クリニックの受付の仕事内容とは?クリニックで働く魅力や志望動機などを紹介
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2019/12/06
未経験でも始められ、専門的なスキルや経験も積めると人気のクリニックの受付。受付というと、カウンターで患者さんの接遇をしているイメージを抱く人も多いでしょうが、実はクリニックの受付の仕事はもっと幅広く、そして奥深いことを知っていますか?今回は、クリニックの受付として働く魅力や仕事に就くためのヒントをご紹介します。
目次
クリニックの受付の仕事内容
クリニックの受付担当者は、受付カウンターでの患者対応を主におこないます。しかし、業務はそれだけではありません。クリニックは一般的に病院と比べると規模が小さく、少人数のスタッフで仕事をまわします。そのため、スタッフ同士でフォローし合うことが大切。クリニックでは、医師や他のスタッフの手伝い、診療の準備など、医療事務員として幅広い仕事に携わります。
次に、具体的な仕事内容について5つピックアップして紹介します。
・患者対応
・会計業務
・レセプト業務
・データ整理
・掃除、片付け
患者対応
受付で来院した患者から診察券を受け取ったり、保険証の確認をしたりします。また、初診の方には診察券の発行をし、問診票の記入をお願いするのも受付の仕事です。受付は基本的に患者が来院時に最初に接するスタッフなので、「クリニックの顔」として、明るく丁寧な対応をすることが求められます。
会計業務
診察後に診療内容や検査内容などをカルテに入力し、内容の保険点数に応じて患者に診療費を請求します。診察費はカルテの情報を基にして計算するため、データ入力には正確さが必要です。また、会計後には次回の来院予約の案内をします。
レセプト業務
クリニックの受付の仕事のなかでも、医療の専門性が高いのがレセプト業務。患者のカルテにある情報から診療報酬点数を算出し、レセプト(診療報酬明細書)を作成したり、間違いがないかを点検したりします。また、レセプトを各関係機関に提出し、患者の負担料金以外の診療費を請求します。
掃除、片付け
定期的に受付や待合室、入り口の掃除、片付けをします。クリニック内は、来院した患者を不安にさせないためにも、常に清潔な状態を保つことが大事です。また、患者に見えないクリニック内の書類やカルテ、PC内のデータ整理もおこないます。
クリニックの受付に向いている人
クリニックの受付に向いている人の3つ特徴を紹介します。
・人の役に立ちたい人
・コミュニケーション能力がある人
・事務作業が得意な人
人の役に立ちたい人
クリニックに来る患者は、体調に不安を抱えている人がほとんど。患者対応では、その不安な気持ちに寄り添って、安心感を与えることが大事です。また医療事務は、医師や看護師など一緒に働くスタッフに対して、診療をスムーズに進められるよう、きめ細かなサポートもします。そのためクリニックの受付は、患者、スタッフ、誰に対しても役に立ちたい、ホスピタリティ精神にあふれた人に向いている仕事です。
コミュニケーションが得意な人
診療科によって多い患者のタイプは異なりますが、クリニックには老若男女、そしてさまざまな不調を抱えている患者が来院します。また、接する相手は患者だけではなく、医師やスタッフと連携して仕事をすることも多いのです。そのため、クリニックの受付はさまざまな人に対して笑顔で冷静に、そしてわかりやすいコミュニケーションをとれる人に向いています。
事務作業が得意な人
クリニックの受付の仕事には、会計やレセプト業務、データ整理などの事務作業も含まれます。患者の健康に関わるデータを扱うこともあるので、例えばカルテの整理などは、きちんとできていないと患者対応の遅れやミス、重要なデータの紛失につながることも。クリニックの受付は、集中力をもって事務作業を正確にできる人に向いています。
クリニックの受付を始めるメリット
クリニックの受付の仕事には、次のような3つのメリットがあります。
・数が多く、求人を探しやすい
・幅広い知識、スキルが身に付く
・ワークライフバランスを保ちやすい
数が多く、求人を探しやすい
クリニック(一般診療所)の数は、全国の施設数を見ても病院と比べて圧倒的に多く、同時に求人数も多いです。さらに、未経験の方や無資格の方でも応募可能な求人もあります。医療関係の仕事の需要は、世の中の景気にあまり左右されないのも心強いポイント。むしろ今後は、高齢化が進んで医療施設に通う方が増加することで、ますます採用ニーズが高まると予測されます。
幅広い知識、スキルが身に付く
クリニックの受付担当者は、病院などで勤務する受付担当者よりも、幅広い業務に携われる可能性が高いです。なぜなら多くの「病院」は、分業制をとって各業務、役割の決まった人材が配置されているのに対し、「クリニック」ではスタッフ一人ひとりが各業務をフォローし合って、接遇や会計、レセプト業務など幅広い業務に携わっているところが多いです。そのため、クリニックの受付は、医療事務としての幅広い能力、医療やPC操作についての知識など、多くのスキルを上げられます。
ワークライフバランスを保ちやすい
クリニックの求人は、さまざまな雇用形態の募集があります。家庭で育児や介護もしている方は、パートやアルバイトとして働くなど、働き方をライフスタイルに合わせられるのも魅力です。また、病院に比べて、クリニックは住宅地にも多くあるため、自宅から通勤しやすいところで働きたい人にもおすすめです。
クリニックの受付の志望動機(例文あり)
一口にクリニックといっても、その規模や診療科目はさまざまです。求人に応募する際には、応募先の特徴を必ず確認し、志望動機に反映させるようにしましょう。また、クリニックでの勤務を目指す人の志望動機で多く挙げられることとして、「地域の患者に対して一人ひとりに寄り添った対応をしていきたい」「医療事務として一通りの業務を経験したい」などがあります。これらを参考にしつつ「なぜそのクリニックで受付業務をしたいのか」をわかりやすく伝えるようにしましょう。
私は小さい頃、中耳炎がつらく、耳鼻科の医師やスタッフに助けていただいたことがあります。その思い出が今も心の中に残っており、今度は私が耳鼻科に来院される方々のために働きたいと考えました。
耳鼻科を専門に診療している貴クリニックで、患者さまと接することの多い受付業務を主に、そのほか医療事務員としての幅広い業務にも携わりながら、患者さまの健康に貢献していくため、志望しています。
また、貴クリニックの経営理念には、「患者さまとのコミュニケーションを何よりも大切にしている」という言葉がありました。私も同じ志を胸に、一人ひとりの患者さまに寄り添いながら、サポートをしていきたいです。
受付でも医療事務員として総合的なスキルアップがしたいならクリニックで働こう!
病院と比べて、小規模で地域の人たちに寄り添った存在であるクリニック。だからこそ、受付として患者一人ひとりと丁寧に向き合うことができ、やりがいを感じられるでしょう。また、携われる仕事内容も多岐にわたるため、幅広いスキルや経験を積めます。医療機関の受付で、医療事務として総合的にスキルアップをしたい方は、ぜひクリニックへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。