医療事務の資格は意味ないのか?意味がないと言われる理由や取得のメリット
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2022/02/24
医療事務は女性に人気の職種の1つであり、手に職をつけて長く働ける仕事として最適です。医療事務に転職するにあたり資格を取得すれば有利になると思われる一方、資格を取得しても意味がないとの意見もみられます。そこで今回は医療事務の資格は本当に意味がないのか、そう言われる理由や取得するメリットなどを詳しくお伝えします。
目次
医療事務の資格が意味ないは本当か
医療事務は医療職の中でも、資格がなくとも就ける職種です。また資格があるからと確実に就職・転職できる保証があるわけではないことから、医療事務の資格に意味ないという意見があるのも事実です。しかし、なかには資格保有を応募条件にしている医療機関もあり、そうでなくとも人気の求人であれば資格がある方が採用に有利に働くこともあります。つまり医療機関によって資格の必要性の有無が異なるというのであって、資格が全く意味ないというわけではありません。資格はあるに越したことはなく、資格があることで得られるメリットも多いということを押さえておきましょう。
医療事務の資格が意味ないと言われる3つの理由
転職では資格があると有利になるというのが一般論ですが、なぜ医療事務の資格は意味ないと言われるのでしょうか。ここでは、医療事務の資格が意味ないと言われる3つの理由をみていきます。
医療事務資格はすべて民間資格
医療事務資格は、すべて民間資格です。医師や看護師、薬剤師のように1つの団体が実施する国家資格はなく、さまざまな民間団体が個々に資格認定をしています。本来資格は一定基準の知識・技能を証明するためのものですが、医療事務資格は複数の団体が主催していることで認定基準もバラバラです。そのため資格としての全体評価が低く、資格を必須としない医療機関も多い傾向にあります。なかには、お金を出せば数日間の勉強だけで取得できるような資格も。そういった資格を取得するのは、かえってお金と時間の無駄になってしまいます。そのため医療事務の資格は「肩書き」を目的とせず、勉強して得られる「知識」を目的として取得するようにしましょう。
資格で勉強した知識と実務は別物
資格を取得することで医療事務の知識が得られるのは確かですが、実務とは別物です。つまり資格を取得したからと、すぐに経験者並みに仕事に取り組めるわけではありません。業務内容や仕事の進め方は医療機関によって異なるため、実際は現場で覚えていくことがほとんどです。
資格よりも実務経験が重視される
医療事務は、資格有無よりも実務経験が優遇される傾向にあります。前述したように資格で得た知識と実務は別物であることから、資格よりも実務経験のある方が即戦力として活躍できます。実際に資格取得後に転職活動に臨んだとしても、転職活動に苦労する人も一定数存在します。であれば資格を取得する前に就職した方が効率的として、資格が意味ないとの認識が生まれたといえます。
医療事務の資格は本当に意味がない?取得するメリット
資格なしでも就ける医療事務は、肩書きよりも得られる知識を目的に資格を取得すべきです。その上で、医療事務資格を取得するメリットをみていきます。
就職・転職に有利になる・選択肢が広がる
資格で得た知識と実務は別物であると前述しましたが、資格なし・未経験で医療事務になるのは狭き門です。また実務経験を得るには、誰しもが最初は未経験で採用される必要があります。医療事務業界は有資格者も多いため、その中でも有利に就職・転職活動を進めていくには資格が武器になります。書類審査がある場合は書類上の内容でしか評価されないため、なおのこと資格が有利になります。また資格保有を応募条件とする医療機関も存在するため、資格があることで就職先の選択肢も広がります。ただし、資格があるからと確実に採用される保証はないため、資格があることに甘えることなく選考に臨みましょう。
入職後の負担が減る
資格で得た知識は実務と別物であるのも事実ですが、知識があるのとないのでは最初の負担が異なるでしょう。もちろん資格があっても覚えることは山積みですが、資格がないとプラスαで専門的な知識を1から学ぶ必要があるのです。つまり、職場ごとの業務内容や仕事の進め方を覚える点でスタートラインは同じですが、「健康保険の種類とは何か」「レセプトとは何か」「カルテはどう見るのか」など業務の中身に必要な知識量で差が出てしまいます。人手不足で新人教育の環境が整っていない医療機関の場合、なおのこと専門知識が備わっていないと教えてもらったことへの理解が追いかなくなってしまいます。入職後に早く実務スキルを身につけるため、余裕を持って仕事を覚えるためにも、資格を取得しておくことで自分のためになります。
資格手当がつくことがある
医療機関によっては、資格に応じて手当が支給されます。2019年にソラジョブが現役医療事務員200人に対して行ったアンケートでは、約2割の方が資格手当をもらっている結果となりました。
医療機関によって資格手当の規定や基準は異なりますが、月1万円以上の手当をもらっている方がいるのも事実です。資格があることで昇給やキャリアアップの可能性も上がるため、これだけでも資格が意味ないということはありません。
資格なしOKの医療事務の求人例
職種 | 医療事務(クリニック受付) |
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仕事内容 | 未経験から始められる医療事務求人!病院に隣接する外来専門の大きなクリニックで、患者さまの受付からお会計まで窓口業務全般をおこないます。
具体例 ◎幅広い知識とスキルが身につきます |
給与 | 月給170,000円~183,000円 ※有資格者優遇(当社認定資格による) |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | (1) 08:30 〜 17:30 [ 月〜金 ] ※祝休 休憩60分 (2) 08:30 〜 12:30 [ 土 ] ※祝休 月~土のシフト制、週5日の勤務 ※早番あり(8:00~17:00/8:00~12:00) |
応募資格 | 高卒以上 必須PCスキル:文字入力 無資格OK 未経験OK ※医療事務講座修了生尚可 |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) |
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医療事務の資格が意味ないことはない!ただし、資格がなくても就職可能
医療事務は無資格でも就ける職種ですが、だからと言って資格が意味ないことはありません。しかし資格を取得したからとすぐに専門的な業務ができるわけでなく、実務を通して初めて学ぶことがほとんどであるのも事実です。そのため必ずしも資格を取得してから就職・転職活動に臨む必要はありません。時間やお金との兼ね合いをみて、選考や入職後が不安な方は資格取得も検討してみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。