結婚を機に転職しても大丈夫?転職先の選び方やおすすめ求人例を紹介
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2023/01/05
大きなライフイベントである「結婚」を機に、転職を考える女性もいるでしょう。しかし、結婚前後どちらのタイミングで転職をするべきか、不安に思ってしまう方も多いのではないでしょうか。 今回はそんな女性に向けて、結婚をきっかけに転職する際のメリット・デメリット、転職先を選ぶ際のポイントについて解説します。
目次
結婚を機に転職しても大丈夫?
厚生労働省の「令和3年上半期雇用動向調査結果の概要」によると、結婚が転職理由である女性の割合は25〜29歳の年代で13.1%と最も多く、ほかの年代でも見受けられます。
働き方の多様化や産休・育休制度の普及によって女性が働きやすい環境が整ったことなどを背景に、結婚を機に転職する女性は一定数存在しているのです。
年代 | 割合 |
---|---|
19歳以下 | 1.0% |
20〜24歳 | 0.9% |
25〜29歳 | 13.1% |
30〜34歳 | 1.8% |
35〜39歳 | 0.7% |
40〜44歳 | 0.8% |
45〜49歳 | 0.1% |
一方で、「長く働いてくれる人がほしい」「転職後すぐの育休取得が難しい」などの理由から、結婚を機に転職をすることが難しい場合もあります。
スムーズな転職を叶えるためには、結婚のタイミングを考えながら転職活動を進めることが大切です。
結婚をきっかけに転職するメリット&デメリット
結婚の前後どちらのタイミングで転職する場合も、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、転職をするタイミング別にご紹介します。
転職が「結婚前」の場合
メリット | デメリット |
---|---|
・比較的選べる仕事の幅が広い ・産休や育休が取得しやすい ・新生活前に仕事に慣れておけるため、ストレスを分散できる |
・結婚後の生活の変化を想定しにくい ・名義変更などの事務手続きに手間がかかる |
結婚前の転職は、自分の理想的な仕事を選びやすいことがメリットです。新しい仕事に慣れてから、パートナーとの暮らしをスタートできます。雇用期間が1年を経過していれば育休を取得できる場合が多いので、将来子どもを望む女性もスムーズに転職できるでしょう。
一方で結婚前の転職では、名義や住所の変更といった手続きに時間がかかります。新生活と新しい仕事の両立を負担に感じるというデメリットもあるため、注意が必要です。
転職が「結婚後」の場合
メリット | デメリット |
---|---|
・結婚生活との両立がしやすい ・名義変更など手続きの二度手間がない |
・応募できる求人が限定される可能性がある ・雇用1年未満だと育休の取得が難しい |
結婚後の転職であれば、パートナーとの暮らしにある程度慣れたうえで転職活動を進められます。新生活のリズムに合う、働きやすい転職先を探せることがメリットです。
一方、雇用形態や労使協定によっては、雇用期間が1年未満だと育休取得の対象外になる可能性があります。結婚してすぐに子どもを授かりたい方にとっては、妊娠するタイミングを考えたり転職先の選択肢が限られたりするため、結婚後の転職はデメリットとなる要素についてしっかりと検討した方が良いでしょう。
転職するのは結婚前後どちらのタイミングがおすすめ?
自身が向いているタイミングで転職を行うと良いでしょう
ライフプランは一人ひとり異なるので、結婚前後どちらの方が転職に向いているか一概に決められません。そのため、転職するタイミングに迷った際は、結婚前後それぞれのメリットと、自分が求める働き方や生活スタイルをもとに決めるのがおすすめです。ここでは、結婚前後の転職について、それぞれどのようなタイプの方に向いているかを解説します。
結婚前の転職が向いている人
自分が挑戦したい職種や理想の働き方が明確に決まっている女性には、結婚前の転職が向いています。結婚後と比べて結婚前の方が選べる仕事の幅が広いため、仕事を第一に重視して転職先を探せるでしょう。また、育児・介護休業法や労使協定の関係から、将来子どもを望む女性にも結婚前の転職がおすすめです。少なくとも結婚の1年前までに転職を済ませておけば、結婚後早い段階で妊娠した場合もスムーズに産休や育休を取得できます。
結婚後の転職が向いている人
結婚生活と仕事をしっかり両立させたい女性には、結婚後の転職が向いています。事前にどれだけイメージをしていても、結婚生活は大きな変化を伴うものです。結婚と同時に引っ越しがある場合、新しい環境と生活に慣れながら転職活動を行うのは精神的な負担も大きくなってしまいます。結婚後の転職であれば、新生活のリズムを把握したうえで、無理なく自分に合う仕事を探せるでしょう。
結婚をきっかけに転職する先を選ぶ際のポイント
・勤務している女性の割合
・産休や育休の取得実績
・時短や在宅など勤務形態の制度
・残業・出張・転勤などの有無
結婚の前後どちらのタイミングで転職をする場合も、転職先を選ぶ際にチェックしておきたいポイントがあります。
ここでは、自分に合った転職先を見つけるために、求人情報で確認するべきポイントを解説します。
勤務している女性の割合
在籍している女性の人数や長く働いている女性が多いかどうかは、転職先を選ぶうえでチェックしておきたいポイントです。
女性の割合が多い職場は、女性にとって働きやすい環境が整っていると考えられます。また、女性の離職率が低い場合、結婚や妊娠・出産など生活の変化があっても継続して働きやすい職場といえるでしょう。
ただし、勤務している女性の割合は職種によって違いが出やすいので、ひとつの目安として考えるのがおすすめです。
産休や育休の取得実績
結婚後子どもを持ちたい女性は、産休や育休の取得実績を確認しておきましょう。産休や育休の制度が充実している職場は多く見られますが、「実際に取得している人が少ない」「制度はあっても取得しづらい」といったケースもゼロではありません。
産休・育休の取得実績については、求人へのエントリーや面接の際に聞いてみるのがおすすめです。直接質問しにくい場合は、転職エージェントを通して確認するのもよいでしょう。
時短や在宅など勤務形態の制度
産休・育休を経て無事に職場へ復帰しても、子どもの世話や保育園の送迎などによって、子どもを授かる前と同じ勤務ができない可能性も考えられます。
時短勤務や在宅勤務など柔軟な働き方に対応している職場であれば、結婚後に生活が変化しても無理のないペースで働き続けられるでしょう。
とくに正社員やフルタイムの勤務を希望する女性は、しっかりチェックしておくことがおすすめです。
残業・出張・転勤などの有無
結婚をきっかけに転職を考える女性は、残業や出張の有無についても事前に確認するのがおすすめです。残業時間が少なく休日出勤や出張、転勤がない職場は、家族との時間を十分に確保しながら働ける職場であると考えられます。
もし、残業や出張がある場合は、平均してどの程度発生するのかを確認しておきましょう。子どもがいる場合は、残業や出張がある日の世話をどうするかパートナーと話し合っておくと安心です。
結婚がきっかけの転職を成功させる秘訣
・自分の中で優先順位を決める
・パートナーとよく相談する
・長く働きたい熱意を示す
・転職理由は言葉を選んで伝える
結婚を機に転職する際は、自分が仕事に求める要望や今後の生活などをきちんと整理したうえで転職活動を進めていくことが大事です。
ここでは、よりスムーズな転職を叶えるための準備や面接時のポイントを解説します。
自分の中で優先順位を決める
職種や働き方、収入や雇用形態など、転職先に求める要望は数多くあります。あわせて、将来の妊娠やマイホームの購入など、結婚に伴うライフイベントも様々です。
「自分が一番働きたい仕事を目指す」「マイホーム購入のために、収入の安定を第一に考える」のように優先順位を決めることで、自分に合った転職先が見つかります。
優先順位が決まれば、自分にとってベストな転職のタイミングも決まるでしょう。
パートナーとよく相談する
自分の気持ちを整理するだけでなく、パートナーとよく話し合うことも大切です。
結婚を伴う転職は、自分ひとりの問題ではありません。結婚後に転職をする場合、自分の収入がストップしたりパートナーの扶養に入ったりと、手続きが発生する可能性もあります。
自分が理想とする働き方や結婚生活とパートナーの考えを擦り合わせながら、転職の準備を進めましょう。1ヶ月ほど相談の期間を設けておくと、ゆとりを持って転職活動ができます。
長く働きたい熱意を示す
結婚がきっかけの転職となると、「妊娠や転居などですぐに辞めてしまうかもしれない」と不安を抱く企業も少なくありません。
そのため、将来的に子どもを望む女性も「家族からのサポートがあり、家庭と仕事を両立できる」のように、熱意ある前向きな姿勢をアピールすることが大事です。
ただし、「何でもできる」と嘘をつくのはNGです。自分のできる領域を明確にして、可能な範囲で長く働きたい意志を伝えましょう。
転職理由は言葉を選んで伝える
転職理由を伝える際は、その企業を選んだ理由や成し遂げたい目標といった仕事に対する熱意を軸に伝えましょう。
「結婚が決まっているため」や「結婚を機に引っ越しをしたため」など単刀直入な転職理由を伝えると、「結婚だけでこの企業を選んだ人」といったマイナスイメージを抱かれる可能性があります。
結婚を隠す必要はありませんが、結婚が第一の理由と受け取られないよう、言葉を選んで伝えることが重要です。
結婚をきっかけに転職したい女性におすすめの求人例
ここでは、結婚を機に転職を考える女性にぴったりの求人例を2件ご紹介します。
結婚後もしっかり働きたい女性におすすめの求人例
職種 | 医療事務(外来受付) |
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仕事内容 | 保険証の確認、患者情報登録・検索、問診票確認 等 患者様情報のデータ入力(専用システム使用) 診療費の計算・お会計 レセプト請求(月末月初の締め業務)ほか、簡単な庶務 |
給与 | 月給145,000〜160,000円(※未経験者は135,000円〜) |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 8:30〜17:30(休憩60分/月〜金/土日祝完全休み) |
応募資格 | 学歴不問、PCスキル不要、無資格OK、未経験OK 歓迎条件:レセプトチェック経験者、算定経験者 |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 |
福利厚生 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、財形貯蓄制度、資格取得支援制度、資格取得奨励金制度、社員持株会制度、ウェルカムバック制度、交通費別途支給、昇給年1回(4月)、昇格制度、法人契約のホテル利用や格安旅行プラン、各種相談窓口、団体扱いの各種保険あり |
<結婚後も結婚前と変わらず働きたい女性には、パートやアルバイトと比べて安定した収入を得られる正社員の求人がおすすめです。こちらの医療事務の仕事は、未経験や資格がない人でも応募できるため、結婚を機に新しい仕事に挑戦したい女性に向いています。
各種社会保険や福利厚生が整っているほか、土日祝日はお休みを取れるので、仕事と家族との時間を大切にしながら働きたい場合にもぴったりです。
柔軟な働き方を求める女性におすすめの求人例
職種 | 病院内事務 |
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仕事内容 | 検査の予約及び検査後の診察予約の登録 検査の注意事項の説明 前処置の説明、薬の手交 事務手続きの説明など |
給与 | 時給930円〜 |
雇用形態 | パート |
勤務時間 | 8:45〜17:15(休憩60分/月〜金/祝日休み) 1ヶ月ごとのシフト制 最短週2日〜/1日最短7時間30分 |
応募資格 | 必須PCスキル:文字入力 学歴不問、無資格OK、未経験OK |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) 週所定労働時間20時間未満:労災保険適用 週所定労働時間20時間以上:雇用保険、労災保険適用 更に以下すべてを満たす場合は、健康保険・厚生年金保険加入 ・週所定労働時間20時間以上 ・月額賃金88,000円以上(残業代・交通費を除く) ・契約期間1年以上(見込み) ・学生でないこと |
福利厚生 | 育児・介護休暇、制服貸与、財形貯蓄制度、資格取得支援制度、資格取得奨励金制度、社員持株会制度、ウェルカムバック制度 女性にうれしい福利厚生が充実 |
結婚後は家庭を重視して柔軟に仕事をしたい女性には、パートやアルバイトの求人がおすすめです。こちらの病院内事務の仕事は、最短で週2日から勤務できます。1ヶ月ごとにシフトの希望が出せるため、結婚後にパートナーの扶養に入りながら柔軟な働き方ができるでしょう。また、将来的に子どもを望む場合には、産休・育休制度や取得実績についても確認するのがおすすめです。
結婚のタイミングをよく見極めて転職を成功させましょう
結婚が先か転職が先か、順番がどちらの場合であっても、結婚を伴う転職にはメリットとデメリットがあります。自分の気持ちや結婚後の暮らしをよく考えたうえで、よりよい転職のタイミングを見極めることが大切です。
転職をするタイミング別のメリット・デメリットや転職先の選び方を参考に、自分にとって理想的な転職を叶えましょう。
ソラジョブ医療事務では、ライフスタイルの変化が多い女性が応募しやすい医療事務関係の求人を数多く扱っています。結婚を機に転職したい女性は、ぜひ活用してみてくださいね。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。