医療事務の資格の種類とは?有利になる・収入をあげる試験などもご紹介

2020/05/29

医療事務になるために資格は必要ありませんが、将来のキャリアプランや時代のニーズに合った資格を取りたいと考える方もいることでしょう。ここでは、採用を有利にする資格や試験のほか、時間が限られている人でも短期間でスキルを身につけられる資格、収入アップにつながる資格や試験、キャリアアップにおすすめの資格などを紹介します。

医療事務としての採用を有利にする資格や技能

医療事務になるためには特に資格が必要なく、実務経験がなくても採用してもらえる場合があります。しかし、1つの求人に対して多くの人が応募するなど競争率が高いため、実際にはなかなか雇ってもらえないことも。医療事務を目指すなら、あらかじめ採用を有利にする資格を取得しておくことが重要です。

メディカルクラーク(R)

年間数万人が受験するメディカルクラーク(R)は、医療事務のエキスパートであることを証明する資格です。日本医療教育財団が約40年にわたって運営し、信頼と実績のある技能審査として知られています。試験では、医療機関で診療報酬を請求する仕事や窓口業務を行うための知識や能力など、医療事務における業務の基本的なスキルが問われるので、医療事務を目指すなら勉強しておくと良いでしょう。

ホスピタルコンシェルジュ(R)

ホスピタルコンシェルジュ(R)は高いコミュニケーション能力と幅広い医療知識を活かし、様々な患者さんが安心して医療を受けられるようサポートする役割を果たします。就職先では、主に受付や会計を担当します。ホスピタルコンシェルジュ(R)の資格には1級から3級までがあり、3級であれば誰でも受験可能です。合格率が70%と高いため、資格取得をおすすめします。

レセプト点検業務検定試験

医療事務において最も重要な仕事のひとつが、患者さんに提供した治療や検査などに対して診療報酬を計算するレセプト業務です。レセプト点検業務検定試験では、傷病名とそれに対する診療行為や処方箋が間違っていないかチェックするスキルが求められます。試験には資料の持ち込みが可能なので、暗記が苦手だという人でも安心。国の職業訓練でも実施されており、合格率は8割を超えています。

短期間でスキルを身につけたい人におすすめ!低難易度の資格や試験

ここで紹介する資格は、短期間でスキルを身につけたい人におすすめの低難易度の資格です。なかなか勉強時間が確保できない人や、試験が苦手な人でも挑戦しやすい資格なので、参考にしてみてください。

医療保険士

医療保険士は医療事務として働く上で必要な、基本的な知識や技術の有無を証明する資格です。約4カ月という短期間で取得できることや、通信教育で自宅でも学習できたり、受験できたりすることから、時間や場所に制約がある人でも気軽に資格取得を目指せます。

医療事務認定実務者(R)

医療事務認定実務者(R)では、医療事務として働く際に必要なマナーや基本的なスキルから、診療報酬の計算などといった実践的な内容まで、学科と実技を通して評価します。それぞれ正答率がおおむね60%以上であれば合格圏内とされ、受験の際には参考資料やノート、電卓などの持ち込みが許可されていることから、安心して試験にのぞめるでしょう。

医事コンピュータ技能検定(民間資格)

電子カルテをはじめとする様々なコンピュータ機器が医療機関に導入されたことにより、これからの時代はコンピュータを扱う能力が評価の対象に。医事コンピュータ技能検定では、医療現場において必要とされるコンピュータ技術に関する知識やスキルが問われます。また的確なコンピュータ操作ができる人材は医療の現場だけでなく、多くの職場で求められるため、持っていて損のない資格です。

収入アップにつながる医療事務の資格や試験

医療事務としてキャリアアップしていく上で知識や能力を高めていくことも大切ですが、収入が伴うことも大事です。ここからは医療事務として収入アップが見込める資格や試験を紹介します。

医科医療事務管理士(R)

医療事務のスペシャリストに当たるのが医療事務管理士(R)の資格です。受付や会計、レセプト作成業務やカルテの管理など、医療事務業務の全般がこなせることを証明します。この資格を持っていれば全国各地の医療機関で勤務ができますし、時代の変化に関わらず能力を発揮できるため、長い目で見ても安心な資格といえるでしょう。
医科医療事務管理士(R)の資格をとるための試験には、経験年数や年齢などの制約が設けられていません。また、IBT試験を採用しているため、インターネット環境があれば全国どこからでも受験可能です。

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務に関する資格の中でも最難関とされる試験です。合格すれば様々な病院やクリニックで採用されやすくなり、また就職後の待遇が優遇されることも。具体的にはパートタイムの場合で時給が30円前後上乗せになり、正社員の場合では月給が5,000〜10,000円ほど上がるとされています。その分、合格率は30%と低めですが、収入アップを目指すならチャレンジしたい試験です。

キャリアアップしたい人におすすめの資格

医療事務としての実務経験をある程度重ね、キャリアアップを考えた際に他業種への転職を考えるケースもあります。ここでは医療事務からのキャリアアップに役立つ資格を紹介します。

診療情報管理士

医療の質を向上させるため、医療機関にあるカルテの分類や管理を行ったり、カルテの内容を収集・分析してデータベース化したりする仕事を診療情報管理業務と呼びます。診療情報管理士とは、そんな診療情報管理業務における高度なスキルの保持を証明する資格です。試験では医学的な知識はもちろん、情報管理や診断名のコーディングなどの実践的なスキルを問われるため、受験前には十分な勉強と対策が必要になります

調剤事務実務士(R)

調剤事務実務士(R)は、医療機関の中でも保険調剤薬局における受付や会計、レセプト業務などに関する知識やスキルがあることを証明する資格です。資格をとれば薬剤師の補佐的な立ち位置として、一般薬の薬剤情報提供まで担当できます。試験の合格率は60%ほど。医療事務の年収は病院やクリニック、介護事業所勤務の場合で220万円程度、保険調剤薬局勤務の場合で320万円程度とされていますので、調剤事務実務士(R)の資格をとれば収入アップにつながるでしょう。

登録販売者(一般医薬品)

登録販売者(一般医薬品)は、薬局やドラッグストアなどで、第2類・第3類の一般医薬品を販売することが認められる国家資格です。開業許可や販売許可が降りれば、薬剤師の資格がなくても、薬局や薬店を独立開業できたり、一般医薬品を個人で販売できたりするため、将来的に独立を考えている方にはおすすめの資格といえます。

将来を見据えて必要な資格を取得しよう

資格がなくても医療事務になることはできますが、その分倍率が高いため、就活前にはあらかじめ資格を保有しておくことが、採用を有利にすすめるポイントです。医療事務にまつわる資格や試験は80種類を超えるため、今後のキャリアプランや試験の難易度などを含め、ぴったりなものを選びましょう。すでに医療事務としての実務経験が長く、知識もスキルも兼ね備えている場合は、最高難易度の診療報酬請求事務能力認定試験の受験をおすすめします。

新着記事