保育士のエプロンの選び方|お手入れの注意点やおすすめエプロンを紹介
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/12/22
公開日:2022/05/13
汚れを防いだり物を運んだりする際に活躍するエプロンは、保育士にとって欠かせないアイテムのひとつです。園で支給される場合もありますが、自分で選ぶ場合、数ある素材や形の中からどんなものを選べば良いのか分からない人も多いでしょう。そこで今回は、保育士がエプロンを選ぶときのポイントについて詳しく解説していきます。
目次
保育士がエプロンを着用する目的は?
エプロンは保育士のシンボルと言っても良いくらい重要なアイテムです。では、なぜ保育士はエプロンを着用するのでしょうか?ここでは保育士がエプロンを着用する主な目的を3つ解説します。
衣類や体が汚れるのを防ぐ
1つ目の目的は、保育士自身の衣類や体が汚れるのを防ぐためです。保育士は食事の介助をしたり外遊びをしたりと何かと汚れやすい環境で働きます。そのため、エプロンを着用することにより汚れを気にせず子どもたちと向き合えます。
清潔を保つため
2つ目の目的は、清潔な状態を保って保育を行うためです。たとえば、子どもの排泄物や吐瀉物が付いたときでもエプロンならすぐに着替えられるので、常に清潔な状態を保てます。衣服の清潔を保つことで、保育室の衛生環境や感染症予防にもつながります。
保育に必要なものを収納するため
大きなポケットが付いているエプロンであれば保育に必要なものを収納して持ち歩くことができます。ズボンのポケットに入れることも可能ですが、それだと落ちたり邪魔になったりする可能性があります。そのため、ティッシュやハンカチ、おもちゃなどちょっとしたものを持ち歩くためにもエプロンが役立ちます。
一目で先生であることが分かる
キャラクターや動物など親しみやすいデザインのエプロンを着用していると、子どもたちは一目で「〇〇先生だ!」と認識できます。保育士は短い時間で子供たちと打ち解ける必要があるので、すぐに先生であることが分かるのはとても大切です。
保育で使用するエプロンを選ぶ際のポイント
ひとくちにエプロンと言っても素材やデザインなどさまざまなタイプがありますよね。では、数あるアプロンの中から保育に適したエプロンを選ぶにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは保育で使用するエプロンを選ぶ際のポイントを紹介します。
動きやすさ
保育士は子どもたちと遊んだり抱っこしたり、立ったり座ったりととにかく運動量が多い仕事です。そのため、着用してもスムーズに動けるものが良いでしょう。動いても紐がほどけたり肩から落ちたりしないことも大切です。
素材
保育で使用するエプロンは頻繁に洗濯することが予想されるため、丈夫で傷みにくい素材が適しています。特におすすめなのは、ポリエステルと綿の混紡素材。撥水加工をしたフリース素材も良いでしょう。
収納の多さ
大きなポケットがあると、ハンカチやメモ帳、ペン、おもちゃなどを収納できます。また、子どもからもらったプレゼントや鼻をかんだティッシュを一時的に収納することも可能です。ポケットが複数あると散らからずに収納できるのでおすすめです。
ポケットの位置
一般的にエプロンのポケットは前身ごろの両腰にあることが多いでしょう。もしくは、後ろ身ごろのお尻の位置にあるかもしれません。便利なポケットですが、子どもを抱っこ/おんぶした場合、ポケットの位置・角度によっては子どもの足が引っかかり、降ろすときにケガにつながる可能性があります。子どもの足が入りにくいデザインのエプロンを選ぶと安心です。
デザイン
キャラクターや動物、花など親しみやすいデザインのエプロンを着用すると、子どもたちと打ち解けやすくなります。ただし、キャラ物や柄物については園によっては禁止されていることもあるので注意しましょう。
【タイプ別】エプロンの特徴について
次に、保育に適しているエプロンのタイプを紹介します。
フルエプロン
フルエプロンは胸当てが付いており腰のあたりで紐を結ぶタイプで、ノーマルエプロンやビブエプロンと呼ばれることもあります。バックスタイルはさまざまで、肩紐が太めのH型タイプや首掛けタイプ、X型で腰部分を結ぶクロスタイプなどがあります。布の面積が少ないため通気性が良く、暑い時期でも涼しく過ごせます。また、腰部分をとめるためフィット感も高いです。
チュニックエプロン
チュニックエプロンは、首からすっぽりとかぶるタイプのエプロン。袖のない割烹着というイメージです。紐を結ぶ必要がないので、忙しいときでもさっと着用できるでしょう。また紐がほどける心配がないので動きやすく安全性も高いです。ものによっては脇にボタンがついていることもあります。
袖付きエプロン
袖付きエプロンは、その名の通り腕までカバーしてくれるタイプのエプロンで、スモックエプロンとも言います。首から被るタイプや前ボタンでとめるタイプなど形状はものによってさまざまです。覆ってくれる面積が広いやため、絵の具や泥遊びなど汚れが心配なときに重宝するでしょう。冬場は防寒対策にもなります。
エプロンをお手入れする際の注意点
お気に入りのエプロンを購入したらなるべく長く使いたいですよね。そこで最後に、保育用エプロンをお手入れする際の注意点を3つ紹介します。
短時間の使用であっても洗濯をする
エプロンは常に清潔を保つ必要があるため、たとえ短時間でも着用したものは必ず洗濯をしましょう。子どもの肌に直接触れることも多いので、洗剤の溶け残りがないか十分注意してください。また、洗濯のりは肌触りを悪くするため保育用エプロンには使用しない方が良いでしょう。
洗濯をする際は洗濯ネットを使用する
洗濯ネットを使わずに洗濯をすると、他の衣類と絡みやすくなり生地が傷んだりほつれの原因になったりします。そのため、洗濯をする際は洗濯ネットを使用するのがおすすめです。頻繁に洗うものだからこそ、洗濯ネットを使って長持ちさせましょう。
ほつれやボタンの外れがないか確認する
保育で使用するエプロンは、常にほつれやボタンの外れがないか確認しましょう。というのも、エプロンが破れたり紐が取れたりしたら子どもたちに引っかかってしまう可能性があるからです。また、もしボタンなどのパーツが落ちてしまったら誤飲につながるおそれがあります。エプロンが原因で事故になることがないよう、前もって確認しておくことが大切です。
自分に合ったエプロンを選んで保育をしよう
保育で使用するエプロンは、動きやすさや素材、収納の多さなどを考慮して選ぶことが大切です。フルエプロンやチュニックエプロンなど形もさまざまなので、仕事の状況や自分の好みに合わせたものを選びましょう。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。