医師事務作業補助者の試験内容とは?仕事内容やおすすめの求人もご紹介

2020/11/27

医師の業務をサポートする重要な役割を持つ仕事に、医師事務作業補助者があります。

人手不足や多忙で手が回らない病院において、今後もニーズが高まる職種です。今回はそんな医師事務作業補助者の試験について解説します。合わせて仕事内容やおすすめの求人もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

医師事務作業補助者実務能力認定試験とは

医師事務作業補助者にはいくつか資格試験がありますが、今回は事務作業に必要な知識や能力を客観的に判断するための実務能力試験についてご紹介いたします。

試験概要

全国医療福祉教育協会が主催する試験です。受験資格は特にありませんが、医師事務作業補助者に必須とされている基礎研修を修了した方におすすめです。

試験日程

試験は年3回開催され、主に6・10・3月頃に行われます。

試験内容

試験は厚生労働省が定める32時間以上の基礎研修に関連する内容です。「学科」と「実技」の2つに分かれ、学科では20問、実技では3問出題されます。 以下は試験の主な内容です。

▼学科:マークシート方式
・医療関連法規、医療保険制度等、ビジネス文書
・医師事務作業補助者、医療安全管理と個人情報の保護
・医学、医薬品、臨床検査の知識
・診療記録と電子カルテシステム、文書作成
▼実技:書類作成SOAP形式の診療録作成(手書き) :1問
各種文書作成(診断書、診療情報提供書、処方箋 等) :2問

6割以上の正答が合格基準ですが、問題の難易度によって変動する場合があります。

医師事務作業補助者の研修内容

医師事務作業補助者として働くにあたり、厚生労働省が定める32時間以上の基礎研修を受講することが必須です。

また資格がなくても働けますが、医師事務作業補助者として配置されてから6ヶ月間は研修期間とされており、基礎研修はその間に受けられます。

研修はどこで受ける?

資格がなくても医師事務作業補助者の職に就くことができますが、実務には一定レベルのスキルや知識が求められます。そのため職に就いたあとも、研修を受けながら実務を学ぶ必要があります。

研修期間とは別に定められているのが、厚生労働省指定の32時間以上の基礎研修です。これは採用された院内でも受けることが可能です。

一方で「即戦力として働きたい」、「研修期間は実務に集中したい」という方は、通信講座や外部研修などでも指定の研修が受けられます。

研修内容

研修内容は、医師事務作業補助者として働くうえで必要となる基礎的な知識やスキルを習得するためのものです。

研修スタイルは研修を提供する講座や団体、医療機関によっても異なりますが、内容は概ね決まっており、以下のとおりです。

・医療保証制度や医療関連法規の概要
・個人情報保護について
・提供される一般的な医療内容や配置部門における医療内容、用語など
・診療記録の管理や記載、代筆、代行入力など
・電子カルテ、オーダリングシステムについて など

通信講座や外部団体が行う研修は、入職前でも受講できるため、確実に成長していきたい場合には受けておくのもよいでしょう。

日本医師会医療秘書資格取得者は研修が免除される

日本医師会認定医療秘書資格とは、基礎的な医学知識や秘書技能、情報処理や管理に精通していることが認められている資格です。

6ヶ月間の研修期間が定められていることに変わりはありませんが「日本医師会認定医療秘書資格取得者」であれば、32時間以上の基礎研修が免除されます。

そもそも医師事務作業補助者とは

医療現場での人手不足や目まぐるしい忙しさが問題となっているなか、最前線で活躍する医師の右腕となってサポートにあたるのが医師事務作業補助者です。

医師事務作業補助者には以下のような特徴があります。

・医師の業務のうち、事務業務のサポートを担当
・事務業務でも、担当する内容は多岐にわたる
・「医療(ドクターズ)クラーク」「医療秘書」「メディカルアシスタント(MA)」とも呼ばれる
・主に大学病院や総合病院に配置されている

医師事務作業補助者設立の経緯

医師事務作業補助者は勤務医の負担を軽減し、診察の機会損失なく良質な医療が提供できるようにつくられたポジションです。

海外では歴史が長く、1920年代にアメリカで設立されました。1970年代には業務内容も確立し、診療において重要な役目を担っています。

日本でも2000年頃から先駆的な病院で取り組みが開始され、2008年の診療報酬改正によって正式に定義されました。

導入時2008年での配置数は730件だったものの、2019年時点では約3,000件の施設に配置され、その従事者は約40,000人と推定されています。

医師事務作業補助者の仕事内容

多忙な医師の業務をサポートするのが医師事務作業補助者の主な仕事内容です。その最大の目的は、医師が診療や治療に専念できる環境をつくることにあります。

具体的には大きく下記の4つに分けられます。

①医療文書の作成代行
②診療記録などの代行入力
③医療の質を高めるためのサポート
④行政への対応

①医療文書の作成代行

医療文書とは診断書や紹介状、処方箋などが含まれます。診療結果に伴う文書作成や入院・手術に伴う手続き、そして保険の証明書などの作成を代行。またそれ以外にも患者さまやご家族への説明を担当することもあります。

②診療記録などの代行入力

カルテや電子カルテの作成・入力代行を行います。この業務の場合は実際の診察に同行して、その場で担当するスタイルです。

③医療の質を高めるためのサポート

データ管理や整理も業務の1つです。またカンファレンスの準備、会議の資料作成や議事録作成も担当します。さらにがん登録や外科手術の症例登録も重要な業務です。

医師がスムーズかつ的確な医療サービスを提供できるように、プラットフォームを整える重要な業務と言えるでしょう。

④行政への対応

厚生労働省などに報告するデータの整理、救急医療情報システムや感染症サーベイランスに関する入力代行なども行います。

どんな場所で働く?

病院やクリニックなどに配置されますが、そのほとんどは大きな大学病院や総合病院です。院内でも配置場所は「外来」と「病棟」に分かれます。

外来に配置された医師事務作業補助者は、外来診療における事務業務を担当します。主な仕事内容は、医療文書やカルテの作成・入力代行、そして患者さまやご家族への案内などです。

対して病棟に配置された場合は、入院患者さまの事務業務を担当します。仕事内容は同じく医療文書の作成や手続き関連、他科との連携を促すなどの役割を果たします。

医師事務作業補助者の求人例

職種 医師事務作業補助者
仕事内容 ・医師に代わり診察予約の手配や入力、各種書類の準備、証明書や診断書等の文書作成など
・入院予定の患者さまへの説明や案内、料金などのご説明
・院内外ふくむ電話対応
など、医師や看護師が医療に専念できるように代行できる事務を担当していただきます。
クリニックや病院のご経験がある方、ブランクのある方も歓迎です!
医師事務作業補助の研修があるから不安なく実務に入ることができますよ。
給与 時給1,500〜1,580円
※有資格者優遇(当社認定資格による)/交通費支給あり(全額支給/月)
雇用形態 正社員
勤務時間 週5日/1日最短7時間30分
08:30 〜 17:00 [ 月 火 水 木 金 土 ]※祝休
土曜は第2・4のみ
応募資格 高卒以上
必須PCスキル:文字入力
必須資格:クリニックあるいは病院勤務のご経験がある方
社会保険 各種社会保険制度あり(法令通り)
求人の特徴 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、資格取得支援制度、資格取得奨励金制度

総合病院での医師事務作業補助者の求人例です。大きな病院での業務になるため忙しさもありますが、その分やりがいが感じられる環境です。採用後は同時給で医師事務研修に参加できるため、学びながら業務ができます。

また資格取得も支援しているため、スキルアップがしやすい現場といえます。

試験を受け、医師事務作業補助者として働こう!

医師事務作業補助者は資格がなくても、入職後に研修や試験を受けることで学びながらスキルや資格を身につけることができます。

医師を支える重要なポジションでもあるため、試験合格を目指してどんどんスキルアップしていくことが大切です。ぜひ医療現場の最前線のサポーターとして、医師事務作業補助者を目指してみてはいかがでしょうか。

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