【病院事務の転職】事前準備や履歴書の書き方、面接対策を一挙解説!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2022/05/12
病院事務は未経験・無資格からでも可能な職種であるため、初めて医療業界に携わりたい方におすすめです。女性から人気の職でもあることから、転職で病院事務を目指している方も多いのではないでしょうか。今回は病院事務への転職を目指している方に向けて、転職に必要な事前準備や履歴書の書き方、面接対策について詳しくお伝えします。
目次
病院事務への転職時の事前準備
□医療事務の仕事内容を理解
□受ける病院について理解
□志望動機の整理
□自己PRの整理
病院事務は、病院に勤める医療事務です。病院は規模が大きい医療機関であり、来院患者数も多いことから、病院事務は仕事のやりがいが大きいと感じる人も多いようです。
病院事務へ転職する際には、上記4つの事前準備が必要です。まずは上から2つのポイントについて、詳しくお伝えします。
病院事務の仕事内容を理解
医療業界や事務職が未経験の方は、まずは病院事務の仕事内容を理解することが重要です。なぜなら仕事内容を理解していないと、志望動機や自己PRも筋の通った熱意が伝えられないからです。
一般的な医療事務は、診療所やクリニックのような小規模な医療機関に勤めています。病院事務は病床や診療科の規模も大きく、来院患者数も多い医療機関です。そのため病院事務は、一般的な医療事務に比べると仕事内容も多岐にわたります。以下は、病院事務の代表的な仕事内容です。
・受付/会計業務
・レセプト業務
・クラーク業務
・総務業務
受付や会計、レセプトのような一般的な業務だけでなく、クラーク業務や総務業務を担当することも多いのが病院事務の特徴です。クラーク業務は医師や看護師の事務作業の代行などを行い、外来と病棟のいずれかに配属されます。また総務業務は人事や経理、企画などに配属され、病院経営に関わります。
病院事務で求められるスキルを理解
病院事務で求められるスキルは、Excelやタイピングなどの基本的なPCスキルです。また病院事務は患者さまや医師、看護師など、多くの人とコミュニケーションを取るポジションです。そのため対応力や、コミュニケーションスキルも求められます。
未経験・無資格からでもなれる病院事務ですが、医療機関で働く特性上、医学知識やレセプトなど、専門的な知識やスキルが求められるシーンも多々あります。もちろん最初から身につけておくことが必須ではありませんが、それらのスキルを身につける熱意や姿勢が重視されます。また過去に医療事務や一般企業での事務経験があれば、そのスキルや経験をアピールすることは必須です。
受ける病院について理解
受ける病院のホームページやパンフレットを確認したり、実際に足を運んだりした上で、応募する病院について理解を深めるのが重要です。なぜなら「その病院を志望した理由」は、採用担当者が気になるポイントの1つでもあるからです。
たくさんある病院の中でその病院を志望した理由を明確に答えるためには、病院についての理解を深めることが欠かせません。
病院事務へ転職時の履歴書の書き方
履歴書は転職におけるファーストステップです。ここでは履歴書の書き方について、特に悩む方も多い志望動機や自己PRについて詳しくみていきます。
フォーマット
履歴書には「JIS規格」「自由形式(JIS規格以外)」の2種類がありますが、指定のない場合はどちらでも問題ありません。自由形式の場合はフォーマットもさまざまであるため、内容を充実させたい項目のスペースなどから、お好みのフォーマットを選んでみましょう。
履歴書の形式や提出方法は指定されていることもあるため、その場合は必ず指定に従うようにしてください。
志望動機
志望動機は「なぜ病院事務なのか」「なぜその病院なのか」が伝わる内容にすることが重要です。下記の例文と合わせて、志望動機のポイントをみていきます。
▼未経験の場合の志望動機
私は前職でアパレル販売員をしておりました。接客のほか、お店の事務や経理などを担当しており、丁寧なコミュニケーションと迅速かつ正確な作業に力を入れて取り組んでまいりました。
祖母の通院付き添いで貴院に訪れる機会が増え、病院事務の方に大変お世話になりました。そこで丁寧なだけでなく、安心感を与えてくれる対応に感心しました。
私もこれまで培ってきた経験とスキルを活かして、病院事務として患者様に安心感を与えられる存在になりたいと思い、祖母の通院していた貴院を志望いたしました。
また現在は医療事務関連の資格取得に向けて、勉強しております。
病院事務を志望したきっかけ、合わせて病院事務として活かせる強みもアピールできている例文です。また医療事務の資格取得を目指している姿勢も、好印象が与えられます。
自己PR
自己PRでは、これまでの自分のキャリアから病院事務で活かせる能力をアピールしましょう。ここでは未経験の方、経験ありの方別に、自己PRで伝えるべきポイントをみていきます。
▼未経験の方
・医療事務として働きたい熱意
・資格取得を目指している姿勢
・前職または現職における、病院事務に求められるスキルとマッチする部分
未経験の方は医療事務に関する自己PRができないため、熱意をアピールすることが重要です。またこれまでの仕事で培った経験やスキルと、病院事務に求められるスキルがマッチしている場合は、その点もしっかりアピールしましょう。
▼経験ありの方
・これまで経験してきた仕事
・具体的な実績
・取得している資格
経験ありの方は、実務経験からできる仕事や実績をアピールしましょう。病院によっては所有資格よりも、実務経験を高く評価しているケースもあります。
病院事務へ転職時の面接対策
対応力やコミュニケーション力が求められる病院事務は、面接が非常に重視されます。ここでは面接対策として必ず押さえておきたい、4つのポイントをお伝えします。
清潔感ある身だしなみ
病院事務は病院の顔として受付に立つことからも、第1印象が重要です。第1印象を良くするため、そして医療機関に勤める特性からみても、清潔感は欠かせません。そのためには、以下のポイントを守りましょう。
・髪は黒、または自然な色
・前髪は目にかからないように
・長い髪はまとめる
・寝癖がないようにする
・スーツや服にシワや染みがないように
・派手なメイクをしない
・靴のヒールは3〜5cmほどの高さ
明るく前向きな姿勢
病院事務は多くの患者さま、そして医師や看護師などの医療スタッフと接します。周りの人に好印象を与えられるようにも、明るく前向きな姿勢が重要です。面接時は笑顔を忘れずに、肯定的な言葉遣いを意識しましょう。
キャリアプランについて聞かれたら
キャリアプランは、将来的に病院事務として長く働く熱意があるかを判断されるポイントです。20〜30代であれば、特に重視されるでしょう。キャリアプランについては、「病院事務の仕事を通して自分がどうなっていきたいか」「受ける病院で将来的にどうありたいか」を明確にすることがポイントです。長く働き続ける人材であることを、キャリアプランを通してアピールしてみてください。
逆質問
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるのが逆質問です。逆質問は面接者の熱意を再確認する場でもあるため「質問はありません」と回答するのは避け、必ず1つは質問しましょう。この際にホームページに書いてあるような調べればわかること、残業や休みなど仕事への意欲がみられない質問はNGです。面接を通して関連した質問ができる状態がベストですが、念のためあらかじめ逆質問を用意しておくと安心です。
病院事務の転職では事前準備をしっかりと
未経験から病院事務への転職を希望している場合は、特に事前準備が重要です。まずは病院事務の仕事内容や応募先の病院への理解を深め、最適な志望動機や自己PRを考えましょう。
病院事務への転職を検討している方は、ぜひ今記事を参考に、転職の準備を進めてみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。