病棟クラークあるあるを調査!仕事内容ややりがい、大変なこととは?
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2021/07/15
病棟クラークは未経験・無資格でも目指せるため、初めて医療機関に携わりたい方にもおすすめの職種です。病棟クラークの職に関心がある、今後働く予定のある方は、病棟クラークの実態は気になるでしょう。そこで今回は病棟クラークの仕事内容、やりがい、悩みなどをあるあるとしてまとめています。
目次
病棟クラークのあるある① 仕事内容
医療クラークの中でも、病棟専属として従事するのが病棟クラークです。病棟クラークはナースステーションに駐在し、医師や看護師のサポートをします。まずは病棟クラークの仕事内容に関するあるあるをご紹介します。
さまざまな業務に携わる
医療機関には病棟クラークを含み、医師や看護師をサポートするさまざまな職種があります。その職種の中でもそれぞれ特徴がありますが、病棟クラーク最大の特徴は多岐にわたる業務を担当するということです。特に多い業務は医療事務・秘書のようなペーパーワークですが、看護助手的な役割を果たすこともあります。勤務する病院の規模や配属先の病棟の特徴によって、任される業務の割合は異なりますが、マルチに活躍できる人材が求められます。
専門知識・スキルが必要な業務もある
未経験・無資格で就業できる点が特徴でもある病棟クラークですが、業務には専門知識やスキルが必要なシーンも多くあります。たとえば入院患者さまの請求書作成業務では、医療保険制度などの専門知識が必要。また、カルテに関する業務であれば、医療用語を知っておくことも求められます。
だからといって就業にあたり実践的な知識やスキルが求められるわけではありませんが、資格や経験がある方、関連する資格取得を目指している方が採用面では有利といえます。
とはいえ病院によっても求められる能力はさまざまなので、必要な能力をつけていく姿勢が最も重要です。
患者さまと関わる機会も多い
事務業務がメインとなることが多いですが、患者さまと関わる機会も比較的多い職種です。入院患者さまの手続きや案内、時には看護助手のように患者さまの身の回りのお世話をサポートすることもあります。
病棟に勤務する特性上、裏方としてサポートするだけでなく、表立った業務をこなす機会も多い点が特徴です。
業務量も多く、多忙
1病棟に病棟クラーク1人の配置が一般的です。そのためこなすべき業務も多く、1日のスケジュールを正確かつスピーディーにこなせる能力が求められます。
一方医師や看護師の配置人数に余裕のない病院も多く、病棟クラークに回ってくる業務量と負担の大きさも課題となっているようです。
病棟クラークのあるある② 大変なこと・辛いこと
常に多忙を極める病棟で働くにあたり、大変なことや辛いことも多々あります。ここでは病棟クラークの大変なことや辛いことあるあるをみていきます。
孤独に感じる時もある
病棟クラークは病棟に1人の配置となるため、同僚や先輩が近くにいません。一緒に働く人は多いですが、病棟クラークとして相談をできる人が近くにいないことで孤独に感じることも多いようです。
人間関係の板挟みになりやすい
病棟クラークは医師や看護師、患者さまをはじめ、さまざまな立場の人のパイプ役としての役割も果たします。それ故に、人間関係の板挟みになりやすい立場です。うまく連携が取れずにストレスを感じてしまうことや、直接関係ないことでも理不尽なことを言われてしまう場合もあります。
こき使われていると感じてしまう
病棟クラークの存在が多くの人の役に立っていることに間違いはありません。しかし指示のもと仕事をこなすことが多いことから「こき使われている」「雑務を押し付けられている」と感じてしまうこともあるといいます。
しかし多忙な中で業務をこなすためには、自律的かつ主体的に動くことが大切です。マイナスに捉えずに、目の前の業務をやり遂げる姿勢が求められます。
病棟クラークのあるある③ やりがい・楽しいこと
病棟クラークは大変なことも多い一方、やりがいや楽しいことも多い職種です。この点は働く上でも重要なポイントであるため、ぜひ病棟クラークになるメリットとして押さえてみてください。
感謝されることが多い
病棟クラークは医師や看護師、患者さまと関わる人が多い分、感謝されることも多い立場です。多くの人をサポートする役割であるため、病棟クラークの存在に感謝している人も多いのです。大変なことや辛いことも多いですが、それらは全て誰かの役に立っているもの。感謝に言葉を聞けるだけで、仕事へのモチベーションは格段に上がります。
使命感を持って働ける
病棟クラークがいるからこそ、病棟が回っている現場も多くあります。病棟クラークが縁の下の力持ちとして院内の業務効率化に貢献していることで、医療の質向上にもつながっています。病棟クラークが1人いるだけで現場は大きく変わるため、使命感を持って働くことができる点は大きなやりがいです。
患者さまとの関わりが楽しい
看護師が多忙な時は病棟クラークに患者さまの対応を任されることもあるため、患者さまと関わるシーンも多くあります。このような時間での患者さまとのコミュニケーションが楽しいという病棟クラークの声も多く聞かれます。
病棟は安心できる場である一方、患者さまはご自身の病気や怪我に関する不安を抱えています。病棟クラークが患者さまとのコミュニケーションを楽しめることで、そういった不安を解消してあげる重要な役割でもあるのです。
病棟クラークのあるある④ 採用面接・選考について
病棟クラークを目指すにあたり、採用の選考については気になるポイントでしょう。ここでは選考に臨むにあたり押さえておくべきあるあるをお伝えします。
病棟クラークの役割理解が重要
病棟クラークを志望する動機はさまざまです。選考では病棟クラークの役割を理解した上で、明確な志望動機があるかが重視されます。たとえば「医療業界に携わりたいから」という動機だけでは、ペーパーワークの多い病棟クラークの仕事にギャップを感じてしまうかもしれません。そのため病棟クラークの役割を理解していることを前提に志望することが必須です。
コミュニケーション能力がチェックされる
病棟クラークは院内のさまざまな職種の人、そして患者さまとのパイプ役となる存在です。うまく連携を取るためには、コミュニケーション能力が欠かせません。そのため面接でもコミュニケーション能力の有無がチェックされています。質問に対してハキハキと明確な回答をし、さらに柔らかな表情でいることが重要です。
医療業界への関心やスキルアップの姿勢をアピール
病棟クラークは未経験・無資格でも就業できますが、現場では専門的な知識やスキルが求められるシーンも多くあります。そのため前提として医療業界への関心があること、そしてスキルアップしていく姿勢があるかが重視されます。長く働き続ける意欲をアピールするためにも、このポイントは重要です。
病棟クラークあるあるから理解を深めよう
今回はさまざまな観点から、病棟クラークのあるあるをご紹介しました。
医療業界の経験有無にかかわらず、病棟クラークという職に理解があるかが重要です。そのため今後病棟クラークへの就業や転職を検討している方は、ぜひ今記事を参考に病棟クラークへの理解を深めてみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。