【女性にもおすすめ】事務職の資格11選!転職やキャリアアップに役立つのは?
著者: そだねー
更新日:2024/08/23
公開日:2023/08/18
目次
事務職に役立つ!おすすめ資格11選
【キャリアアップにも】事務職のおすすめ資格6選
・MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
・日商簿記
・ITパスポート
・文書情報管理士
・秘書検定
・ビジネス文書検定
【専門スキル】事務職のおすすめ資格5選
・医療事務技能審査試験
・医療事務管理士®️技能認定試験
・診療報酬請求事務能力認定試験
・介護事務管理士®️技能認定試験
・社会保険労務士
事務職として働く際におすすめの資格には、PCスキルを学ぶ「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」や、経理業務に役立つ「日商簿記」などがあります。
また、医療事務や介護事務に関連する資格では、各専門分野に特化した知識・技術を身につけられるでしょう。各資格については、詳しく後半で解説します。
そもそも事務職に資格は必要?
事務職に就く際に必須の資格はないため、企業の一般事務や医療事務などの事務職であれば、基本的に資格なしで就業できます。事務職は、無資格や未経験の方も気軽に就業・転職にチャレンジできる職種といえるでしょう。
しかし、事務職として従事する際は、最低限のPCスキルやビジネスマナーが求められます。PC操作やビジネスの場面における接遇スキルを身につけたい場合は、資格取得を検討するのがよいでしょう。
【事務職に就く際に持っておきたいスキル】
・PCスキル
・ビジネスマナー
事務職の基本的な仕事内容
事務職の主な仕事内容は、下記に挙げたとおりです。
【一般事務職の主な仕事内容】
・書類作成
・データ入力
・書類・備品の整理・管理
・来客対応
・電話・メール対応 など
主に、職場で使用する書類やデータの作成、作成した書類の管理を任せられることが多いでしょう。デスクワークだけでなく、来客があった際の対応や電話・メールの応対など幅広い業務を行います。
なお、事務職の仕事内容は、職場によって異なる場合も。たとえば、医療機関の医療事務であれば、一般事務業務に加えて、患者さんの診療受付やレセプト作成業務などを行います。医療事務の主な仕事内容は下記のとおりです。
【医療事務の主な仕事内容】
・診療の受付・会計業務
・レセプト作成業務
・クラーク業務 など
【キャリアアップにも】事務職のおすすめ資格6選
事務職に就くための基本的なスキルを身につけたい方、キャリアアップを目指したい方におすすめの資格を6つご紹介。PCスキルや接遇スキルについて学びたい方は必見です。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOSとは、WordやExcelなどのオフィスソフトを扱う際に必要な操作スキルがあることを証明する資格です。MOSは約200カ国で共通する資格であり、スペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級者レベル)の2種類から選べます。PC操作が欠かせない事務職において、基本のスキルを学ぶのに役立つでしょう。
MOS資格は独学のほか、専用の通信講座でも学べます。通信講座を受講する場合には、受験料とは別に講座受講料も必要です。
学ぶ内容 | Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | ・全国一斉試験 ・随時試験 |
受験料 | 【Word 2019、Excel 2019の場合】※ スペシャリスト:各10,780円(税込) エキスパート:各12,980円(税込) |
合格率 | 公表なし |
※いずれも一般価格
【こんな方におすすめ!】
・オフィスソフトの基本操作を学びたい方
日商簿記
日商簿記は、商業簿記や会計・経理業務に役立つスキルを習得できる資格です。級が上がるにつれ学習する範囲が広くなり、1級では会計学や原価計算など、より専門的な内容を学びます。経理事務に就業する場合、会計や経理処理の知識を使用しない日はないため、習得しておくと業務をスムーズに行えるでしょう。
また、日商簿記は知名度の高い資格であり、さまざまな会社で講座を開催している点も特徴です。自身に合った講座を選択するために、パンフレットやホームページなどを確認して情報を集めましょう。
学ぶ内容 | 商業簿記・工業簿記・会計学・原価計算など(級により異なる) |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | ・全国統一試験 ・ネット試験(1級を除く) |
受験料 | 【統一試験】 1級7,850円(税込) 2級4,720円(税込) 3級2,850円(税込) 【ネット試験】 2級4,720円(税込) 3級2,850円(税込) |
合格率 | 【統一試験】 1級10.4%/2級21.1%/3級34% 【ネット試験】 2級37.1%/3級41.2% |
【こんな方におすすめ!】
・税理士試験など、さらなるキャリアアップを図りたい方
ITパスポート
ITパスポートでは、ITに関する知識だけではなく、企業活動や経営戦略、会計などを幅広く習得できます。情報セキュリティや企業のコンプライアンスなどについても学べるため、数多くの情報を扱う事務職として働くうえで役立つでしょう。
また、ITパスポートは国家資格です。今後ますますITが社会に浸透していくと考えられており、基礎知識を習得することで転職やキャリアアップで有利になる可能性が高くなります。
学ぶ内容 | 経営全般・IT管理・IT技術 |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | 全国統一試験 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 50%前後 |
【こんな方におすすめ!】
・ITに関する知識をバランスよく習得したい方
文書情報管理士
文書情報管理士は、文書や機密情報の管理・保存方法についての法律や知識を身につける資格です。日常的にさまざまな書類や帳簿などを扱う事務職にとって、情報の安全な管理は欠かせません。文書情報管理士を取得することで、より適切な情報の管理を行えるようになるでしょう。
また、文書情報管理士はITの急激な変化に沿うように、資格取得後も更新手続きが必要です。更新の際には、手数料3,190円(税込)とオンライン課題の提出を求められます。
学ぶ内容 | 機密文書に関する管理方法など |
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受験資格 | 2級:とくになし 1級:2級を取得していること 上級:1級を取得していること |
受験方法 | 全国統一試験(年2回) |
受験料 | 個人申込:各級11,000円(税込) 団体割引:各級8,800円(税込) |
合格率 | 2級45%/1級51%/上級55% |
【こんな方におすすめ!】
・職場で重要な書類を扱うことが多い方
秘書検定
秘書検定は、振る舞い・言葉遣い・しぐさなど社会人としてのマナーを学ぶ資格です。ビジネスにおける基本を学ぶことで、相手に「感じのよさ」を表現する所作を身につけられます。
3級から1級まで、難易度に応じて4つの級があります。級によっては、筆記試験だけでなく面接試験も行うため、事務職に就いた際の実践にも役立つでしょう。1級は、基本のマナーだけでなく、先を見越して行動することや上司の仕事をサポートする能力などが問われます。
学ぶ内容 | 社会人としてのマナー |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | 全国統一試験 |
受験料 | 1級:7,800円(税込) 準1級:6,500円(税込) 2級:5,200円(税込) 3級:3,800円(税込) 準1・2級:11,700円(税込) 2・3級:9,000円(税込) |
合格率 | 1級25.4%/準1級:41.6%/2級:57.6%/3級:62.6% |
【こんな方におすすめ!】
・職場常識や効率よく仕事を進める方法などビジネス接遇を学びたい方
ビジネス文書検定
ビジネス文書検定では、ビジネスシーンに最適な言い回しや定形を知識として身につけられます。事務職にとって、メール対応や書類作成は毎日のように行う業務です。
ビジネスの場面における用語を理解し、正しく表現できれば、社内外の人とより円滑なコミュニケーションをとれるでしょう。文書を多く作成する秘書を目指す方にもおすすめです。
学んだ内容はすぐに実務に活かせるため、電話応対や受付業務などのスキルアップも狙えます。
学ぶ内容 | 機密文書に関する管理方法など |
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受験資格 | 2級:とくになし 1級:2級を取得していること 上級:1級を取得していること |
受験方法 | 全国統一試験(年2回) |
受験料 | 個人申込:各級11,000円(税込) 団体割引:各級8,800円(税込) |
合格率 | 2級45%/1級51%/上級55% |
【こんな方におすすめ!】
・ビジネス文書に適した用語や表現を身につけたい方
【専門スキル】事務職のおすすめ資格5選
医療事務や介護事務など専門分野の事務職に就きたい方には、それぞれの領域に特化した知識を身につけられる資格がおすすめです。もっておくと役立つ専門的な事務職の資格を5つご紹介します。
医療事務技能審査試験
医療事務技能審査試験は、別名「メディカルクラーク®️」とも呼ばれる資格です。医療事務として働くうえで欠かせない診療報酬請求事務の知識・技術や、窓口業務などで求められる患者さんの接遇に関わる領域を学べます。
受験資格はとくになく、在宅受験が可能です。初学者のみならず、すでに医療機関に勤務している方の技能の確認・向上にも適しています。医療事務として転職する際のアピールポイントにしたい方にもおすすめです。
学ぶ内容 | 診療報酬請求事務業務・受付業務・医療保険制度など |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | 在宅試験 |
受験料 | 7,700円(税込)(医科・歯科) |
合格率 | 公表なし |
【こんな方におすすめ!】
・在宅での勉強・試験で医療事務関連の資格を取得したい方
医療事務管理士®️技能認定試験
医療事務管理士®️技能認定試験は、医療機関内で医療事務が行う業務を網羅的に学べる資格です。医療費の計算やレセプト作成、カルテ管理を行う際に欠かせない、医療保険制度や診療報酬の仕組みを把握しながら、正確に診療報酬を行えるか判断します。
資格を取得することで、医療事務としてのスキルを証明できるため、キャリアアップを目指しやすくなるでしょう。会場で受ける統一試験と在宅試験、ライフスタイルに合わせて2つの受験方法を選べる点も魅力です。
学ぶ内容 | 医療保険制度・保険請求事務・医学一般など医療事務の仕事に関わる知識 |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | 全国統一試験・在宅試験 |
受験料 | 7,500円(税込) |
合格率 | 約50% |
【こんな方におすすめ!】
・診療報酬請求事務や受付業務など、医療事務の基礎を学びたい方
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務関連の資格の中で、唯一厚生労働省が認定している試験です。ほかの医療事務系資格と同じく、医療保険制度や診療報酬業務、介護保険制度などについて学びます。
資格試験は、医科と歯科の2種類から選択可能です。能力向上を目的とした資格試験であるため、医療事務として経験を重ねてから、キャリアアップのために取得を検討するとよいでしょう。
学ぶ内容 | 診療報酬請求に関する一連 |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | 全国統一試験(年2回) |
受験料 | 9,000円(税込)(医科・歯科) |
合格率 | 30%前後 |
【こんな方におすすめ!】
・医療事務としての経験があり、自身の知識・能力をさらに高めたい方
介護事務管理士®️技能認定試験
介護事務管理士®️技能認定試験は、介護事業所における事務職に就業する際に役立つ資格です。主に、介護保険制度や介護報酬請求などについて学びます。介護サービスの受付・会計、レセプト業務などを担当する際の、スキルの証明に役立つでしょう。
介護事務は、医療事務と同様に資格がなくても就業できます。しかし、介護分野の専門知識が問われる業務であるため、取得するとより幅広い業務に従事できるでしょう。介護サービスを行う事業所への、転職をお考えの方におすすめです。
学ぶ内容 | 介護保険制度や介護報酬の請求・計算などに関わる知識・スキル |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | 在宅試験 |
受験料 | 5,500円(税込) |
合格率 | 約70% |
【こんな方におすすめ!】
・介護事業所の事務職として、幅広い業務をこなしたい方
社会保険労務士
社会保険労務士とは、人事・労務管理全般に関する課題を見つけ、企業に対して会社を経営しやすくするための改善策を提案する職種です。その他、医療保険や年金制度に関する相談・助言も行い、業務内容は多岐に渡ります。
労働基準法や労働安全衛生法、雇用保険法など、さまざまな法規に関する内容を幅広く学ぶ点が特徴です。試験科目が広く、難易度が高いことから、合格率も1桁台と低め。試験を受ける際は、集中的に勉強する時間をつくるとよいでしょう。
学ぶ内容 | 労働関係法規・労働経済・労務管理など |
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受験資格 | とくになし |
受験方法 | 在宅試験 |
受験料 | 5,500円(税込) |
合格率 | 約70% |
【こんな方におすすめ!】
・会社の経営や、働く環境の改善に興味がある方
事務職の資格を取得するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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・ビジネススキルやマナーが身につく ・転職時のアピール要素になる ・キャリアアップにつながる可能性がある |
・取得のために時間や費用がかかる ・就業先によっては資格を活かせない場合もある |
事務職の資格を取得すると、知識やスキルを身につけられる、転職の際にアピールできるなどメリットが多くあります。一方で、注意しておきたいデメリットも。事務職の資格取得を目指す際に参考にしてください。
事務職の資格を取得するメリット
事務職の資格を取得するメリットは、働くうえで必要な基本のビジネスマナーやPCスキルなどを身につけられる点です。資格を持っていると、履歴書に記載したり採用面接の自己PRで伝えたりできます。転職活動の際にアピールポイントとして活用すれば、即戦力として期待される可能性も高いでしょう。
さらに、事務職の資格を持っていることで、職場によっては手当がつくことも。キャリアアップを目指している方に嬉しいメリットです。
事務職の資格を取得するデメリット
事務職の資格を取得するデメリットは、取得する際に一定の費用と時間がかかる点です。資格の取得が負担に感じてしまうケースも考えられます。
また、就業先と関連が少ない資格を選ぶと、資格を取得した意味を感じられなくなる可能性も。
事務職の資格取得を目指す前に、一般事務職に就きたいのか、医療事務や介護事務など特定の事務職に就きたいのか、自分の目標を定めましょう。ゴールを決めたうえで、必要な資格を選ぶことがおすすめです。
事務職の資格取得を目指す際の心がまえ
・資格取得をゴールにしない
・就業先の業務に役立つ資格を選ぶ
・仕事や生活と両立し効率的な勉強方法を見つける
資格取得はゴールではなく、実際の事務業務に活かしてこそ意味があります。そのため、就業先の分野・仕事内容に適した資格を取得することで、より資格を活かしながら働けるでしょう。
また、事務職の資格取得には、勉強や試験のための時間が必要です。無理なく資格を取得するために、仕事と生活のバランスを考えて、効率よく学べる方法を見つけましょう。
就業先の業務に活かせる事務職の資格を取得しよう
<事務職は、無資格でも就職できるケースがほとんどです。より円滑に仕事を進めるために、資格を通してPCスキルやビジネスマナーを身につけておくとよいでしょう。
また、就業先によっては基本のPC業務だけでなく、医療や介護など専門的な内容を扱う場合もあります。希望する就業先に必要な知識やスキルをよく調べて、業務に役立つ資格を選びましょう。
「ソラジョブ医療事務」では、医療事務の求人を豊富に掲載。ライフイベントに合わせた働き方を模索している女性に、ぴったりの求人が見つかるでしょう。
事務職の資格を取得して、今まで以上にスキルアップや収入アップを目指したい方は、ぜひ求人をチェックしてみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。