調剤薬局事務は未経験でも働ける?仕事内容は難しい?転職を検討している人に向けて解説
著者: そだねー
更新日:2024/10/25
公開日:2024/10/23
調剤薬局事務は、未経験では難しいのでしょうか。未経験や資格なしで働けるかどうか、未経験で難しいと感じるポイントについてご紹介します。また、どんな人が調剤薬局事務に向いているかについても解説しますので、調剤薬局事務について知り、目指してみましょう。
調剤薬局事務は未経験・資格なしでも働ける!
調剤薬局事務の仕事は、未経験や資格がなくても始められます。多くの調剤薬局では、入社後に必要な知識やスキルを身につけるための研修が用意されているため、仕事を始めてからさまざまなことを学ぶことができるでしょう。医療業界に興味があるものの、経験や専門的な資格がないという方でも安心してスタートできる点も魅力です。
未経験者でも意欲と努力次第でキャリアを築いていける職業として、注目されています。
資格があると採用されやすい場合が多い
調剤薬局事務は、未経験や資格がなくても働けますが、資格を持っている方が採用されやすい傾向があります。例えば、「調剤事務管理士®」や「医療事務技能審査試験」などの資格は、業務に必要な知識を証明するものとして、採用の際に大きく評価されるでしょう。これらの資格を取得して採用面接に臨めば、採用担当者に対して自分が即戦力であることを強くアピールできます。
調剤薬局事務の仕事内容は?
調剤薬局事務の具体的な仕事内容について、詳しくご紹介します。
受付・電話対応
調剤薬局事務の最初の仕事は、患者さんの受付と電話対応です。調剤薬局に訪れる患者さんが来店した際に初めて接するのが調剤薬局事務です。まさに薬局の顔として対応をし、処方箋の受け取り、薬の受け渡しなどを行います。
また電話対応では、処方箋の確認や薬の在庫状況の問い合わせなど、さまざまな質問に対応する必要があります。
データ入力などの事務作業
処方箋の内容を正確にシステムに入力し、患者情報や薬のデータを管理するのも、調剤薬局事務の大切な業務のひとつ。適切な管理により薬の処方ミスを防ぎ、薬局のスムーズな業務運営を支えます。
また、在庫管理や発注業務もデータ入力の一環として行われ、過不足がないように整える必要があります。まさに、薬局全体の効率を高める役割を果たすと言えるでしょう。
レセプト作成業務
調剤薬局事務の中でも専門的な業務とされるのが、レセプト作成です。レセプトとは、医療保険の請求書のこと。処方箋に基づいて薬の費用を計算し、被保険者の負担額を正確に処理し、保険者に請求するための書類です。この業務では、医療保険制度や薬剤に関する知識が必要とされます。ミスが許されないため、細心の注意を払って作業を進めることが求められる専門的業務です。
調剤補助などの薬剤師サポート業務
調剤薬局事務は、薬のピッキングや在庫管理、薬剤の準備などの薬剤師のサポート業務も担います。場合によっては、患者さんへの薬の説明や服薬指導の補助も行うことがあるでしょう。補助とはいえ、医薬品に関する基礎知識が必要とされる重要な業務です。薬剤師と連携しながら、薬局全体の業務効率を高める役割を果たします。
調剤薬局事務が未経験だと難しいと感じるポイント
未経験の場合に、調剤薬局事務が難しいと感じるのは、上記の3つです。それぞれのポイントについて解説します。
医療保険制度や調剤報酬請求の知識が必要
業務を進めていく上で欠かせないのは、医療保険制度や調剤報酬請求に関する知識です。これらは専門用語も多く、未経験者にとってはハードルが高く戸惑ってしまうことも。複雑なルールもあり、理解するのに苦労することもあるでしょう。未経験の方が対応するためには、しっかりとした研修や勉強が必要になります。
業務量が多い
調剤薬局事務の仕事は専門性が高いことに加え多岐にわたり、業務量が多いのが特徴です。受付対応、電話対応、データ入力、レセプト作成、薬剤師のサポートなど、多くの業務を同時にこなす必要があり、常に優先順位を考え適切にこなしていく必要があるでしょう。特に忙しい時間帯や月末、月初などは業務が集中することが多く、どんどん溜まっていく業務にプレッシャーを感じることもあるかもしれません。
人間関係の悩みが発生することもある
調剤薬局事務は、薬局の顔として患者さんとの応対をする他、薬剤師、他のスタッフとのコミュニケーションも欠かせない仕事です。特に病を抱え、気が落ち込んでいる患者さんも多く、繊細なコミュニケーションが必要とされるでしょう。さまざまな人とやりとりをしていく上で、人間関係で悩むことも少なくありません。
適切なコミュニケーションスキルを身につけ、信頼関係を築いていくことで、次第に職場での人間関係も円滑になっていくでしょう。
調剤薬局事務はどんな人に向いている?
どんな仕事でも向き不向きがあります。調剤薬局事務が向いている人の特徴についてご紹介します。
コミュニケーションスキルが高い人
調剤薬局事務は、患者さんや医療スタッフと頻繁に接するため、高いコミュニケーション能力を求められます。患者さんの質問に的確かつ、丁寧に答えたり、処方箋の確認をしたりする場面では、円滑なやりとりが必要でしょう。
また、薬剤師や他の事務スタッフと情報を共有し業務を進めていく上で、明確に伝えられる能力も大切です。迅速かつ正確に業務を進めるために、分かりやすく効果的なコミュニケーションが不可欠といえます。
パソコンスキルを活かしたい人
調剤薬局事務の業務では、パソコンを使ったデータ入力やレセプトの作成が日常的に行われます。パソコンを扱うのが苦手、新しい操作に戸惑いやすい、という場合は業務が苦痛に感じる可能性もあります。
基本的なパソコン操作ができることはもちろん、エクセルや専用ソフトの使用経験があるとスムーズに業務をこなしていけるでしょう。特にパソコンスキルを活かして働きたい人には、調剤薬局事務は非常に魅力的で、合う可能性が高いと考えられます。
協調性がある人
調剤薬局事務はチームで業務を行うことが多いため、協調性が求められます。薬剤師や他の事務スタッフと協力して業務を進めることで、効率的に仕事が進みます。また、正確さが求められる業務も多いため、複数人で行うことでミスを減らす効果も期待できるでしょう。
黙々と一人で行うというよりは、協調性があり、他人と協力しながら働くことが得意な人に、調剤薬局事務は向いていると言えます。
未経験から調剤薬局事務として活躍するには【おすすめ資格・心構え】
未経験で調剤薬局事務にチャレンジする場合に、おすすめの資格や、知っておきたい心構えについてご紹介します。
調剤薬局事務関連のおすすめ資格
・調剤事務管理士®
・調剤事務実務士®️
・調剤報酬請求事務専門士
未経験から調剤薬局事務を目指す方に特におすすめの資格は「調剤事務管理士®」や「調剤事務実務士®️」などです。これらの資格は調剤薬局で必要とされる基本的な知識やスキルを網羅していて、実務に直結する内容が学べます。調剤報酬請求の手続きや医療保険制度の理解、薬剤師のサポート業務など、日常業務で必須となる知識を資格の勉強でしっかりと身につけておけば、実務となった場合にも落ち着いて対応できるでしょう。
採用時に有利になるのはもちろん、職場でのスキルアップにも繋がるため、ぜひ資格取得を検討してみましょう。
調剤薬局事務として活躍するための心構え
・調剤報酬や医療に関する知識を常にアップデートする
・コミュニケーション能力や事務のスキルを高める
調剤薬局事務を目指したいと考えているのであれば、心構えも大切です。未経験からでも、調剤薬局事務として活躍するためには、日頃から知識のアップデートをしていくこと大切です。調剤報酬は2年に一度、「診療報酬改定」として情報が更新されます。常に新しい情報を得て、対応できるようにする必要があります。
また、患者さんの治療や診療に直接対応するわけでなくても、勤務先は医療現場です。最低限の医療知識を日々身につけるよう努力することが大切です。
それ以外にも、コミュニケーション能力や事務業務のスキルなど、仕事に必要なスキルを勤務しながら高める意識をするとよいでしょう。
未経験でも調剤薬局事務は目指せます!
未経験で調剤薬局事務を目指すために知っておきたい情報をご紹介しました。資格がなくても調剤薬局事務になることはできますが、関連資格を取得しておくと、採用時も有利となり、実際に勤務した際にスムーズに業務に取り組めるでしょう。調剤薬局事務が難しいと感じる点や、向いている人もご紹介しましたので、自分の性格に業務内容が合うか確認してみましょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。