調剤薬局事務をすぐ辞めてもいい?仕事に悩んだときに考えること&解決策を紹介
著者: そだねー
更新日:2024/10/18
公開日:2024/10/18
調剤薬局事務をすぐ辞めるのはなぜでしょうか。すぐに辞めたくなる理由についてご紹介します。また辞める前に考えたいことや、おすすめの転職先もご紹介します。一度振り返って、転職した方がよいのか、転職するのであれば同じ調剤薬局事務がよいのか、それとも似ている職種がよいのか判断してみましょう。
調剤薬局事務をすぐに辞めたくなる理由5選
調剤薬局事務を辞めたいと感じる、よくある理由についてご紹介します。
仕事内容と給料が見合っていない
調剤薬局事務の業務は、処方箋の入力や患者対応、在庫管理など責任の重い仕事が多い上、専門性も高く常に学び続けることが必要とされます。しかし、その労力に対して給料が低いと感じる人が少なくないのも現状です。チームワークも必要で、患者さんだけではなく薬剤師や他のスタッフとのコミュニケーションも取らなければならず、人間関係に悩むこともあるでしょう。多くの負担に対して給料が仕事内容に見合っていないと感じると、長期間働き続ける意欲が失われがちです。
残業が多く、私生活の時間がとりづらい
調剤薬局事務の仕事は定時で終わることが少なく、予定が立てにくいのも辞めたいと思う理由のひとつです。特に繁忙期や人手不足の際には残業が増えることが一般的で、基本的に定時では帰れない、と考えておいた方がよいでしょう。
残業が多いと体力的にも精神的にも疲弊し、帰宅してもまたすぐ仕事に行かなければならない、と気が滅入ってしまうケースもあります。このようなことが続けば仕事への意欲が薄れ、別の仕事がしたいと辞職を考えることもあるでしょう。
職場の人間関係がうまくいかない
職場の人間関係は、仕事の満足度に大きく影響する部分です。調剤薬局事務の業務は、医師や薬剤師、同僚とのコミュニケーションが欠かせず、チームワークも必要です。しかし、意見の食い違いや業務の進め方に対する考え方の違いが原因で、トラブルが発生することもあるでしょう。職種によって目線は異なるため、上手に調整していく必要があります。人間関係の問題が長引くと職場にいること自体がストレスとなり、辞める原因になることも考えられます。
体調を崩しやすい
調剤薬局事務の仕事は、受付や在庫管理などでは立ち仕事が多く、長時間パソコンに向かうことも日常的です。また、風邪などの感染症にかかっている人の接客をすることも多く、人によっては体調を崩しやすくなるでしょう。気をつけていても、免疫力が下がっていると感染してしまい、常に風邪のような状態で働き続けることになることも。
また、ストレスの多い環境で働くことで精神的な健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
お客様からのクレーム対応が辛い
調剤薬局事務はお客様と直接接する職業のため、クレームやトラブル処理を行うことも多くあります。自分のミスや対応についてのクレームでない場合であっても、負担に感じることもあるでしょう。重大なクレームであれば責任者に回すこともあるものの、窓口業務として、最初にクレームに対応し的確な判断をする必要があります。また、クレームの対応は薬局全体の信頼に関わります。対応にプレッシャーを感じ、つらいと思う人もいるでしょう。
そもそも調剤薬局事務はどんな人に向いている?
【調剤薬局事務に向いている人の特徴】
・細かい作業が得意な人
・人と接するのが好きな人
・チームで仕事をすることが得意な人
調剤薬局事務は、細かい作業が多く、そのような作業が得意で苦にならない人に向いています。処方箋の確認や薬の在庫管理など、細心の注意を払って行う業務が含まれるため、集中してミスなく作業を進められる人に適していると言えるでしょう。
また、コミュニケーション能力が高さも必要です。患者さんや医療スタッフとのやり取りが日常的に発生し、チームワークも必要とされます。円滑なコミュニケーションが取れ、それが負担に感じない人に向いているでしょう。
調剤薬局事務をすぐ辞める前に考えるべきこと4選
調剤薬局事務の仕事が限界、すぐ辞めたいと思うこともあるでしょう。そのような時には、ぜひ上記の4つについて考えてみてください。
未経験者は仕事に慣れるまで続けて適性を判断する
未経験で調剤薬局事務に就いたばかりの方は、業務に慣れるまで適性を判断するのが難しいのが実情です。最初はどのような仕事でも戸惑うもの。本当に適正があるかどうかを判断してから、辞めるかどうか判断するとよいでしょう。
1年ほど続けてみることと、業務の流れや職場の文化に徐々に慣れ、調剤薬局人の仕事に適性があるか判断しやすくなります。仕事を始めたばかりの頃は難しくてできない、と思ったことも、時間が経つにつれて自然と解決する場合も多いでしょう。
悩みを上長や同僚に相談してみる
仕事に対する悩みや不安を一人で抱え込まず、上長や同僚に相談することも大切です。どんな職場や仕事でも、悩みは尽きません。悩みにどのように対応できるかが問われます。職場には同じような経験をしてきた人たちが多く、彼らのアドバイスやサポートが大いに役立つこともあるでしょう。また上長に相談することで、業務改善の提案や具体的な解決策を得られる場合もあります。
資格をとってキャリアを積むことを検討する
調剤薬局事務としてのキャリアをさらに充実させるためには、資格取得を検討することも一つの手段としておすすめです。調剤薬局事務は、資格がなくても仕事ができますが、資格を取得することでこれまでよりも専門知識や技術が向上し、業務に対する自信が深まります。また職場内での評価も高まり、キャリアアップのチャンスが広がる可能性もあるでしょう。
資格取得を目指すことで自己成長を感じられるだけでなく、将来的なキャリアプランも明確に描くことができます。
転職を検討する場合は調剤薬局事務の経験を活かせる職業を把握しておく
調剤薬局事務の経験があると、医療事務などの他分野への転職にも活かせます。今の仕事を辞めて転職を検討しているのであれば、この経験を活かせる職業にするのもおすすめ。培った知識や専門性を役立ててみましょう。また、具体的にどんな職業に就きたいか明確にしておくと、転職活動がスムーズに進みます。
次項で転職先としておすすめの職業を紹介しているので、参考にしてください。
調剤薬局事務から転職を考えている人におすすめの職業3選
調剤薬局事務から転職するなら、医療事務や登録販売者などがおすすめです。おすすめの職業を3つご紹介します。
医療事務
医療事務は、調剤薬局事務と同じく医療業界で働くため、業務内容に親しみやすくおすすめの職業です。病院やクリニックでの受付業務、会計処理、カルテ管理などが主な業務内容で、似ている部分も多く、高いコミュニケーション能力を持ち、パソコン操作に慣れている人はスムーズに進めていくことができるでしょう。また、医療保険の知識や患者対応のスキルは、調剤薬局事務での経験が役立ちます。
登録販売者
登録販売者は、第2類・第3類の一般用医薬品の販売に携わる仕事で、調剤薬局事務で処方箋を扱ってきた人はスムーズに業務に移行できるでしょう。違いは、扱う薬品お種類です。調剤薬局事務は医療機関からの処方薬をメインに扱うのに対し、登録販売者はドラッグストアなどで一般用医薬品を取り扱います。
登録販売者は需要が高く、とくに地方のドラッグストアでは求人が多いのが特徴です。資格取得のための受験資格もとくにないため、給与アップやキャリアアップを考えている人にもおすすめの職業です。
一般事務
企業のオフィスでの書類作成、データ入力、電話対応などが主な業務とする一般事務は、調剤薬局事務とは異なる業界での新たなキャリアを築くチャンスです。調剤薬局事務で培ったパソコンスキルやコミュニケーション能力を発揮することができれば、一般事務でもスムーズに業務をこなすことができるでしょう。
一般事務の求人は多岐にわたり、業種や規模もさまざまです。自分の興味やライフスタイルに合わせた職場を選ぶことも可能となります。
調剤薬局事務の同業他社へ転職するのも1つの方法
「調剤薬局事務の仕事」そのものが好きで続けたい場合は、同業他社への転職も選択肢にいれてみましょう。業務内容は合っていると感じるものの、職場環境や同僚、スタッフとの人間関係が上手くいかないなど、辞めたいと考える理由は人それぞれです。
各職場、企業によって業務の進め方や流れが異なる場合もありますが、同じ「調剤薬局事務」に転職すれば、新しい環境で仕事が続けられます。
また、まったく別の職種に転職するのに比べると、ある程度知識やスキルがある状態で働けるため負担も服内でしょう。
調剤薬局人の求人が多数あるソラジョブで、自分に合う職場を探してみることをおすすめします。
調剤薬局事務を辞める前に、知っておきたいこと
調剤薬局事務を辞めたい、と考えることもあるでしょう。よくある悩みや、調剤薬局事務に合う人の特徴、そしておすすめの転職先についてご紹介しました。今ある人間関係や職場環境が合わないのであれば、同じ調剤薬局事務の仕事に転職するのもよいでしょう。また医療事務や登録販売者などは、調剤薬局事務と業務内容が似ている点も多く負担が少なく転職しやすいためおすすめです。
ソラジョブでは調剤薬局事務の求人を多くご紹介しています。未経験OKの求人であっても、経験者であれば採用されやすい可能性もあります。また、経験者優遇の求人を探してみるのもよいでしょう。雇用形態や雰囲気など分かりやすく紹介されていますので、ぜひあなたに合う職場探しとしてご活用ください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。