女性の転職を考えるなら|未経験からでも手に職をつけられる仕事とは
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2021/11/25
転職にあたり「未経験でも始められるか」「将来的に長く続けて手に職をつけられるか」は気になるポイントでしょう。そこで今回は未経験からでも始められる仕事や、手に職をつけられる仕事についてご紹介します。
目次
【20代・30代・40代・50代女性】転職状況について
女性の社会進出が活発になっている現代では、働く女性が増加しています。そのため女性の転職行動も活発化しており、ライフイベントの中でも転職は当たり前の存在となっています。ここでは女性の転職状況を、厚生労働省発表のデータからご紹介します。
年代別に見る女性の転職者数
厚生労働省による「2020年 労働力調査」によると、年代別にみた女性の転職者数は以下の通りです。
15〜24歳 | 25〜34歳 | 35〜44歳 | 45〜54歳 | 55〜64歳 |
---|---|---|---|---|
32万人 | 39万人 | 35万人 | 40万人 | 20万人 |
45〜54歳区分、次いで25〜34歳区分で転職者数が多くなっています。25〜34歳は結婚や出産・育児などのライフイベントが発生しやすい年齢層であり、反対に45〜54歳は育児が落ち着いた年齢層であることが、転職者の多さに比例していると考えられます。近年は主夫も一般化しつつあるため一概に女性がライフイベントに左右されているとはいえませんが、その傾向は強いといえます。
雇用形態からみる女性の転職
以下は、雇用形態別にみた女性就業者数です。
正規職員・従業員 | 1193万人 |
---|---|
非正規職員・従業員 | 1425万人 |
男性は圧倒的に正規職員・従業員が多いのに対し、女性は非正規が約300万人多い点が特徴です。非正規で働く女性が、その雇用形態についた主な理由には以下が挙げられます。
・自分の都合のよい時間に働きたいから
・家計の補助・学費等を得たいから
・家事、育児、介護等と両立しやすいから
※上から割合の多い順
家事や育児等と両立することを理由に働いている方も多い点から、それを理由に転職している女性も多いことがうかがえます。また結婚等で一度職を離れた方も家計の補助やプライベートとの両立のために、転職という形で再就職する方も多いといえます。
独身・育児中の女性歓迎!未経験・無資格でもできる仕事4選
女性が転職する上で不安に思う点に、未経験や無資格であることが挙げられます。また今後のライフイベントや子育てなどのプライベートを考慮すると、なかなか条件にあった転職先が見つからないのではと不安に思うこともあるでしょう。
そこで、ここでは独身・子持ち女性にもおすすめの、未経験・無資格でもできるかつ正社員も目指しやすい4つの仕事をご紹介します。女性の多い職場なので、プライベートへの理解がある仕事としておすすめです。
事務職
事務職は未経験・無資格から始めやすく、女性の多い職種です。座り仕事なので体力的負担も少なく、長期的に続けやすいとして人気の転職先です。ただしパソコンを使った作業が多いため、パソコンの入力スキルなどがあると良いでしょう。
ひとくちに事務職と言っても、以下のようにさまざまな仕事があります。
種類 | 仕事内容 |
---|---|
一般事務 | 受付での来客対応、電話対応、データ入力、書類作成など |
医療事務 | 医療機関の受付業務やレセプト作成 |
介護事務 | 介護施設での経理 |
総務事務 | 社内データの作成や契約書作成、備品発注など |
秘書 | 社長や役員のスケジュール管理など |
経理事務 | 月の売上計算や決算、経費管理など |
事務職は一般企業のほか、医療機関や介護施設など就業先が幅広い点が特徴です。経理系事務職や医療・介護事務のように、専門知識を必要とする事務職もあります。
介護職
介護業界は高齢化がほぼピークになる2040年度に、全国で介護職員が約69万人不足すると推計されています。慢性的な人手不足であることもから、今後も需要の高い仕事です。介護職には介護福祉士をはじめさまざまな資格がありますが、未経験・無資格でも転職できる職場は多くあります。主な仕事内容は、高齢者の身体介護や生活支援です。本格的な身体介護は資格がなければできない場合もありますが、身の回りのお世話や簡単な介助業務などできる仕事はたくさんあります。
求人を探す際には「事業所や施設の規模が大きいか」「教育制度や研修制度が充実しているか」を確認することがポイントです。
保育補助
無資格でできる保育職に、保育補助があります。保育業界は待機児童や保育士不足も課題となっているため、保育補助の需要も高まっている傾向にあります。
保育補助はその名の通り保育士の補助をする役割であり、保育士の手が回らない時のサポートが主な仕事です。子育ての経験を活かせる仕事であり、パートの求人が多い点が魅力的です。特に子持ち女性であれば日常生活の延長として働け、かつ育児との両立がしやすいといえます。
看護助手
看護助手は「看護補助者」とも呼ばれる、看護師の補助を担う仕事です。看護師や准看護師のように資格を必要とせずとも、看護業務に携わることができます。ただし医療行為はできないため、主な仕事内容は患者のお世話や病室の環境整備などです。
医療業界も介護業界と同様に、慢性的な人手不足が課題である業界です。そのため将来的にも看護助手の需要は高く、さらには未経験・無資格でも医療現場で働ける魅力的な仕事です。
女性が転職で手に職をつけるなら資格取得がおすすめ
将来的に長く働き続けられるよう、手に職をつけるために転職したいという方は資格取得がおすすめです。資格を取得しての転職は手に職がつけられるだけでなく、採用にも有利になります。また資格は転職後、働きながら取得することも可能です。ここでは上記でご紹介した仕事に関連する、手に職をつけるためにおすすめの資格をご紹介します。
事務系資格
事務系の資格は多種多様であるため、どの業界の事務として働くかによって取得すべき資格もさまざまです。下記は事務職の種類ごとにみた、おすすめの資格です。
種類 | 資格 |
---|---|
一般事務、総務事務 | ・MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト) ・ビジネス文書検定 ・ビジネス・キャリア検定 ・日商PC ・文書情報管理士 |
医療事務 | ・診療報酬請求事務能力認定試験 ・診療情報管理士 ・メディカルクラーク ・医療秘書 ・医療事務管理士 ・医療事務検定 ・ホスピタルコンシェルジュ |
介護事務 | ・介護報酬請求事務能認定試験 ・ケアクラーク ・介護事務管理士 ・介護事務実務士 |
秘書 | ・秘書検定 |
経理事務 | ・日商簿記 ・給与計算実務能力検定 ・FASS検定 |
介護系資格
未経験から介護職を始める、あるいはすでに転職した方におすすめの資格が「介護職員初任者研修」です。介護職のファーストキャリアともなる資格で、在宅介護に役立てるために取得する方もいます。介護職員初任者研修は誰もが受験できるため、転職前に取得しておくのもおすすめです。
転職後にある程度実務経験を積み、キャリアアップしたい方は以下資格を取得することで専門性もアップします。
・実務者研修
・介護福祉士 ※国家資格
介護職は長期的に働き続けやすいだけでなく、資格取得することで手に職がつけられます。
保育系資格
保育業界で手に職をつけたい場合は、国家資格である保育士資格の取得がおすすめです。資格を取得するには保育士国家試験に合格する必要があります。受験資格は保育系の学校を出ていなくても得られ、以下に該当すれば受験可能です。
・4年制の大学、または短期大学を卒業
・学校教育法に基づいた、2年以上の専門課程である専門学校を卒業
・平成8年3月31日以前に保育科の高等学校を卒業
・高卒から2年以上かつ2880時間以上、児童等の保護または援護に従事
・中卒から5年以上かつ7200時間以上、児童等の保護または援護に従事
看護系資格
看護系の資格は国家資格である看護師、または公的資格である准看護師が代表的です。医療行為を行いたい場合には、看護師か准看護師の資格取得を目指してみましょう。 一方看護助手として手に職をつけたい場合には、以下の資格取得がおすすめです。
・メディカルケアワーカー
・看護助手実務能力認定試験
女性の転職は未経験でも可!手に職をつけるなら資格取得も目指そう
さまざまなライフイベントが発生しやすい女性は、転職する上で不安も多いでしょう。しかし「未経験でも働ける」「手に職をつけられる」「プライベートへの理解がある」など、女性が重視するポイントを満たしてくれる仕事はたくさんあります。ぜひ今記事を参考に、手に職をつけて長く働き続けられる仕事を見つけてみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。