履歴書に印鑑は必要?シャチハタはOK?正しい押印の仕方を徹底解説
著者: そだねー
更新日:2024/11/29
公開日:2024/11/29
転職活動で履歴書を作成する際、「印鑑は必要?」「シャチハタは使える?」と悩む方も多いでしょう。この記事では、履歴書に印鑑が必要なケースや不必要なケース、適切な印鑑の選び方を詳しく解説します。あわせて、押印を失敗したり忘れたりした場合の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
履歴書に印鑑はいる?いらない?
印鑑が「不要」なケース | 企業から押印を求められず、履歴書にも押印欄がない場合 |
---|---|
印鑑が「必要」なケース | ・押印欄のある履歴書を使う場合 ・企業から押印するよう指示された場合 |
履歴書には、印鑑が必要なケースと不必要なケースがあります。企業によって対応が異なるため、しっかり確認しておきましょう。
履歴書に印鑑が「不要」なケース
履歴書に押印欄がない場合や、企業からとくに押印を指示されていない場合は、基本的に印鑑を押す必要はありません。押印欄が設けられていないのは、企業が押印を重要視していないということです。
さらに、近年では電子履歴書の普及に伴い、押印の必要性が薄れてきています。こうしたケースでは無理に押印を行う必要はなく、求められた指示に従うことが重要です。不安な場合は、企業の採用担当者に確認するとよいでしょう。
履歴書に印鑑が「必要」なケース2選
一方で、履歴書に印鑑が必要なケースもあります。選考時のトラブルを防ぐためにも、事前に必ず確認しておきましょう。
押印欄のある履歴書を使う場合
履歴書に押印欄が設けられている場合、その欄に印鑑を押すことが求められます。押印欄が存在するのは、応募者の意思を確認し、正式な書類としての体裁を整えるためです。押印欄があるにもかかわらず印鑑を押さない場合、書類が不完全と見なされる可能性があります。履歴書が完成したら、押印を忘れていないかを確認しましょう。
企業から押印するよう指示された場合
企業がとくに押印を求めている場合は、その指示に従う必要があります。応募要項や指示書に「押印が必要」と明記されている場合、これを無視すると応募書類が不完全と見なされるリスクがあるため注意しましょう。仮に履歴書に押印欄がなくても、企業が押印を求めている場合は、氏名の横に印鑑を押すのが適切です。
履歴書に使用する印鑑の選び方
【印鑑の種類】
実印 | 企業から押印を求められず、履歴書にも押印欄がない場合 |
---|---|
認印 | 印鑑登録をしていない印鑑 |
銀行印 | 金融機関に対して届けを出し、登録された印鑑 |
シャチハタ | インクを内蔵したスタンプ式のもの |
履歴書に押印する印鑑は、適切なモノを選びましょう。一般的に使用される印鑑は「実印」と「認印」です。実印は公的な証明や重要な契約に使用されることが多いため、履歴書に使用するには適していません。
一方、認印は日常的な書類に使用されることが多いため、履歴書には認印がもっとも適しています。また、認印は文房具店や通販で簡単に手に入るため、多くの求職者にとって手軽な選択肢といえるでしょう。
履歴書にシャチハタでの押印はNG?
シャチハタは手軽で便利な印鑑ですが、履歴書に使用するには適していないとされています。主な理由として、シャチハタは速乾性インクを使用しており、長期間保存が必要な書類には不向きとされているためです。
さらに、シャチハタはゴム印の一種であり、公的な書類や正式な手続きにおいては認められないことが多い傾向にあります。重要な書類である履歴書には、適切な印鑑を使用することが求められるため、シャチハタの使用は避けましょう。
押印のOK例 | 押印のNG例 |
---|---|
・多少かすれている ・多少斜めになっている ・多少欠けている |
・かすれている ・斜めになっている ・にじんでいる ・はみ出している |
履歴書に印鑑を押す際、かすれたり斜めになってしまったりすることも少なくありません。しかし、このようなミスは第一印象を損なう可能性があるため、そのまま提出するのは避けましょう。新しい履歴書に再度記入し、印鑑を押すことがもっとも確実です。
履歴書は応募者のビジネスマナーや丁寧さを示す重要な書類であるため、手間を惜しまず、完璧な状態で提出することが大切です。転職活動は面接も大切ですが、書類の準備も入念に行うよう心がけましょう。
履歴書の印鑑がかすれる、または斜めになってしまったら?
履歴書に印鑑を押す際は、いくつかのポイントを意識することで上手に押印できます。しっかり確認し、真剣さや丁寧さが伝わる履歴書を作り上げましょう。
【要チェック!】上手に履歴書に印鑑を押すポイント
押印マットを使用することで、印鑑を均等に押しやすくなります。押印マットは、印鑑を押す際の圧力を均一に分散させるため、印影がきれいに仕上がるのが特徴です。とくに、硬い机の上で押印する場合、マットを使うことで紙が滑りにくくなり、失敗を防げます。
印鑑がきれいに押せると、履歴書全体の印象を向上させられるため、ぜひ印鑑マットを活用しましょう。押印マットがない場合は、平らで柔らかな素材のもので代用することをおすすめします。
押印マットを活用する
押印マットを使用することで、印鑑を均等に押しやすくなります。押印マットは、印鑑を押す際の圧力を均一に分散させるため、印影がきれいに仕上がるのが特徴です。とくに、硬い机の上で押印する場合、マットを使うことで紙が滑りにくくなり、失敗を防げます。
印鑑がきれいに押せると、履歴書全体の印象を向上させられるため、ぜひ印鑑マットを活用しましょう。押印マットがない場合は、平らで柔らかな素材のもので代用することをおすすめします。<
印字面が汚れていないか確認する
印鑑の印字面が汚れていると、きれいな印影を得ることが難しくなります。そのため、押印する前に、印字面に汚れやホコリが付いていないかをしっかり確認することが重要です。手間を惜しまずチェックすることで、より丁寧な仕上がりを目指しましょう。汚れがある場合は、柔らかい布や専用のクリーナーで丁寧に拭き取るとよいでしょう。
朱肉のインクが乾燥していないか確認する
朱肉のインクが乾燥していると、印影が薄くなり、かすれてしまうことがあります。乾燥した朱肉は、押印の際に均等にインクが付かないため、見た目が悪くなりやすいです。押印する前に朱肉の状態を確認し、インクに問題がないかをチェックしましょう。もし乾燥している場合は、必要に応じて新しい朱肉を用意してください。
印字面全体を紙面に押しつける
印鑑を押す際には、印字面全体が均等に紙面に接触するよう心がけることが重要です。斜めに押したり、部分的に力を入れると、印影が不均一になり、見た目が悪くなります。印鑑を垂直に持ち、均一な力で押しつけることがポイントです。
この方法を意識することで、クリアで美しい印影を残すことができ、履歴書の印象をさらに引き立てられるでしょう。
印鑑が必要な履歴書に押印を忘れたときはどうする?
企業から押印を指示されたにもかかわらず、押印を忘れてしまったときは、気づいた時点ですぐに申し出ましょう。まずは採用担当者に連絡し、押印した履歴書を作成しなおして再提出するのが得策です。
誤りを早急に訂正することで、応募者としての真摯な姿勢をアピールできます。焦らず冷静に対応し、良好な印象を保つよう心がけましょう。
履歴書の印鑑に関するQ&A
ここでは、履歴書の印鑑に関する疑問をQ&A形式で解説していきます。お悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
Q.履歴書に使用する印鑑はどういったものがいい?
A.直径1.2〜1.5cm程度の「認印」がおすすめです。
履歴書に使用する印鑑は、基本的には「実印」か「認印」が適しています。ビジネス用としては、「認印」を持っておくと安心です。印鑑の書体は、文字が読みやすい行書体や楷書体をおすすめします。印鑑のサイズに決まりはありませんが、大きすぎるものは避けるべきです。
目安としては、直径1.2〜1.5cm程度のものを選ぶとよいでしょう。このサイズであれば、履歴書に押印した際に、違和感がありません。履歴書にあった適切な印鑑を選ぶことを心がけましょう。
Q.履歴書への押印を失敗した場合は?
A.そのままの提出は避け、新たに作成しなおしましょう。
押印に明らかな失敗があった場合、そのままの提出は避け、新たに作成しなおしましょう。「文字が欠けた」「印影が二重になった」「90度以上斜めになっている」といったミスは、応募書類の印象を大きく損ねる可能性があります。
採用担当者は、応募者の「丁寧さ」や「受け取り手への配慮」を重視しているため注意しましょう。また、修正液や修正テープでの修正はNGです。誤りを訂正する際は、新しい履歴書を作成し、完璧な状態で提出することを心がけましょう。
Q.印鑑が必要なのに履歴書に押印欄がない場合は?
A.企業側が押印を求めている場合には、氏名の横に押印を行いましょう。
押印欄がない履歴書でも、企業側が押印を求めている場合には、氏名の横に押印を行う必要があります。この際、印鑑は氏名と重ならないように配置しつつ、離れすぎないようにすることが大切です。バランスよく見える位置に押すことで、書類全体が綺麗に見えます。
履歴書の押印は、転職を成功させるための重要な要素
履歴書の押印は小さい要素と思われがちですが、採用担当者は履歴書の細部までみています。履歴書の細部で企業への第一印象を左右されるため、押印が必要な場合は企業の指示や押印欄の有無を確認しましょう。適切な印鑑を選び、丁寧に対応することで、求職者の真摯な姿勢を伝えられます。細やかな配慮が、転職活動の成功につながるでしょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。