診療情報管理士に向いている人はどんな人?適性や求められるスキルについてご紹介!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2022/02/17
医療現場のIT化が進んでいることからも、今後診療情報管理士のニーズは高まると期待されています。手に職をつけるため、また長く働き続けるためにも診療情報管理士を目指したい方も多いのではないでしょうか。そこで今回は診療情報管理士に向いている人の特徴や適性、求められるスキルなどについてご紹介します。
目次
診療情報管理士に向いている人とは
診療情報管理士は、医療機関においてカルテの運用・管理を担当する専門職です。医療従事者の中でも事務職の色が強い特殊な職種であるため、どんな方が向いているのかは気になるポイントでしょう。 以下は、診療情報管理士に向いている方の特徴です。
・細かい作業が得意な方
・丁寧な確認作業ができる方
・計画性を持って業務を遂行するのが得意な方
・情報リテラシーがある方
ここではそれぞれの特徴を、診療情報管理士の仕事内容などを踏まえてお伝えします。
細かい作業が得意な方
診療情報管理士は、細かく膨大な診療記録などのデータを扱います。画一的でないデータを1つずつ扱うため、とても細かい作業を行うことになります。
特に診療記録は1つ間違えてしまうと、患者さまの命を左右するものです。そのため集中力を切らさずに、データを向き合う必要があります。またひたすらデータを入力し続けることも日常的であるため、細かい作業を1人で黙々と進めるのが得意な方は、診療情報管理士の仕事内容に向いているでしょう。
丁寧な確認作業ができる方
診療情報管理士は、データの入力や加工、分析だけでなく、診療記録内容の精査やお金の絡む診療報酬の請求に関わる業務も担当します。また医師が提供する医療行為に必要なデータを揃えるのも、診療情報管理士の重要な役割です。
診療情報管理士が扱うデータのほとんどは、外部に大きな影響をもたらすものです。データを精査・確認することは診療情報管理士の役目であるため、1つひとつのデータを丁寧に確認できる方は、診療情報管理士として最適といえます。
計画性を持って業務を遂行することが得意な方
診療情報管理士は医師や看護師と異なり、チームで業務を遂行する職種ではありません。ある程度の実務スキルが身につけば、一連の業務は一通り任せられるようになります。
そのため任せられた業務をどのように進めていくかは、個人の裁量に任せられる場合もあります。周りの状況を判断しつつ、計画性を持って業務を遂行することが得意な場合には、診療情報管理士としての適性があるでしょう。
情報リテラシーがある方
診療情報管理士はさまざまなデータを扱いますが、その中には個人情報や病院の機密情報など、外部に漏れてはならないデータが多く含まれています。万が一情報が流出してしまうことになれば、病院経営に大きな損失を与えてしまうことにもなりかねません。そのため情報リテラシーを持って、データを正しく扱うことが非常に重要です。
診療情報管理士に求められること・必要なスキル
診療情報管理士としてキャリアを積んでいくためには、適性以外にも求められることや必要なスキルを理解することが重要です。診療情報管理士に求められることや必要にスキルには、以下のことが挙げられます。
・コミュニケーション能力
・リーディング能力
・データ管理・処理などができる一定のパソコンスキル
・医療に関する基礎知識への理解
コミュニケーション能力
診療情報管理士は、業務を遂行する上で多くの医師や看護師などと関わります。なぜならカルテに関わる多くの関係者とコミュニケーションを図りながら、内容を確認していく必要があるからです。たとえば医師にカルテの内容を問い合わせ、確認修正を依頼することもあります。
また分析したデータや結果などを、医師や病院の経営層に報告するシーンも出てきます。データを分析するスキルだけでなく、それを正しく報告するコミュニケーションスキルも必要なのです。
リーディング能力
診療情報管理士は、医師や看護師が記載したカルテを正確に読み取ることが大前提として重要です。医師によってはカルテを英語やドイツ語で書く方もいるため、外国語のリーディングスキルも時には必要になってきます。そのため簡単な単語、あるいはよく使われるフレーズは難なく読解できる状態がベストです。
そうでなくてもカルテ自体が専門的な書類です。そのため外国語の有無にかかわらず、カルテを正しく読み解くスキルは、診療情報管理士に欠かせません。
データ管理・処理などができる一定のパソコンスキル
データと向き合う仕事が多いため、データ管理・処理などに使う一定のパソコンスキルが必要不可欠です。たとえば業務で使用することが多いシステムの1つに「ファイルメーカー」が挙げられます。業務ではこのような専用のソフトやツールを使用することがほとんどです。これらの使い方は資格を取得する際や、実務に慣れる過程でも学ぶことができます。
しかしシステムは日々更新されるため、ソフトやツールの変化に順応するためにも、一定のパソコンスキルを持ち合わせているのが望ましいでしょう。
医療に関する基礎知識への理解
診療情報管理士はただデータを扱うだけでなく、医療知識を持って情報を精査しなければなりません。カルテの内容に間違いや不備がないかを確認するのは、診療情報管理士の重要な役割です。そのためには医療に関する基礎知識への理解が不可欠です。データを正しく扱うためにはITリテラシーや情報リテラシーだけでなく、医療知識を持ち合わせている必要があります。
またこの要素があることからも、資格がないと実務をこなすのが難しいといえます。
診療情報管理士には、年齢による適性はある?
特に転職で異業種から診療情報管理士を目指す場合、年齢による適性は気になるポイントではないでしょうか。基本的に年齢に制限を設けているところはありません。
そのため診療情報管理士は年齢に関係なく、何歳でも向いている仕事といえます。実際の職場を見ても労働条件が良く、長く働き続けられることから、幅広い年齢層の方が活躍しています。
また年齢と同様に、性別による適性の有無もありません。そのため男性、女性どちらでも目指すことができます。実際の職場の男女比で見ると女性が7割、男性が3割となっています。
診療情報管理士に必要な適性やスキルを見極めてみよう
今回は診療情報管理士に向いている人の適性や、必要なスキルをご紹介しました。
仕事を長く続けていく上で、職種や業務内容が適性とマッチしているかは重要なポイントです。スキルは後から身につけられるものであるため、まずは診療情報管理士の役割や業務内容から、ご自身の適性とマッチしているかを見極めてみましょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。