コールセンターの派遣ってきつい?メリットやデメリット・アルバイトとの違いを紹介
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2022/06/30
目次
コールセンターの派遣の仕事内容
コールセンターで働く派遣が担当する仕事内容は、電話やチャットを通じたお客さま対応です。さらに詳しくみると、コールセンターの仕事内容は「インバウンド(受信)」と「アウトバウンド(発信)」に分類されます。
・インバウンド(受信)
・アウトバウンド(発信)
インバウンド(受信)
インバウンドは、お客さまからの問い合わせに応対する仕事です。業種によって問い合わせ内容もさまざまですが、主に問い合わせや申し込み、質問などの対応を行うでしょう。
アウトバウンド(発信)
アウトバウンドとは、コールセンターからお客さまに電話をかけ、市場調査や満足度調査、自社商品の売り込みやサービスの新規案内などを行う業務です。営業色の強いテレアポは、成果に応じてインセンティブが支払われるケースも多く、高収入を目指せます。
コールセンターの派遣はきついって本当?
自由な働き方がしやすく魅力に感じる人も多い仕事です。
コールセンターの派遣の仕事は、一部において「きつい」「つらい」といわれることも。理由として、コールセンターの業務は、クレーム対応などで精神面の負担が大きい、覚えることが多い、ノルマがきついなどがあります。
2006年に東京大学が行った調査によると、コールセンター従事者は顧客接点スタッフの中でも離職率が高いという結果に。このうち派遣は、もっとも高い34.3%の離職率とされています。
しかし、マイナスな意見ばかりではありません。コールセンターの派遣は自由な働き方がしやすい、未経験でも働きやすいなどの点から、魅力と感じている方もいます。コールセンターの仕事が好きで、かけ持ちしながら派遣として働いている方もいるでしょう。
コールセンターの派遣のメリット
コールセンターの派遣は、未経験でも働きやすい、コミュニケーションスキルが上がるなど、メリットが豊富です。主な3つのメリットをご紹介します。
資格不要で未経験でも働ける
コールセンターの派遣の仕事は、学生や主婦など年齢を問わず働けます。特別な資格やスキルも不要なため、未経験者でも働き始めやすいでしょう。
また、コールセンターの派遣は単発や短期の求人も多くあります。子育て中や介護中など時間があまり取れない方も、ライフワークに合わせて仕事がしやすい点がメリットです。
営業力が身に付く
営業色の強いアウトバウンドでは、成約を取るためのトーク力が必要です。しかし、マニュアルが用意されている場合がほとんど。初めてでもポイントが分かり、業務で実践しながら営業力を身に付けられるでしょう。
コールセンター派遣の経験は、今後、営業職として転職を考える際にも大きな武器として役立ちます。対面営業ではないので、人見知りの方でも活躍できる可能性が広がるでしょう。
コミュニケーションスキルが上がる
コールセンター派遣の仕事では、日々の業務でコミュニケーションスキルを上げながら、ビジネスシーンでの適切な話し方やマナーを身に付けられるでしょう。
一般的にコールセンター派遣の職場では、1日に20件~40件ほどの電話対応を行います。さまざまな人に分かりやすく商品やサービスを紹介したり、多くの人からの質問に適切に答えたり、状況に応じた対応が欠かせません。
商品やサービスを説明する力を、多く数をこなすことで着実に身に付けられます。
コールセンターの派遣のデメリット
コールセンター派遣の仕事には、注意しておきたいデメリットも存在します。就業してから後悔しないよう、事前にデメリットを押さえておきましょう。
ノルマが課されることがある
コールセンターでは、「1日〇回受電する」「1日〇件成約をとる」など、目標を課される場合があります。マニュアル通りに行ったからといって、営業電話に素直に応じてくれる人はあまりいません。
思い通りに進まないことで成績も上がらず、ストレスを抱える可能性もあるでしょう。課されるノルマが重くプレッシャーに耐えられない場合は、ノルマのない職場を探すこともおすすめです。
クレーム対応がある
コールセンターの業務内容によっては、電話相手から理不尽に怒鳴りつけられることも珍しくありません。また、営業電話をかけても、相手の気分次第で冷たくあしらわれてしまうケースも多いでしょう。
「勤務時間だけ」と割り切れる性格であればよいですが、仕事が終わった後も引きずってしまう場合は、ストレスが積み重なる可能性も。自分なりの気持ちの切り替えやストレス発散法を取り入れるのがおすすめです。
商品やサービスの知識を身に付けなくてはいけない
コールセンターで仕事をするうえで、取り扱う商品やサービスについての知識は必須です。顧客は「質問すればすぐに答えてもらえる」と思って話をするため、幅広く知識を身に付けておく必要があります。
しかし、商品やサービスについて覚える時間は業務時間外になることがほとんどです。取り扱う商品が多い場合は、プライベートの時間を割かなければならない可能性もあります。
商品やサービスを覚える負担を減らしたい方は、自分がある程度知識のある業界のコールセンター派遣求人を選ぶことがおすすめです。
コールセンターの派遣とアルバイトとの違い
コールセンターの仕事は、派遣とアルバイトで違いがあります。以下の4つの視点から違いをチェックしてみましょう。
アルバイトよりも時給が高い
コールセンターに限らず、派遣はアルバイトよりも時給が高く設定されているケースが一般的です。派遣社員は雇用元が派遣会社であるため、派遣先企業の人的コストが軽減するなどさまざまな理由から、高めの時給設定となっています。
大手企業で働けることがある
派遣であれば、正社員ではなかなか就業できない大手企業にも就業できるチャンスがあります。なぜなら、派遣会社は大手企業の求人を保有していることもあるからです。そのため大手企業のコールセンターで働いてみたい場合にも、派遣はおすすめです。
豊富な案件の中から仕事を紹介してもらえる
派遣会社では、コールセンターでの経験やスキルから、希望条件に合った勤務先を探してくれます。自分で求人情報を見比べて検討し、応募先ごとに必要事項を記入するアルバイトに比べて、応募する手間がかかりません。希望条件にマッチする勤務先で働ける可能性も高くなるでしょう。
派遣コーディネーターに相談できる
アルバイトとは異なる派遣の特権として、仕事内容や給与、人間関係などに関する内容を、派遣会社のコーディネーターに相談ができる点があります。悩みは友人や知人にも相談できますが、とくに仕事内容や給与となると、その業界を熟知している人からのアドバイスの方がよいでしょう。
また、トラブルが発生した場合にも、派遣会社のコーディネーターが派遣社員と派遣先の間に立って対応してくれるため安心です。
コールセンターの派遣に向いている方
コールセンターの派遣に向いている方の特徴は以下の3つです。
・人間関係で悩みたくない
・いろいろな経験を積みたい
・お客さま対応業務に集中したい
職場に対する悩みが「人間関係」というケースは、多い傾向にあります。コールセンターの派遣であれば、派遣の期間が最長でも3年と決められているため、仮に何か人間関係で悩みを持ってもその期間だけ働けばよいと割り切れるでしょう。
また、コールセンターといっても業務内容はさまざま。会社によって内容が異なるため、いろいろな顧客に対応してみたい、さまざまな商品を案内してみたいなど、いろいろな経験を積みたいと考えている方にもコールセンターの派遣は向いているでしょう。
派遣のコールセンターは、基本的に契約内容にある業務のみを遂行します。そのため、お客さま対応業務に集中したいという方にもおすすめです。
【必見!】コールセンター派遣の面接のポイント
実際にコールセンターで採用されるかは、派遣先の面接で決まることがほとんどです。ここでは、コールセンター派遣の面接について、押さえておくべきポイントをお伝えします。
志望動機に力を入れる
意欲があるか、長く働いてくれるかをチェックするために、採用担当者や面接官が注目しているのが志望動機です。志望動機に入れ込むべきポイントは、以下の3つです。
・コールセンターを選んだ理由
・コールセンターで働くにあたり活かせるスキルや経験、強み
・志望先を選んだ理由
コールセンター未経験者の場合は、数ある職業の中でなぜコールセンターを選んだかを伝えましょう。経験者の場合は、これまでのコールセンターでの経験や培ったスキルをアピールしてみてください。
また、コールセンターの仕事内容やオペレーターの役割を理解し、仕事に活かせるスキルや経験、強みをアピールする自己PRも必要です。とくに、「人とコミュニケーションをとることが好き・得意」「オペレーターとしてお客さまの役に立ちたい」といった意欲をアピールすると、好印象が与えられます。
そして、志望先で働きたい熱意を伝えるために、志望先を選んだ理由を伝えることも重要です。
面接で意識すること
面接では、身だしなみ・話し方・態度を意識しましょう。非対面の接客であるからこそ、声のトーンや言葉使いが重視されるため、ハキハキと相手の目を見て話すことで、コミュニケーション能力があることをアピールできます。
また、面接は第一印象が非常に重要です。清潔感ある身だしなみは、よい第一印象を与えるために欠かせません。対面の仕事ではないからと手を抜くことなく、面接は清潔感ある髪型・メイク・服装を心がけましょう。
面接でよく聞かれる質問
・週何日、1日何時間働けるか
・これまでの職歴
・長所、短所
・前職をやめた理由
・短期間で仕事を変えている理由
面接の準備ができているかは、働く意欲があるかに直結する部分です。そのため、志望動機の作成や身だしなみの準備と合わせて、よく聞かれる質問に対する答えも用意しておきましょう。
いきなり質問されると、焦ってうまく回答できない場合もあるため、事前に回答を用意しておくと安心です。上記質問例を参考に、自分なりの回答を考えてみてください。
特徴を知り、コールセンターの派遣に挑戦しましょう
コールセンターの派遣は、一部で「きつい」「大変」などといわれることもあります。しかし、未経験・無資格で挑戦できる、営業力やコミュニケーションスキルが身に付くといった、メリットも多い仕事です。さらに、アルバイトと比べて時給が高く、仕事を紹介してもらえる点も魅力といえます。
どの仕事にも大変な点やデメリットはあります。自分の希望条件を照らし合わせたうえで、コールセンターの派遣にチャレンジしてみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。