保育士を辞めた後の転職先ってどこがある?転職理由や考えること
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/12/22
公開日:2019/07/31
憧れる人の多い保育士ですが、実際の業務は大変。憧れて就職したにも関わらず、辞めて転職を考える保育士も少なくありません。ここでは保育士の主な転職先を紹介。保育士が転職を考える理由、転職する際のポイントなども解説します。
保育士から他業界への転職!保育士にはこんな転職先が人気
保育士の転職先によく挙げられる他業界の仕事は主に次の3つです。
・事務職
・サービス業界
・介護業界
事務職
安定していると言われる事務職は転職先として人気があります。故に競争率も高いので、未経験だと採用されにくい仕事です。なぜなら事務職はワードやエクセルなどのPCスキルも問われますが、保育士は一般的にデスクワークに強いイメージを持たれていません。事務職への転職を目指す際には、PCスキルを証明する資格を持っていると心強い武器になります。
サービス業界
サービス業界の中で、特にレジャー関係などは子どもの扱いに慣れている保育士は重宝されます。その他、子ども向けサービスを扱う子ども服売り場や子ども向けフォトスタジオなども有利に。ただし、サービス業界は仕事上、土日祝休みでないところが多いです。プライベートの時間を大切にしたくて転職する場合は自分のライフスタイルと業務時間を比べてみましょう。
介護業界
介護職は基本理念や人への対応方法など、保育の仕事で勉強することと共通部分も多く、保育士が転職しやすい職業です。実際に保育関連の資格を持っている方を求める求人もあります。業務量は多いですが、社会からの需要があり、求人も多い介護業界は将来性も高いです。
また、介護関連の資格が必要にはなりますが、介護業界には児童発達支援センターなどで働く「児童指導員」という道も選択肢にあります。
保育士以外で子どもと関わる転職先!保育園での経験が活かせます
保育ママ
ベビーシッター
病院保育施設
託児所
学童保育
乳児院、児童保育施設
幼児教室の先生、など
転職する理由はなに?保育士の多くが抱える悩みとは
保育士が転職を考える理由として多い悩みを紹介します。
人間関係が難しい
保育士になった方は子どもと関わることが好きで就職した人も多いでしょう。保育士以外にも子どもと接する仕事はたくさんあります。上記の表に書いてあるような仕事は、保育士の経験を存分に活かすことが可能です。保育士資格が求められる仕事もあるので、保育士から転職するなら選考もかなり有利になります。
収入に見合わない責任と業務量
保育士は人の大切な子どもを預かる仕事なため、責任を重く感じる人もいます。ときには子どもたちが喧嘩したり、遊んでいる際にケガしたりして、保育士の監督不届きと言われることも。さらに人手不足の施設では、一人にかかる業務量が多く、休みが取りづらい環境の中働かないといけません。その大変さが給料に見合っていないと感じて、辞めてしまう人も多いです。
別の保育園に転職して悩みを解決!保育士の業務が嫌いじゃない場合
保育士の経験を一番活かせる仕事は、やはり同じ保育士です。経験者が求人に応募するならば、多くの保育園が採用したいと考えるでしょう。もし保育士の業務自体が嫌なのではなく、人間関係や待遇面で悩んでいる場合は、別の保育園に転職すると、次のような効果によって悩みが解消される可能性があります。
人間関係がリセットできる
今とは別の保育園で仕事を始めれば、職場の人間関係はリセットされます。せっかくの保育士としてのキャリアを今の周りの環境で不意にするくらいなら、保育士を辞めずに別の保育園へ転職した方が働きやすくなるかもしれません。職場環境や人間関係は就業する前には分かりづらい要素なので、転職先はしっかり吟味しましょう。
給料が上がる
保育業界は人手不足の問題もあり、多くの施設が求人を出しています。求人の中には、人を増やすために高待遇で就業を受け入れてくれるところも。さらに今は待機児童問題の解消のため、新設の保育園も増加中です。新設の保育園に入れば、上の役職が空いており、キャリアアップしやすくなることもあるので、自分が求める待遇の求人があるか調べてみましょう。
保育士が転職する際に大事な3つのポイント
・転職後の進路ビジョンを明確にする
・求人情報はしっかりチェック
・転職する時期を考える
転職後の進路ビジョンを明確にする
転職する際には、現状の改善したいことや、数年後に自分がどうなっていたいか考えておくことが重要です。その上で、今の職場では不満を改善できないと思ったら、転職に踏み切りましょう。その後は、自分のなりたい将来のために、転勤先候補の仕事内容をしっかり吟味しましょう。
求人情報は小まめにチェック
条件のいい求人を見逃さないためには新着の求人情報を小まめにチェックしましょう。求人情報は、求人を出している職場に必要な人数が揃えば取り下げられてしまいます。また、従業員の定着率が悪い職場は年中求人を出していたりするので注意が必要です。不安がある場合は、実際に働く現場をよく見て、話をしっかり聞いてから判断しましょう。
転職する時期を考える
保育士は4月に転職する人が多いです。保育園は担当クラスが4月から始まり3月に終わるので、このタイミングに退職すると、残された業務の引き継ぎもスムーズ。どんな時期でも良い求人があればすぐに行動することも大事ですが、可能であれば年度の変わり目に次の職場で働けるよう計画しましょう。
今の保育園が辛いなら転職!保育士の経歴を活かせる転職先はたくさんあります
保育士の転職先はさまざまありますが、転職を決める際はまず現在の不満を明らかにして、これからどうしたいのかを明確にしましょう。働くのが辛いのは保育士だからではなく、今働いている保育園の環境が合っていないだけかもしれません。その場合は、保育士を辞めなくても、別の保育園へ転職することで解決する可能性があります。転職を希望する理由によっては、また別の園で保育士を続けてみてはいかがでしょうか。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。