薬局の顔である調剤薬局事務への転職。未経験でもキャリアアップが目指せる職場の見つけ方
前職
アパレル販売員現職
調剤薬局事務Aさん(26歳)
更新日:2024/03/29
公開日:2024/03/29
今回は今回は、アパレル販売員から、調剤薬局事務への転職を成功された体験談をご紹介します。全く違う業界から、どうやって転職できたのか気になる方もいるでしょう。不安を感じながらも、役立てられるスキルや足りない部分をカバーしながら転職活動をされています。ぜひ参考にして、転職活動を成功させましょう。
目次
【転職者プロフィール】
名前 | Aさん |
---|---|
年齢・性別 | 26歳・女性 |
前職 | アパレル販売員 |
現職 | 調剤薬局事務 |
【前職】お客様に商品の魅力を伝えるため、アパレル販売員に
洋服やファッションが好きで、新卒でアパレル業界に就職しました。自分が大好きなブランドを扱う会社に就職できたため、本社で働くよりも、お客様と接する機会が多い現場で仕事をして魅力を伝えたいと販売員になりました。
自分と同じようにファッションに興味のあるお客様とお話することが楽しく、またファッションに詳しくなくて、どうコーディネートしたらいいのか迷っているお客様に、おすすめをして喜んで頂ける瞬間もとても嬉しく、やりがいを感じながら仕事をしていました。
業務量の多さが次第に負担に
販売員の仕事内容には基本的な接客業務だけでなく、書類作成や管理業務なども含まれます。大好きなブランドの魅力を伝えたい、ということが販売員となったきっかけでしたが、それ以外の幅広い業務ができることにも楽しさを感じていました。
しかし、経験を重ねていくうちに、任される業務量もどんどん多くなっていき、負担を感じることも増えていきました。また、クレーム対応にも精神的な負担に感じるようになりました。
ワークライフバランスがとりやすい環境で働きたかった
前職のアパレルの店舗は平日が休みで、土日に休めることはほとんどありませんでした。もちろん就職の時に分かっていたことで、納得して仕事を始めたのですが、土日が休みの友人と会いづらくなるなど、次第に自分のプライベートへの影響も感じ始めました。申請をすれば土日に休みを取ることはできるものの、この仕事を続ける限り、基本的には土日の休みは取りづらいままです。安定した休みと、収入のある職種への転職を考え始めました。
コロナ禍で将来のことを考えるようになった
コロナはさまざまな業界に大きな影響を与えたと思いますが、アパレル産業も大きな打撃を受けました。外出が減り、オンラインで洋服を購入する人も増えましたし、リピーターの方とコミュニケーションを取る機会も減りました。大好きなブランドを多くの人に知ってもらいたいと販売員になりましたが、店舗にお客様が来て下さらなければアピールできない状況に歯がゆい思いもしました。
そして、どんな状況になっても、人に必要とされ続ける業界で働きたいと思いました。コロナ禍で将来について考える時間も増え、時代の流れに関係なく安定して働ける仕事に魅力を感じていきました。
長い目で見て働きやすい職場に転職したいと思うように
コロナ禍で、どんな時でも人に必要とされる仕事をしたいという気持ちが芽生え、長期間働ける職種は何だろう、と考えました。今後、結婚や出産などのライフステージを考えると、復職や転職のしやすい職業がよいのではないか、と思ったからです。
専門職であれば転職、復職がしやすいと考えたため、さまざまな業界を調べ医療系への転職を検討し始めました。
転職活動をスタートするときに準備したこと
・転職先に求める条件を明確にした
・調剤薬局事務の仕事内容や役割への理解を深めた
・調剤薬局事務の仕事に必要な知識やスキルについて調べた
転職先に求める条件を明確にした
前職を選ぶ時には、自分が好きなこととして販売員を希望したものの、これから長い期間仕事をしていくうえで、好きというだけでなく条件面なども重要だと思っていました。転職するにあたって、これだけは譲れないという条件は何か、ノートに書きだしていきました。時代の流れに左右されない、人に求められる、土日の休み、安定した収入などを書きだした後に、優先順位を決めました。前職で感じていた不満を繰り返すことなく、納得のできる職種へ転職したいと思い、今後のライフステージと合わせて転職の軸を考えました。
調剤薬局事務の仕事内容や役割への理解を深めた
さまざまな職種を探したところ、調剤薬局事務の仕事が自分の希望と一番合っているように感じました。しかし、調剤薬局に行ったことはあるものの、事務ではどのような仕事をするのか深く知りません。販売員でも、顧客管理などの事務作業は行ってきましたが、医療業界は未経験かつ無資格です。専門的知識が必要となるのではないか、など不安を感じながらも、詳しい仕事内容や役割を調べることから始めました。
調剤薬局事務に仕事に必要な知識やスキルについて調べた
調べてみると、調剤薬局事務では受付や会計などの窓口対応やデータ管理といった事務作業がありました。未経験で資格がなくても就職できる、求人はある、ということが分かりましたが、もし転職できたとしても、果たして自分にできるのかと不安もありました。
転職に役立つ調剤薬局事務関連の資格や、働くうえでどんなスキルや能力が必要なのかを調べ、現段階で足りない部分を洗い出してみました。専門知識も必要になると知り、資格にチャレンジしてみようと思いました。
調剤薬局事務への転職活動で大変と感じたこと
実際に求人を探し始めると、「経験者優遇」や「資格保有者優遇」と書かれているものが多く、応募できる求人は多くありませんでした。未経験・無資格でもOKの求人も見つけられたものの、転職できるのだろうか不安に感じることも。
窓口業務は、販売員として培ったコミュニケーションスキルが役立つだろう、パソコンも使って管理業務もしていたのでできるのでは?など、自分を奮い立たせました。
調剤薬局事務ならではの薬の知識やレセプト作成作業などが覚えられるだろうかと不安を感じながらの転職活動ではありました。
前職の仕事で培った強みを伝えることがアピールのカギ
面接では、前職で培ったコミュニケーション能力や、顧客管理能力をとくに強みとしてアピールしました。どんなに頑張ったとしても、それまで医療業界で働いていた人や、調剤薬局事務経験のある人には知識の面では敵いません。そうであれば、職種は違うけれど「人と関わる」「業務範囲が広い」仕事という共通点で勝負するしかないと思ったからです。
これまでやってきたことを自信をもってアピールすることで、やる気と自分らしさを伝えられたのではないかと思っています。
就職後を見据えて資格の勉強をスタート
調剤薬局事務では扱う専門用語も多いことを知り、転職活動のかたわら、医療事務資格の勉強もスタートさせました。未経験で就職できたとしても、それに甘えるわけにはいきません。少しでも早く仕事を覚え、周りの人に頼りすぎることなく仕事に慣れるために、就職前に覚えられることは覚えておきたいと決意し勉強しました。
転職活動でも、資格の勉強をしていることを伝えると好印象でした。
人に必要とされている実感がモチベーションに
実際に仕事を始めてみると、調剤薬局事務は、医療業界の中でもお客様との距離が近い職種だと感じました。前職で、本社ではなくお客様と距離が近い販売員を選んだ時と同じような満足感を得られています。お客様の悩みに寄り添い、生活に貢献している実感がわくので、日々やりがいを感じながら仕事をしています。
プライベートも充実させられるようになった
転職活動を行い、調剤薬局事務に転職を成功させました。勤務先は自宅から近い病院なので通いやすく、これまでと比べると勤務時間もかなり短縮され、体力的に余裕ができました。また、残業もほぼないため、プライベートの時間がきちんと取れています。友人とディナーに行くなどアフターファイブが充実して、楽しい時間が増えました。
前職で不満に感じていた休日も、週に2日休みがあり、仕事とプライベートの両立ができる仕事環境に満足しています。
調剤薬局事務への転職を目指す人に伝えたいこと
未経験、無資格でも調剤薬局事務への転職はできます。ワークライフバランスの両立がしやすく、ライフステージに合わせて復職や転職しやすいのも魅力です。未経験、無資格OKの求人を探し、積極的にこれまでのスキルをアピールするとよいと思います。
ただ、専門用語を多く使う職種です。就職してから1日でも早く仕事に慣れるために、転職活動と同時に、資格の勉強を進めることをおすすめします。先に資格を取得することができれば、待遇のよい求人も選択肢に入れられますし、取得は間に合わず勉強中であっても、面接でアピールできます。
未経験でも転職可能!調剤薬局事務にチャレンジしてみませんか?
今回は、アパレルの販売員から調剤薬局事務に転職した体験談をご紹介しました。Aさんは、販売員として培ったコミュニケーションスキルはあるものの、医療業界でもある調剤薬局事務は未知の世界で、飛び込むには不安も大きかったようです。しかし、前職で感じた不満点を洗い出し、自分が望むものに最も近い仕事として調剤薬局事務を見つけ、チャレンジしました。仕事内容を深く調べるうちに専用用語が必要なことも知り、資格取得の勉強も転職活動と一緒に進めた結果、転職活動に成功されました。
ソラジョブでは、調剤薬局事務の求人を多数扱っています。未経験、無資格でもOKの求人も探せます。調剤薬局事務の仕事が気になるのであれば、一度検索してみましょう。勤務時間や休日、福利厚生などの情報も掲載されているため、転職後のイメージもわきやすいでしょう。ぜひ、ソラジョブで理想の仕事を見つけてください。
※本記事で使用している画像はすべてイメージ画像です。
この転職体験談をシェアする