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「患者様」と「患者さん」どちらを使うのが正しい?医療機関へ提出する履歴書で注意すべきこと

著者: そだねー

更新日:2023/12/22

公開日:2023/03/23

医療機関へ転職・就職を希望する方、患者のことを表現する際に敬称は、「患者様」と「患者さん」のどっちが正しいかご存じですか?実はこの点は、医療業界でもどちらが正しいか長年議論になってきました。ここでは、この患者様・患者さんをはじめとした。医療機関へ提出する履歴書で注意すべき言葉遣いやポイントについて解説します。

「患者様」ではなく「患者さん」を使用すべきなのか

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履歴書で「患者の社会復帰をサポートしたい」などの動機を書く際に、「患者様」「患者さん」のどちらを記入すれば良いか迷いやすいポイントです。結論としては、医療機関ごとの呼び方に合わせるのが良いと考えられますが、どちらの敬称をつけて書いたからといってそれだけで落とされることはないでしょう。ここでは、その理由を解説します。

患者様と呼ばれるようになった由来

そもそも、医療機関で「患者様」と呼ばれるようになったのには由来があります。平成13年の厚生労働省の「国立病院・療養所における医療サービスの向上に関する指針」で、『患者の呼称の際、原則として姓名に「様」をつけることが望ましい』という通達があったためです。本来は、姓名に様をつけることで医療サービスの質を向上させることが目的だったのですが、患者という言葉にも様がつけられるようになり「患者様」が定着していきました。

患者様が見直されつつある

近年は、「患者に様をつける違和感」や「よそよそしく冷たい感じを受ける」といった理由から「患者様」の呼び名を見直す動きが広がっています。具体的には「患者様」から「患者さん」とすることで、「冷たいイメージ」を払拭し親近感のある呼び方へと変わりつつあります。

判断に迷う場合は応募先の病院で確認する

ここで問題となるのは、履歴書を書く際に「患者様」と「患者さん」のどちらを使用すれば良いかです。実際には「患者さん」と呼称を変更した医療機関に対して、「患者様」と書いたからといって落ちるわけではありません。しかし、できれば医療機関で使っている呼称を記入したいと思うことでしょう。
そこで、応募先の病院が普段どちらの表現を使用しているのかを確認することをおすすめします。調べる方法は、病院へ行き患者向けの掲示物や病院のホームページを確認することです。

医療機関へ応募する際に注意すべき言葉遣い

履歴書を書く際には、「患者様」「患者さん」以外にも迷いやすい・注意の必要な言葉遣いがあります。ここでは、医療機関へ応募する際に注意すべき3つの言葉遣いについて解説します。

・病院・クリニック・医療法人の敬称
・医療機関で「仕事を始めること」を表現する言葉
・病院名の表記の方法

病院・クリニック・医療法人の敬称

履歴書を書く際に迷いやすい言葉遣いは、病院を「貴院(きいん)」と「御院(おんいん)」のどちらを使うかです。「貴院」は書き言葉で、「御院」は話し言葉のため、履歴書で書く際には「貴院」と記入し面接時は「御院」にしましょう。
また、クリニックや診療所の場合は書き言葉が「貴所」、話し言葉は「御所」。
医療法人の場合も書き言葉が「貴法人(きほうじん)」、話し言葉は「御法人(おんほうじん)」となります。

医療機関で「仕事を始めること」を表現する言葉

医療機関では、仕事を始めることを「入職」と呼びます。一般企業では仕事を始めることを入社と呼ぶため、同様に病院で仕事を始める場合は「入院」と考えてしまうかもしれません。しかし、「入院」は通常使うように、患者として治療のために病院に泊まることを意味します。間違っても履歴書に「入職」のことを入院と書かないように注意しましょう。

病院名の表記の方法

履歴書で職歴や応募先の病院名を書く際には、必ず正式名称で記載してください。例えば、「〇〇市立○○総合病院 内科病棟」といった具合です。大切なポイントは、「○○総合病院」のように省略しないことや、所属部署を抜かさないことです。勝手に正式名称を省略してしまうと、十分に調べずに応募していると思われかねません。
また、職歴で所属部署が抜けていれば面接官が質問をする必要があり、限られた面接時間を有効に使えなくなる可能性があります。所属部署を記入しておくことで、履歴書からどのような経験があるかを推察してもらえるメリットもあります。

適切な履歴書のフォーマット

履歴書と職務経歴書

医療機関への履歴書を書く際には、適切なフォーマットを選ぶことが大切です。知らぬ間にマイナス評価とならないためにも、適切なフォーマットの選び方について解説します。

フォーマット選びについて

履歴書のフォーマットは、応募先から指定のある場合はそちらを利用します。また、応募先から指定がない場合は、どのフォーマットを利用しても問題ありません。ただし、常識の範囲内で利用できると考えられるものにしましょう。例えば、「紙が日焼けで変色している」「フォーマットが個性的すぎる」などは、応募先にマイナスの印象を与えかねませんので注意が必要です。

自分の長所をアピールできるフォーマットがおすすめ

履歴書はフォーマットによって記入項目が違っていたり、項目の欄の大きさが異なっていたりします。そのため、自分の長所をアピールしやすいフォーマットを選びましょう。例えば、志望理由に自信があれば志望動機欄の大きなフォーマット、自己PRに自信があれば自己紹介欄の大きなフォーマットといった具合です。多くを記入できる項目があると、内容の充実した見栄えの良い履歴書を作りやすくなります。

履歴書の入手方法

履歴書を入手する方法は、コンビニや文房具店の市販のものを用意する方法と、インターネットからダウンロードをする方法があります。次章で解説する手書き・パソコンのどちらで記入するかにより、入手方法は異なってきます。手書きであればどちらでも対応可能ですが、パソコンの場合はインターネットからダウンロードする方法が便利です。インターネットでダウンロード・記入・プリントアウトのステップで履歴書を作成できるためです。

履歴書は手書きか、パソコンどちらで作成すべき?

履歴書は、「手書き」「パソコン」のどっちで記入するかが迷いやすいポイントです。「手書き」「パソコン」のどちらにもメリットがありますので、特段の理由がなければ自分の得意な方法を選択しましょう。

指定がない限りどちらでも良い

履歴書を手書きにするか、パソコンで記入するかは、応募先からの指定がない限りどちらでも問題ありません。応募先から指定されるケースは、手書きであれば字の丁寧さや字から読み取れる人柄を確認したいなどの理由からです。パソコンであれば、パソコン操作が可能かどうかを確認したい、読みやすいなどの理由となります。

手書きは熱意を伝えやすい

手書きは記入するのに手間がかかるため、応募先に自分の熱意を伝えやすいというメリットがあります。しかし、丁寧さに欠ける文字や誤字脱字があると「雑な印象」を与えかねず逆効果につながることもあります。手書きをする際は、丁寧な文字で誤字脱字のないように注意しましょう。
間違えたときの対策として、消せるボールペンや修正テープを使いたいと思うかもしれませんが、基本的にこれらを使用してはいけません。黒の消えないボールペンを使い、間違えた場合は最初からやり直してください。

パソコンは読みやすい履歴書を作りやすい

パソコンで記入するメリットは、 読みやすい履歴書を作りやすいことです。理由は「何度も文章を修正できる」「全体のバランスを見て文字量を調整できる」「文字にクセがない」があげられます。さらに、複数の求人に応募する際に、使いまわしが可能なこともパソコンで作成する便利なポイントです。ただし、使いまわしをする場合は応募先に「使いまわしをしている」と思われないように、志望理由を変更するなどの対策をしましょう。

医療機関への応募!履歴書の書き方は言葉遣いがポイント

医療機関へ提出する履歴書の書き方で注意が必要なのは「言葉遣い」です。一般企業で使われている言葉と医療機関で使われている言葉に違いがあるためです。知らずに履歴書を書いたり・面接をしたりすると思わぬところでつまずいてしまう原因になりかねません。履歴書を書く際には、面接対策も兼ねて医療機関での言葉遣いを身につけるのがおすすめです。
医療機関への転職・就職の準備ができたらソラジョブから実際に応募してみましょう。

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著者プロフィール

そだねー

そだねー

北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。

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