【例文あり】内定率アップ!病院事務の志望動機の書き方について
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2021/12/23
病院事務は未経験・無資格からでも応募できることから、人気の職種の1つです。病院事務に就職、転職するにあたり、まず行うべき準備の1つに履歴書の作成があります。履歴書の中でも、特に悩みどころとなるのは志望動機という方も多いのではないでしょうか。病院事務は未経験・無資格からでも応募できることから、人気の職種の1つです。今回の記事で内定率を高める志望動機の書き方を確認しておきましょう。
目次
病院事務の志望動機でチェックされるポイント
病院事務に限らず、どんな職種でも志望動機は採用担当者が重視しているポイントの1つです。まずは志望動機の中でチェックされる4つのポイントからお伝えします。
病院事務という仕事やその病院を選んだ理由
志望動機とは、応募先の病院でなぜ病院事務として働きたいかという熱意を伝える場です。そのため病院事務という仕事、そして志望先の病院を選んだ理由がチェックされます。特に新卒や未経験からの場合、なぜ数ある職の中で病院事務として働きたいかは、採用担当者も気になるポイント。なぜならその理由によって、その人の病院事務へ対する思いや熱意が読み取れるからです。
どこでもいいから働きたいという人よりも、明確な理由を持って志望している人の方が一緒に働きたいと思ってもらえます。
情報収集がしっかりとなされているか
病院事務という職業や医療業界についてはもちろん、志望する病院について事前にしっかりと情報収集がなされているかもチェックされています。情報収集は、病院事務やその病院を志望する理由の具体性を上げるためにも欠かせません。
病院はそれぞれ理念や特徴も異なります。選んだ理由に説得力を持たせるためにも、まずは情報収集から始めましょう。志望動機のちょっとした項目の中でも、採用担当者からすれば情報集してきた人とそうでない人の見分けはつくものです。
持っているスキルは何か、どう活かせるか
志望動機で熱意を伝えることは重要ですが、働くには熱意だけではカバーできない点も多いのが現実です。そのため熱意だけでなく、持っているスキルを病院事務の仕事にどう活かせるのかも述べましょう。新卒や未経験の方は学生生活や前職で培ったスキル、そして経験者の方は即戦力となれるスキルのアピールが重要です。
特に新卒や未経験の方は病院事務に関する専門的なスキルはアピールできないため、病院事務の仕事内容や役割を踏まえて、マッチするスキルをアピールしましょう。
病院事務として働いた先の目標
採用担当者は、長く働き続けてくれる人材を望んでいます。そのため病院事務として働いた先の目標についても、志望動機からチェックしています。新卒や未経験の方は明確な目標を考えるのが難しいかもしれませんが、病院事務を通して将来自分がどうなりたいのかを述べると良いでしょう。この点がアピールできていることで、病院事務として働きたい熱意に真実味が増します。
病院事務の志望動機を書く前に準備しよう
志望動機はいきなり書き出すのではなく、まずは準備することが大切です。ここでは志望動機を書く前に準備したい4つのポイントをみていきます。
病院事務の仕事内容を知る
新卒や未経験の方は、まず病院事務の仕事内容を知ることが重要です。病院は医療機関の中でも規模が大きいことから、病院事務の役割も一般的な医療事務と比べて幅広いという特徴があります。以下に、病院事務の主な仕事内容を挙げます。
・受付/会計業務
・レセプト業務
・クラーク業務
・総務事務
病院事務の仕事内容で特徴的なのは、クラーク業務と総務事務です。診療所やクリニックのような小規模な医療機関であれば、業務のほとんどが受付やレセプト作成です。
しかし病院では受付以外にも、さまざまな場所で仕事をこなします。特に総務事務はバックオフィスで、病院経営を支える部門です。病院事務のスキルだけでなく、一般企業の事務に近い役割をこなすこともあります。
病院事務で求められる能力を知る
病院事務は患者さまのほか、医師や看護師などの医療スタッフとも連携が必要なポジションです。そのため円滑なコミュニケーションを取るための能力が求められます。また事務作業は基本的にPCで行うため、エクセルの扱いやタイピングなどの基本的なPCスキルも必要です。
とはいえ病院という特性上、医学知識や診療報酬のような専門的な能力が求められるシーンも多くあります。未経験の場合は、資格取得などを目指して勉強している姿勢がアピールできるようにしましょう。
志望する病院を知る
病院はそれぞれ特性や理念などが異なります。志望する病院を知るためには、企業研究によりこれらの特徴について理解を深めることが重要です。
また病院事務に任せる仕事内容なども、病院によってさまざまです。志望する病院における自分の目標や考え方とマッチする部分を見つけ、共感できるポイントを伝えることで、採用担当者からも好印象を持たれます。
調べる方法は、病院のホームページやパンプレットからの情報収集がメインとなります。また実際に志望する病院に足を運んでみるのも、1つの方法です。
病院事務、その病院の志望理由を整理
志望動機を記載するスペースは限られているため、内容を整理してなるべく簡潔に述べられるようにしましょう。その際は以下3つのポイントから、志望理由を整理してみてください。
・病院事務を志望したきっかけ
・仕事に貢献できる自分のスキルや経験
・病院事務を通して実現したい将来像
新卒や未経験の方は、特に病院事務を志望したきっかけが重要です。自分が病院事務に興味を持った原点を振り返り、そこから自分はどう貢献できるのか、将来的にどうなりたいかが整理できると良い志望動機が書けるでしょう。
病院事務の志望動機を書くときの注意点
志望動機を書く際には、以下3つの注意点に気をつけましょう。
病院の理念とずれたことを書かない
病院の理念とずれたことを書いてしまうことで、情報収集ができていないとみなされ、意欲が感じられない志望動機となってしまいます。またそれだけでなく「仕事に不満を持たれてしまうのではないか」「一緒に仕事していくのは難しいのではないか」と思われてしまう可能性もあります。
待遇ばかりに着目しない
「給料が高い」「福利厚生が充実している」「残業が少ない」など、待遇ばかりに注目している志望動機だと、仕事への熱意や意欲が伝わりません。実際に志望した一因に待遇が関係していたとしても、その点を志望動機に書くのは避けましょう。
資格がある場合、取得理由を明確にする
資格は取得することがゴールではなく、取得して何を実現したいかが重要です。そのため資格がある場合は単にそのことをアピールするだけでなく、なぜ取得したのかを明確に伝えましょう。なぜなら理由もなくただ取得しただけでは、身につけた知識や技術を実践の場で活かす意欲がないのではと、意図せず思われてしまう可能性があるからです。
病院事務の志望動機例文
ここでは例文と合わせて、志望動機の書き方のポイントをみていきます。
新卒や未経験からの転職の場合
これまで家電量販店にて、接客業を勤めてまいりました。そこでは接客だけでなく、店舗の会計や事務業務も担当しました。
昨年より祖母の通院に付き添う機会が増え、その際に手続きなどで病院事務の方にお世話になりました。多忙な環境ながらも常に笑顔で丁寧な対応をしてくれる病院事務の方に感心し、病院事務の仕事に興味を持ちました。
貴院は地域の中でも最も大きい病院であり、祖母のような通院患者さまも多くいらっしゃいます。これまで接客スキルを活かして、患者さまだけでなくそのご家族にも安心を与えられるよう、病院事務として貴院に貢献していきたく応募させていただきました。
いち早く即戦力になれるよう、現在は医療事務資格の取得に向けて勉強中です。
病院事務に興味を持ったきっかけ、そして活かせるスキルがアピールできている例文です。また即戦力になれるよう、資格取得を目指している姿勢も、熱意が感じられるポイントです。
経験者の場合
前職では3年間クリニックの医療事務として、受付・会計業務だけでなく、レセプト業務やカルテ管理業務にも携わってきました。今後はこれまで培ってきた経験とスキルをさらに磨き、ゆくゆくは管理職として病院経営に関わりたいと考えております。
貴院は地域の中でも大規模な病院であり、かつ教育環境が整っていると存じます。そのため自身の経験とスキルを活かしながら、後輩や新人の教育・指導に必要な能力も身につけられると考え、応募させていただきました。
経験者は経験年数や担当してきた業務内容を明記し、即戦力となれる点をアピールしましょう。上記例文は、将来的に志望する病院でどうなりたいかを踏まえ、中長期的に働き続ける意欲がアピールできている点が高ポイントです。
NG例文
前職では一般企業にて5年間、営業職として勤めてまいりました。今後は長く安定している職場で働きたいと考え、需要の絶えることのない病院に勤める病院事務を志望しています。営業職ではコミュニケーション能力はもちろん、多忙な中での資料作成や準備など、迅速かつ的確に業務を遂行するスキルを培いました。病院事務としてそのスキルを活かし、多忙な中でも確実に業務を遂行できるかと存じます。また貴院は自宅からも近いため、長く働き続けられる環境であることからも、今回応募させていただきました。
前職の経験が活かせる点を述べられていますが、病院事務という職種や応募先の病院を志望する理由に熱意が感じられない例文です。「安定的な医療機関で、かつ自宅からも近い病院」であることが理由としてしまうと、「他の職場でもいいのではないか」と熱意が伝わらない志望動機になってしまいます。
病院事務の志望動機は熱意をアピールする場所
志望動機は履歴書の中で、採用担当者がもっとも重視しているポイントといっても過言ではありません。新卒や未経験者、経験者であっても、病院事務として志望先で働く熱意や活かせるスキルをアピールする重要性は同じです。履歴書は採用担当者とのファーストコンタクトでもあるため、良い印象を与えられるように準備しておきましょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。