病院事務の年収や月収はどのくらい?給与の決まり方や収入をあげる方法について解説!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2022/03/24
病院事務への就職や転職を検討している場合、年収は気になるポイントの1つでしょう。病院事務は医療機関の中でも規模の大きい病院に勤めることから、一般的な医療事務とは違った点も多くあります、そこで今回は病院事務の給与にフォーカスを当てて、さまざまな観点から詳しくお伝えします。
目次
病院事務の給料相場
診療所やクリニックのような小規模な医療機関に勤めるのが一般的な医療事務に対し、病院事務は規模の大きい病院に勤める医療事務です。病院は診療所やクリニックとは異なり、病床数や診療科の数が多く、在籍する医療スタッフや事務スタッフの規模も大きい施設です。まずは病院事務の給料相場について、正社員やアルバイト・パートの年収や時給の相場をみていきます。前提として事務に限らず、病院スタッフの給料は地域や経営状態によってかなりの差があることを押さえておきましょう。
正社員の平均年収・月収
正社員の病院事務の場合、年収は最終学歴や資格有無によって変動します。ソラジョブ医療での求人を見てみると、月収は15万円~18万円と幅が大きいのがわかります。そのため年収に換算してみても、職場によって給与は大きく異なります。
しかし資格や夜勤による手当がつく場合は、上記の基本給にプラスされます。また転職の場合は過去の病院事務経験や、前職での一般事務経験、年齢などによって固定給にプラスされる部分が変動していきます。
アルバイト・パート/派遣の時給相場
病院事務は雇用形態もさまざまで、アルバイトやパート、派遣もあります。時給の相場を一概に言うことはできませんが、ソラジョブ医療事務の求人を見てみると、だいたい970円~1500円です。アルバイトやパート、派遣で働く場合には職場によって時給も大きく違ってきます。
病院事務は未経験・無資格からでもなれる職種ですが、それでも業務には医療やレセプトに関する専門知識も必要です。そのため雇用形態に関係なく、実務経験や資格によって時給が高くなる可能性はあります。
また派遣は即戦力が求められることも多いため、アルバイトやパートよりも時給が高くなるケースが多くみられます。高い時給を狙いたい場合には、総合病院のような規模の大きい病院の求人を探してみるのがおすすめです。
病院事務の待遇
給料に関連して、社会保障やボーナス、昇給などの待遇も気になるポイントでしょう。ここでは病院事務における、それぞれの待遇をみていきます。
社会保障
フルタイム勤務の場合、基本的に社会保障は法令通りに付与されます。一方でパートや派遣社員の場合は、医療機関の規定により社会保障が付与されないこともあります。派遣の場合は、派遣元の社会保障となるケースもあるため、就業前に確認しておくと良いでしょう。
ボーナス
一般企業と同じように、夏と冬の年2回支給されます。ボーナスは病院の経営状態に大きく関係する部分でもあるため、どのくらいの額をもらえるかは病院によってさまざまです。ボーナスに関する情報は募集要項にも記載があるため、確認してみると良いでしょう。また経営状態を公開している病院もあるため、参考までに調べてみるのもおすすめです。
昇給
一般的に、年度の変わる4月に昇給があります。病院によっては査定があり、1年間の取り組みに関して細かく話し合われるケースもみられます。昇給制度があっても、査定によっては昇給が望めない場合もある点は要注意です。当たり前ではありますが、昇給のためにも日頃の業務に励んだり、資格取得にいそしんだりするなど積極的な姿勢が重要です。
病院事務の年収はどうやって決まる?
病院事務としてこなす業務が同じであったとしても、年収は病院によって幅があります。その背景には、以下2つのポイントが関係しています。
勤務地による違い
病院はどこの地域にもあるものですが、地域によって人口規模はさまざまです。そして人口が多い地域であるほど、病院の稼働率も高くなります。そのため同じ関東でも人口の多い一都三県は、他エリアに比べて年収相場も高くなっています。広くみても地方より、都市部の病院の方が年収は高い傾向にあります。また地域だけでなく、病床規模によっても変動します。病床規模が大きいほど病院事務に求められる能力も高くなるため、年収もそれに比例するようです。
そのため病院事務の中でも高い年収を狙いたい場合には、都市部かつ病床規模の大きい病院の求人を探してみましょう。
任せられる仕事量の違い
任せられる仕事量の違いによって、年収も大きく変わってきます。前職の業種や経験、年齢によって任せられる仕事は変わり、それが年収に影響します。
もし病院事務や一般企業での事務経験がある場合には、未経験の方よりも多くの仕事が任せられるためです。
もし病院事務を目指す場合、医療事務や一般事務経験がある方は、その点をしっかりとアピールしてみてください。
病院事務の収入を上げるには?
どんなに仕事や職場が気に入っていても、収入に納得できないと働き続けるのも難しいものです。そのため長く病院事務として働き続けたい場合には、収入を上げていくことも重要です。ここでは病院事務の収入を上げるための、4つの方法をご紹介します。
管理職を目指す
同じ病院で長く働きつづけたい場合、病院事務として管理職を目指すのも1つの方法です。病院事務は総合職的な立ち位置で、病院経営に関わることもあります。管理職になることで責任も大きくなりますが、その分収入も上がります。
勤続年数を重ねる
勤続年数を重ねることで、昇給がある分収入も上がっていきます。また勤めている期間が長いほど、必然的にできる仕事も増えていきます。そのため昇給もしやすくなり、結果的に収入アップにも期待できるでしょう。
資格を取得する
資格があることでその分野の専門性が認められ、任せられる業務も増えます。そのため資格があることで、手当がつく場合もあります。病院によっては福利厚生に資格取得支援制度があるため、活用することで働きながらでも資格取得が目指しやすくなります。
転職する
管理職を目指したくても難しい、病院の昇給制度があまり良くないなど、同じ病院で収入アップを目指すことに制限があるケースも少なからずあるでしょう。その場合は収入アップのために、転職するのも1つの道です。たとえば現在地方の病院に勤めているのであれば、勤務地を年収の高い都市部の病院に変えることで、収入アップに期待できます。また病院事務としての実務経験を積んでいるため、経験者としてのスキルをアピールすることが可能です。中途の場合は経験やスキルが重宝されるため、スタート時から前職よりも高い給与に期待できる可能性も高いといえます。
病院事務の年収は、勤務地や任される仕事量によってさまざま
病院事務は未経験・無資格からでもなれることもあり、給料相場は職場によって大きく異なります。勤務地や個人の経験、スキルによって病院事務の給与は大きく変わると言えます。逆にいえば勤務地の選択や資格取得など、ご自身の行動によって収入を上げることもできるでしょう。
病院事務に興味を持った方は、ぜひ今回の記事を参考に実際の求人を探してみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。