派遣社員にボーナスはある?ない?賞与が見込める働き方・高収入を目指すコツ
著者: そだねー
更新日:2024/08/23
公開日:2024/08/23
派遣社員にはボーナスがあるのでしょうか?正社員しかもらえないと思われがちなボーナスについてご紹介します。派遣社員でもボーナスが支給されやすい働き方や、高収入を目指すための方法についても分かりやすく解説します。ボーナスをもらいたいと思っているのであれば、ぜひチェックしてみてください。
目次
派遣社員にボーナスはある?ない?
基本的に派遣社員にはボーナスが出ない場合が大半です。その理由として挙げられるのは、派遣社員の基本給の算出方法にあります。
契約方法によるものの、派遣社員の給与には基本給に交通費などの各種手当の金額がすでに含まれているケースが一般的です。その場合には、手当の中にボーナスが含まれています。そのため、別途「ボーナス」として支給されるケースは少なく、その代わりに毎月の給与が比較的高額である場合が多くあります。
ただし、働き方によっては派遣社員でもボーナスがもらえることはあまり知られていません。また、派遣社員のボーナスの考え方も変わりつつあることを、これ以降で紹介します。
【基礎知識】ボーナスとは?
ボーナスは企業が従業員に対して支給する特別な報酬です。企業によるものの年に一度ないし二度、夏季や冬季に支給される場合が大半です。
一般的に、査定期間中の業務成績によってボーナスの金額は変動し、支給することが確約されているものではありません。また、すべての企業が支給しているわけではなく「賞与」の規定を設けている会社のみが支給します。
つまり「正社員なら必ずボーナスがある」わけでもない点にも注意が必要でしょう。さらに金額も会社の規定に沿って決められるため、詳細については勤務先に確認する必要があります。
派遣社員でボーナスが支給されやすい働き方は2つ
派遣社員であっても、ボーナスが支給されやすい働き方があります。具体的には常用型派遣と紹介予定派の2つで、この働き方について紹介します。
常用型派遣
常用型派遣は「無期雇用派遣社員」とも呼ばれる働き方です。「登録した派遣会社の社員」の立場となり、月給制で派遣先に勤務します。登録した派遣会社に賞与規定がある場合には、そのルールに則ってボーナスが支給されます。
さらにこの働き方であれば次の派遣先が決まるまでの期間も給与が支払われるため、経済的にも安心です。
【常用型派遣のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
---|---|
・安定した働き方ができる ・時給制ではなく月給制で働ける ・3年以上の勤務ができる |
・派遣先が派遣会社から指定される ・採用の難易度が高い |
紹介予定派遣
紹介予定派遣は、派遣先の企業から直接雇用を前提に勤務する形態です。賞与規定を設けている「派遣先」の場合には、直接雇用時のルールに沿ってボーナスが出ます。
また試用期間中は「派遣社員」として勤務し、一定期間をすぎて派遣社員と派遣先の間で合意をすれば、直接雇用に移行します。そのため、将来的に直接雇用を希望する人にはメリットのある働き方でしょう。
ただし試用期間は派遣社員の立場で働くため、ボーナスの支給はありません。
【紹介予定派遣のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
---|---|
・将来的に直接雇用を目指せる ・入社後のミスマッチを防げる ・派遣先の雇用条件に沿って働ける |
・試用期間中は派遣社員として扱われる ・派遣先で賞与規定がなければボーナスの支給はない |
派遣社員のボーナスの決め方
派遣社員のボーナスの決め方には、同一労働同一賃金の原則に従って2つの方式があります。それぞれについて分かりやすく解説します。
「同一労働同一賃金」とは?
「同一労働同一賃金」は、同じ仕事をする労働者には同じ賃金を支払うべきという原則です。この制度は正社員と非正規社員の間で起こりやすい賃金や待遇の格差を是正するために設けられました。労働者派遣法が改正され、大企業では2020年4月から、中小企業でも2021年4月からこの制度にもとづいた働き方が実施されています。
具体的なボーナスの決め方は派遣先均等・均衡方式と、労使協定方式の2種類です。
派遣先均等・均衡方式
「派遣先均等・均衡方式」では、派遣先で働く正社員と派遣社員が同じ業務内容、同じ責任の範囲で働く場合に、正社員と同じ待遇が受けられます。もし業務内容や責任の範囲が異なる場合でも、違いを考慮して待遇が決められるため、派遣社員だからと待遇に不満を感じにくいでしょう。
派遣先の企業が賞与の規定を定めていれば、派遣社員でもボーナスがもらえます。ただし派遣先の企業によってボーナス金額は異なり、正社員と同じ額であることもあれば、異なる額である場合もあります。
労使協定方式
「労使協定方式」は、登録する派遣社員と派遣会社がお互い合意したうえで、あらかじめ賃金や賞与などの待遇を決めておく方式です。比較的多くの派遣会社に取り入れられています。
「ボーナス」のような形で別途支給されることはありませんが、時給に含まれて支給されるため、派遣先均等・均衡方式に比べると時給額は高くなる場合が多いでしょう。ただし、ボーナスのようにまとめて支給されないため、もらった実感がわかないという声もあります。
派遣社員で高収入を目指すには?
派遣社員でも、働き方によっては高収入を目指すことが可能です。高収入を目指す方法について紹介します。
専門性の高いスキルを身につける
派遣社員として高収入を目指すのであれば、専門性の高いスキルを身につけることが必要です。専門的なスキルが持っていれば他の派遣社員との差別化が図れ、求められる人材となり高い評価を得られます。
たとえば、IT分野でのプログラミングスキルや、医療分野での専門知識などが、差別化が図れる代表的な職種です。これらの専門的なスキルを身につけることで、高収入の派遣先からのオファーが増える可能性が高まり、よい条件で働くことができるでしょう。
高収入の派遣先に転職する
高収入の派遣先への転職も高収入を目指す手段の1つです。そのために、まず自分のスキルと経験を見直してみましょう。
派遣先によって求められるスキルや経験は異なります。自分の強みとは何なのか、どのような分野で求められる人材なのかを明確にするのがおすすめです。自分の能力が発揮できる分野を把握したら、転職サイトや派遣会社の求人情報をチェックして自分に合った高収入の派遣先を見つけてみましょう。
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派遣社員でも働き方によってはボーナスがもらえます
派遣社員だからボーナスはもらえないだろう、と考えがちですが、働き方によっては派遣社員でもボーナスはもらえます。働き方改革の推進により同一労働同一賃金が導入されていますので、ボーナスをもらいたいと思っている場合は、どのように働いたらボーナスがもらえるのかチェックしてみましょう。
専門的スキルなどを持っている場合には、高収入を目指すことも可能です。ぜひ自分の強みを見直してみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。