【例文あり】面接・履歴書で役立つ医療事務の自己PR作成マニュアル!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2023/01/26
医療事務は需要が高い職種であり、かつ無資格・未経験からでも働けるとして女性に人気の仕事です。専門的な仕事であることから手に職をつけて長く働き続けるのに最適として、転職でも人気の高い職種です。志望者が多い職種であることから、採用を勝ち取るには面接や履歴書の自己PRでライバルと差をつけることが重要です。そこで今回は例文と合わせて、医療事務の自己PR作成のポイントを解説します。
目次
医療事務とは
医療事務は医療分野を専門とした事務職です。他の事務職よりも専門性が高いという特徴があり、大規模な総合病院から小さなクリニック・診療所と、医療事務が活躍する場はさまざま。医療機関を支える縁の下の力もちとして、欠かせない存在といえます。医療機関で働く特性上、需要が耐えることなく、どの地域にも医療機関があることから職場が選びやすい点でも女性に人気が高い職種です。
医療事務の仕事内容
医療事務の仕事内容は、病院の窓口業務が基本です。来院した患者さんの対応や保険証の確認、カルテの作成や診察券の発行、会計などを行います。そして窓口業務と並行して行う重要な業務の1つが、診療報酬明細書を作成するレセプト業務。レセプト業務は病院経営を支える重要な業務であり、業務にあたり専門知識を必要とします。
そして規模の大きい病院であれば窓口業務のほか、クラーク業務に配置されることもあります。クラーク業務は医師の事務作業を補助する仕事であり、医療現場に配置される「外来クラーク」と、入院病棟に配置される「病棟クラーク」があります。
自己PRに使える!医療事務に求められるスキル・適性
面接・履歴書で効果的な自己PRをするには医療事務の仕事や役割を理解した上で、医療事務に求められるスキルや適性をアピールすることが重要です。ここでは、医療事務に求められるスキル・適性をお伝えします。ご自身に当てはまるスキル・適性を参考に、自己PR作成の参考としてください。
パソコンスキル
医療事務のメイン業務であるレセプト作成やカルテ入力では、パソコンを使用します。無資格・未経験OKの求人であっても、必須スキルとして文字入力が記載されていることも。そのため基本的な文字入力スキルがあり、さらにWordやExcelを使いこなせると重宝されます。また、効率的に仕事をこなすにはタイピングスピードも関係してくるため、タイピングに自信のある方は積極的にアピールしましょう。
コミュニケーション能力
医療事務は患者さんが来院してから最初に顔を合わせる人であることから「病院の顔」としての役割も持ちます。医療事務の印象や対応によって医療機関の印象が左右されると言っても過言ではないことから、コミュニケーション能力が重要です。また医師や看護師など多くの人と関わるポジションであることからも、円滑に業務を進める上でコミュニケーション能力が欠かせません。そして単にコミュニケーション能力があるだけでなく、明るく親しみやすい点もアピールできると効果的です。そのため「人と接することが好き」「接客業の経験がある」などの内容は、ぜひアピールしてみてください。
臨機応変な対応力
来院する患者さんは、さまざまな怪我や病気、悩みや痛みを抱えています。そのため、1人ひとりの状態に合わせた適切な対応力が必要です。命に関わる現場で働いているという自覚を持ち、臨機応変に対応できる力をアピールしましょう。
正確性とスピード力
医療事務の仕事の中でも特に重要であるレセプト作成は、病院の収入に関わる重要な書類です。作成内容にミスがあってはならず、窓口業務と並行して行う必要があるため正確性とスピード力が求められます。毎月10日までに各機関へ提出することが定められているため、月末から月初にかけては特に忙しくなります。残業を少しでも減らすため、締め切りに遅れないためにも効率的に業務を進める力が必要です。
責任感
病院経営に関わるレセプト業務を行なったり、患者さんの個人情報を扱ったりするなど医療事務は重要な立場にあります。そのため1つの作業、1回の対応をとっても責任を持って取り組むことが大切です。医療事務も医師や看護師と同様に医療機関に欠かせない存在であり、重要な業務に関わっていることを自覚して責任感を持って仕事に取り組む姿勢が求められます。
医療事務の自己PR作成のポイント
自己PRは職務経歴書や履歴書、面接で伝えることとなります。まずは書類での自己PRを作成することになるかと思いますので、面接での自己PRは作成した文章を参考に話し言葉にうまく変換しましょう。ここでは、医療事務の自己PR作成のポイントをお伝えします。
自己PRに入れ込むべきポイント
自己PRは、自分の強みや得意なことをアピールする場です。単に強みや得意なことを伝えるだけでなく、それを裏付ける具体的なエピソードや医療事務の仕事への活かし方を盛り込みましょう。採用担当者は自己PRから医療医務として活躍できるか、適性かあるか、自分の強みが理解できているかをチェックしています。
自己PRを作成するにあたり、まずは自己分析することがファーストステップです。医療事務として活かせる自分の強みや得意なことは何か、過去を振り返って強みを発揮できたエピソードがあるかを考えます。
未経験者の自己PR作成のポイント
実務経験が重視される中で未経験者が採用を勝ち取るには、医療事務としての適性をアピールする自己PRが特に重要です。
未経験者の場合は医療事務としての経験や実績ないため、医療事務に関連するスキルや適性から医療事務としての素質があることをアピールしましょう。パソコンスキルやコミュニケーション能力など、前述した医療事務に求められるスキル・適性の中で自分に自信のある内容は積極的に内容に含めるとよいでしょう。また未経験者は、仕事に対する熱意や意欲をアピールすることも重要です。病院側はやる気のある人、すぐにやめない人を求めているため、いくらスキルや適性があっても熱意や意欲が伝わらないと採用されないでしょう。
また医療事務資格の取得を目指している、資格を取得している場合は、忘れずに自己PRで伝えてください。
経験者の自己PR作成のポイント
経験者は、即戦力として活躍できる人材であるかが重視されます。そのためこれまでどのような仕事をしてきたかを踏まえ、その中で身につけたスキルや実績を具体的にアピールすることがポイントです。1日どれくらいの患者さんに対応してきたいか、レセプト作成のスキルはどれほどかなどを、具体的な数字を用いて伝えましょう。取得した資格がある場合はそれを伝えるのも1つの手ですが、医療事務は実務経験を重視する傾向にあることから、実務経験の内容を軸にすることをおすすめします。そして現状に満足せず、これからも学び続けスキルを磨く姿勢がアピールできるとより効果的です。
医療事務の自己PR例文
ここでは未経験者と経験者に分けて、医療事務の自己PR例文をご紹介します。例文を参考に、自分なりの自己PRを作成してください。
【未経験者】医療事務の自己PR例文
例文① |
---|
私は人と接することが好きで、老若男女問わず親しんでもらえる点が強みです。前職では百貨店の受付をしており、日々多くのお客様に対応してきました。受付に来られるお客様はそれぞれ違った目的を持っており、都度臨機応変な対応が求められました。前職で身につけた瞬時の対応力や接遇スキルを活かし、患者さまに親しみを持ってもらえる医療事務として活躍したいと考えております。 |
例文② |
---|
前職の販売業では接客のほか、店舗責任者として事務作業も並行してきました。常に接客を怠らず、かつ業務時間内で事務作業が終えられるよう仕事に取り組んできたため、効率的に仕事を進める力が身につきました。またミスが許されない重要な書類や会計も扱っていたため、正確に作業を完了するスキルにも自信があります。医療事務も患者さまの対応と並行して、レセプト作成など事務作業を進めていくかと存じます。接客も事務作業もどちらも手を抜かず、正確かつ効率的に業務に取り組んでいきます。 |
【経験者】医療事務の自己PR例文
例文① |
---|
前職は地域の中核病院で窓口業務やレセプト業務を担当してきました。中核病院であることから1日の来院患者数は100人近くなることもあり、月に作成するレセプトは数百枚を超えることもありました。そのため忙しい中でも患者さんへの丁寧な対応を怠らず、かつ正確・効率的に事務作業を遂行するスキルが身につきました。これまで培ってきた接遇スキルや専門スキルをもとに、医療事務としての資質を磨きながら貴院に貢献していきたいと考えております。 |
例文② |
---|
これまで3年間、クリニックで医療事務をしてきました。地域密着型のクリニックであったため1人ひとりの患者さまに身近な距離から対応してきたことから、その人の心身の状態に合わせた機転の利く対応力に自信があります。また平均月100件ほどのレセプトを3人体制で回してきたことで、レセプトをさばくスピード力と正確性が培われました。今後は専門的なスキルはもちろん、より接遇スキルを向上させ医療事務として貴院の発展に貢献できればと思います。 |
医療事務の自己PRでは自分の強みと医療事務の適性をアピールしよう!
医療事務は人気の職種であることから、未経験者・経験者問わず自己PRでライバルと差をつけることが重要となります。自己PRは自分の強みスキル、医療事務としての適性がアピールできる場です。医療機関側にご自身を採用するメリットが伝わるよう、自己分析を元に説得力のある自己PRを作成しましょう。
この記事は役に立ちましたか?
このコラムをシェアする
著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。