会保険に加入しない場合は、配偶者の扶養に入る、扶養にも入らない場合はご自身で国民年金・国民健康保険に加入することになります。

正社員からパートになりやすい仕事3選

「今は正社員として働きたいが、将来的にはパートになりたい」「何かあった時にパートになりやすい仕事をしたい」などすると、正社員からパートになりやすい仕事をしていることで融通が利きやすくなります。ここでは女性におすすめ、かつ正社員からパートになりやすい仕事をご紹介します。

事務職

事務職は女性に人気の仕事の1つ。デスクワークで体力的負担も少なく、パートでもオフィスワークできる点でおすすめです。ひとくちに事務職といっても、以下のようにさまざまな事務職があります。

事務職の基本的な仕事内容は、データ入力や資料作成、来客対応や電話対応などです。なかには経理事務や医療事務、介護事務のように専門性の高い事務職もあります。専門性の高い事務職であれば手に職をつけやすく、実務経験が重視されるため雇用形態や年齢にかかわらず再就職しやすい点がメリットです。

介護職

介護職は正社員からパートと、雇用形態が幅広い職種です。厚生労働省資料の介護職員の現状によると、非正規の介護職員の割合は約40%、訪問介護員で約70%となります。介護職は未経験・無資格OKのパート求人も多く、ライフスタイルに合わせた働き方ができる点がメリットです。介護職は今後も需要が高いため、正社員からパートになることを見越して長期的に働きたい場合におすすめです。

保育補助

正社員からパートとして別の職場に転職したい場合、特に主婦経験のある方や子どもが好きな方におすすめなのが保育補助です。保育補助は資格なしでできる保育職であり、パート求人が多い点が特徴です。主な業務は保育士のサポートや子どもの食事などの介助、掃除洗濯など。子育て経験を活かすことができ、ブランクがあっても働きやすいといえます。

正社員からパートに転職しよう!おすすめのパート求人例

ここでは上記で紹介した3つの仕事から、正社員からパートへの転職におすすめの求人例をご紹介します。

医療事務のパート求人例

未経験・無資格OKの医療事務のパート求人例です。実働時間は平日8時間、休日6時間となりますが、最短週2日での勤務が可能です。資格取得支援を活用して資格を取得すれば、スキルだけでなく時給アップも叶います。

介護スタッフのパート求人例

無資格OKの介護スタッフのパート求人例です。夜勤勤務が必須となりますが、最短週1日の勤務が可能。夜勤日給は20,000円となるため、積極的に夜勤に入ればパートでも稼ぎやすい点でおすすめです。

保育補助のパート求人例

最短週3日・1日3時間勤務可能、かつ日曜・祝日休みの残業なしであるため、家庭やプライベートと両立して働きやすい点でおすすめです。資格がなくても保育職に携われるため、子育て経験のある方や子どもと関わる仕事が好き・関心のある方に向いています。

正社員からパートになるにはメリット・デメリットを押さえよう!

転職ではもちろん、同じ会社でも正社員からパートになることは可能です。正社員とパートは、どちらの働き方もメリット・デメリットがあります。そのため正社員からパートになったことを後悔しないためにも、メリット・デメリットを押さえた上でどちらの働き方が自分に合っているかを見極めましょう。今回紹介した正社員からパートになりやすい仕事も参考に、自分に合ったパートを見つけてみてください。