未経験での外来クラークにチャレンジ。新しい環境で見つけたやりがいと自分の強み
前職
一般企業の事務職現職
外来クラークEさん(27歳)
更新日:2024/03/28
公開日:2024/03/28
未経験から外来クラークに転職された方の体験談をお届けします。「このまま仕事を続けてよいのだろうか」と思い、今までの経験を活かせる外来クラークを選びチャレンジされました。転職成功者の経験談をもとに、準備や流れを解説していますので、ご自身の転職活動に活かせる内容を見つけてください。
目次
【転職者プロフィール】
名前 | Eさん |
---|---|
年齢・性別 | 27歳・女性 |
前職 | 一般企業の事務職 |
現職 | 外来クラーク |
【前職】公私のバランスがいい事務職へ就職
時間に追われるのが苦手な性格で、仕事とプライベート両方の時間をしっかり取りたいと思い、新卒で事務職として入社しました。事務といっても、担当していた庶務の業務には電話対応や来客対応も含まれます。パソコンを使ったデータ入力や、郵便物、宅配便の受取り、担当部署への割り振りなど、仕事内容は多岐に渡りました。それほど機転が利く方ではないと思っていましたが、仕事を続けていくうちに、次はこれを準備して、など段取りができるようになり、縁の下の力持ちとして働いていることにやりがいを感じていました。
仕事は好きだけど、このままでいいのか悩み始める
書類作成やデータ入力など、日々コツコツと作業する仕事は自分に合っていると感じていました。依頼してくる担当によって書類の作り方を変えて、求められるであろう書類を作成。「こういう書類を作って欲しいと思っていたんだ」といわれると、次回もその期待に応えよう、と頑張れました。しかし、入社5年目を迎え大半の仕事を覚えた頃に、ふと「私には何があるのだろう」と考え、「このままここで働き続けるだろうか」と悩むようになりました。
自分に向いている仕事は他にあるのではないかと思うように
仕事に追われるような毎日は自分に合わないと思い、プライベートと両立させてできる仕事として事務職を選んで働いてきました。しかし、5年の事務経験を経て将来を考えたときに、「新しいことにチャレンジしたい」という気持ちが芽生えたんです。同期で入社した人たちが、営業や企画などの経験を積み評価され始めているのも大きかったと思います。自分にもこれまでやってきた事務職の経験を活かしつつ、よりやりがいを感じる仕事があるのではと思い始めました。
元看護師の母の言葉で外来クラークに興味をもつように
転職を考え元看護師の母に相談したところ、「外来クラーク」という仕事があることを知りました。医療の世界でずっと仕事をしてきた母が、事務職の経験がある娘に合う仕事ではないかと思ったというのです。医療業界の話は母から聞くことはあったものの、まったく新しい未知の環境。しかし、医療文書の作成の補助やカルテの代行入力などを行うと聞いて、これまでの事務経験が活かせる仕事ではないかと思い、興味が湧きました。
ライフワークバランスが実現しやすいのも魅力
外来クラークの仕事について調べていくうちに、残業が少なく生活リズムが整いやすいことも知りました。医療クラークには病棟クラークもありますが、そちらは残業が多い傾向で、診療科によっては夜勤があることも知り、外来クラークの方が向いているかなと思いました。新卒で事務職を選んだ理由も、仕事とプライベートの両立でした。年齢的に、結婚や出産を見据えるようになっていたタイミングでもあります。ワークライフバランスが実現しやすい外来クラークの仕事であれば、長く続けていけると思えて、さらに興味を持ちました。
転職活動をスタートするときに準備したこと
・外来クラークの仕事内容や役割への理解を深めた
・転職先への希望を「転職の軸」として考えた
・外来クラークの仕事に必要な知識やスキルについて調べた
外来クラークの仕事内容や役割への理解を深めた
外来クラークの仕事について深く知らなかったので、詳しい仕事内容を調べました。医療の現場では、思っている以上にたくさんの文書を作成したり事務処理を行なったりすること、外来クラークは医師や看護師の指示のもとに、それらを補助する専門職であることを知り、興味から「転職したい」という気持ちに変わったのを覚えています。これまでやってきた事務職の経験が活かせる上に、専門的な知識も身につき、大きなやりがいが感じられる仕事だと確信したからです。
転職先への希望を「転職の軸」として考えた
仕事とプライベートの両立を希望していた自分が前職で不満に感じていたのが、「自分には何ができるのだろう」という感覚でした。多岐に渡る仕事をこなしてきたものの、「これ!」という強みが自分の中に見つけられなかったんです。転職するのであれば、専門的な内容の仕事にチャレンジしたいと思っていました。自分が前に出ていくという性格ではないのですが、縁の下の力持ちであっても内容が専門的であることを転職で譲れない点として決めました。
外来クラークの仕事に必要な知識やスキルについて調べた
専門的な内容を扱う仕事に就きたいと思ったものの、未経験で資格のない自分にできるのかという不安はもちろんありました。事務内容が多いため、その点はカバーできるにしても、医療用語なども多く扱うことが想像できましたし、やりたいという熱意だけでどこまでできるものなのか、そもそも転職先が見つかるのか、など不安は尽きません。
転職に役立つ外来クラーク関連の資格や、求人の数、働く上でどんなスキルや能力が必要なのかを調べました。
外来クラークへの転職活動で大変と感じたこと
外来クラークへの転職活動を始めると未経験OKの求人も多く、加えて事務経験優遇という求人もあって、少しホッとしました。また、医療業界ならではの医療知識、専門用語を覚える必要があると知り、転職活動をしながら勉強をスタート。仕事をする際に特別な資格は必要ないものの、転職してから少しでも早く職場になじめるよう、関係する本を購入して知識を蓄え、不安をまぎらわせました。
また、外来クラークは事務とはいえ、病院の受付で仕事をすることが多く、前職より人と関わる機会が多くなることにも不安を感じました。
事務職経験者であることの強みと安心感をアピール
転職活動では、前職で培ったPCスキルや事務処理能力をとくに強みとしてアピールしました。求人によって、事務経験者優遇とされているものもあったので、具体的にどのような事務内容で仕事をしていたのかを伝えました。また、外来クラークは、医療事務とともに病院の受付で仕事をすることが多い職種です。臨機応変に対応する能力も求められると思ったので、前職で広範囲の業務に携わっていたこともアピールし、来客対応や電話対応といった業務経験もあることを伝えました。
就職後を見据えて資格の勉強をスタート
転職活動をしながら、外来クラークの仕事に役立つ資格の勉強もスタート。仕事をするのに必要な資格はないものの、「医療事務技能審査試験」や「医療秘書技能検定試験」が役立つと知り、専門知識を学んでいきました。
転職活動中は、事務経験者優遇だけでなく、医療クラーク経験者優遇という求人も見かけました。自分は幸いにも事務経験はあったので、応募できる求人もある程度ありましたが、資格の勉強をしていることで転職先の選択肢を増やすこともできると考えたんです。また、転職後にすぐに業務に慣れるためには、資格を取得するのがいいと思いました。
日々の学びとやりがいが原動力に
転職活動を行い、病院の総合受付に外来クラークとして転職できました。転職活動中から資格の勉強をして専門用語などは学んできたものの、医療の知識がまだ浅いためわからないことも多く、仕事をしながら学ぶことは山積みです。しかし、学べば学ぶほど、自分のスキルになりますし、医師や看護師をサポートでき、患者さんの役に立つことができます。
これまでよりコミュニケーション能力も必要となり、毎日多くの患者さん対応に追われていますが、前職とは違った楽しさを感じながら仕事をしています。
不安だった患者さん対応も今ではやりがいの1つ
不安だった患者さんの対応も、日々多くの患者さんと関わる中で少しずつ慣れていきました。今ではむしろ、多くの患者さんと関わりたい、コミュニケーションを取りたいと思っています。患者さんと直接関わる中で感謝を伝えてもらう機会も多く、人に役に立てていると実感できます。それが大きなやりがいにつながっていますね。
外来クラークへの転職を目指す人に伝えたいこと
未経験、無資格でも外来クラークへの転職はできます。ただ、現場では専門用語を扱うことも多いので、就職してから1日でも早く仕事や職場に慣れるために、資格の勉強を転職活動と同時に進めるのもおすすめです。
未経験の職種に転職するのは、誰しも不安を感じると思います。自分自身も、医療業界で働けるのだろうかと不安を抱えながらの転職活動でした。しかし、資格の勉強を始めてみると、「やるしかない、覚えるしかない」と心が決まり、必ず転職を成功させるんだと集中できました。
たとえ未経験であっても、自分の強みやこれまでの経験が活かせるところがあれば、新しい環境にもチャレンジしやすいと思います。
未経験から外来クラークに転職!やりがいを感じながらの日々
未経験から外来クラークに転職された方の体験談をお届けしました。5年間の事務経験はあったものの、医療業界という未知の世界に飛び込むのは不安があったようです。しかし、「自分の強みをもちたい」と、専門的な内容を取り扱う外来クラークに挑戦されました。外来クラークのお仕事に興味がある方は、転職活動の参考にしてください。
ソラジョブでは、外来クラークの求人を多く取り扱っています。医療事務の求人もあるため、病院での事務職に興味がある方におすすめです。転職してみたいと感じられたら、ぜひ求人情報を検索してみてください。
※本記事で使用している画像はすべてイメージ画像です。
この転職体験談をシェアする