未経験からの看護助手！「人の役に立ちたい」素直な思いで転職成功へ

今回は、未経験から看護助手へチャレンジした転職体験談を紹介します。企業の受付業務という畑違いの業界から、もっと人の役に立ちたいという強い思いを抱いて看護助手に転職しました。どのような転職活動をして、看護助手への転職を成功させたのか、準備したことや大変だと感じたことなどを紹介します。

【転職者プロフィール】

名前	Dさん
年齢・性別	35歳・女性
前職	一般企業の受付
現職	看護助手

【前職】コミュニケーション能力を活かして企業受付に従事

人と話したり関わったりすることがもともと好きだったことから、新卒で企業の窓口である受付として就職しました。来客対応や案内はもちろん、入館証の管理や来客スケジュール管理、送迎車の手配、会議室の予約管理なども担当していました。臨機応変に対応する能力や、おもてなしのスキルが身につき、社内外問わず人の役に立つ仕事であることに誇りを感じていました。

人の役に立つ仕事に興味を持つように

受付の仕事は、人と関わる機会が多く魅力がありました。一方で、コミュニケーションを取る以外のPC作業や事務対応なども想像していたより多く、仕事を続けていくうちに本当に自分がやりたい仕事なのか疑問を抱くようになっていきました。
本来、自分が望んでいた「人と関わること」ができる仕事に加え、受付業務から魅力を感じた「誰かの役に立つこと」もしたいと思いました。この２つを叶えられる仕事がないか、考えるようになったんです。

看護師をしていた友達の言葉が後押しに

自分のしたい仕事を考えるようになり、転職という言葉が頭をちらつき始めた頃、看護師をしている友人から「看護助手」という仕事があると聞きました。医療の仕事は専門資格が必須と思っていたため、転職先として考えてもいませんでしたが、話をよく聞いてみると無資格からでもチャレンジできることに魅力を感じました。人の役に立ちたいと思っていたので、医療業界に転職できる可能性があるのなら、やってみたいと思いました。

大変な思いをしている人を支えたい

看護助手の仕事について調べるうちに、病棟や外来などさまざまな働き方があることを知りました。医療業界には疎かったものの、看護師や介護士が人手不足であることは知っていたので、未経験・無資格での自分でも、困っている人や大変な思いをしている人を支えられる仕事があるのであれば、挑戦したいと思いました。
患者さんのお世話や看護師の補助など、まさに人の役に立てる仕事だと感じ、自分がやりたい仕事として適していると感じました。

転職活動をスタートするときに準備したこと

看護助手の仕事内容や役割への理解を深めた

それまで医療業界と関りもなく、看護助手がどのような仕事をしているのか深く知らなかったので、まずは詳しい仕事内容や役割を調べることから始めました。資格がないので注射や採血などはできないこと、医療行為にあたらない患者さんの世話を主に行うことなど、医療現場においてどんな役割を担うのかなどを知りました。看護師の補助業務として、医療器具の準備や片付け、洗浄、管理などを行い、病院の環境整備も仕事内容に含まれることを知り、臨機応変に対応できる力が必要なのでは、と感じました。

自分に合う職場・働き方を調べた

看護助手といっても、外来、病棟、手術室など配属先によって仕事内容が異なることも知りました。また、雇用形態も正社員、パートなどさまざまな働き方があります。それぞれの職場で担う役割を確認しながら、「自分がどんな人と関わり、どう働きたいか」について考えました。転職は自分の人生を変えるきっかけにもなります。今後のライフステージも見据えて、仕事とどう関わっていきたいのか、雇用形態も含め検討しました。

看護助手の資格や求められる能力について調べた

看護助手は無資格でも可能と聞き、自分にもチャンスがあるのではないかと魅力を感じていました。一方で、実際に仕事をするようになった時に、無資格かつ医療業界での経験がない自分にできるものだろうか、と不安も覚えました。転職に役立ちそうな看護助手関連の資格を探したり、働くうえで実際にはどんなスキルや能力が必要なのかも調べました。前職で身につけた電話対応などのマナーや事務能力がどの程度活かせるか、この段階ではわかりませんでしたが、不足していると思われる看護の知識などが得られる資格取得から取り組んでいきました。

看護助手への転職活動で大変と感じたこと

実際に看護助手の求人を検索してみると、未経験、無資格歓迎の求人も豊富にあり、応募のハードルは低いと感じました。しかし、転職活動を進めていくうちに、未経験の自分が医療現場に飛び込むことに不安を感じ始めました。前職とは環境も異なり、命を預かる現場でもあります。一刻を争う時もあるかもしれません。医療の専門用語が飛び交う職場で働いていけるのか、求人を見ては迷うこともありました。

看護助手に転職する際に役立つ資格を取得

看護助手の仕事内容を調べていくうちに、医療や看護に関する知識不足がネックであることを思いました。自分の決意に迷いが生じないよう、転職活動を進めながら「メディカルケアワーカー(R)」の資格を取得しました。この資格は、2級では看護助手の役割や、体の働き、薬の知識などを得ることができます。別の業界から医療に飛び込む際に、多少なりとも知識を有していることや、本気で看護助手の仕事を目指していることを転職先にアピールできるのでは、と考え勉強しました。

「人と関わり、支えたい」素直な気持ちをまっすぐに伝える

転職活動をしながらメディカルケアワーカー(R)の資格を取得をしたものの、医療業界の仕事に未経験であることは変わらない事実です。面接の際には、持ち前のコミュニケーション能力と、受付の仕事で得たマナー、接遇を強くアピールしました。また、素直に「人の役に立ちたい、支えたい」という気持ちも伝えました。前職でやりがいを強く感じたのが、人の役に立つ、という経験です。医療業務はできませんが、患者さんがホッとできる、笑顔になれるような対応はできるのではないかと思ったのです。

資格が転職活動の強み・自信に

転職活動中、メディカルケアワーカー(R)の資格を取得したことで面接や履歴書でアピールできました。実務にはとうてい及ばないものの、専門用語にも慣れることができたため、自信もつきました。面接では、看護助手の仕事へのやる気を資格取得という目に見える形で示すことができ、ただ言葉で説明するよりも、説得力も増したように感じました。実際に、面接官の反応も好意的なものが多かったように思います。

看護助手の立場から患者さんをサポートできることが嬉しい

転職活動をして、総合病院の病棟看護助手として転職することができました。大きな病院なので患者さんの数も多く、そのぶん職員の数も多くて驚きました。忙しい日々ですが、看護師さんが医療業務をされているなか、次にどのようなことが求められるか、看護助手としての立ち回りを考えながら仕事をすることにやりがいを感じています。また患者さんのお世話やサポートができ、元気になって退院される時には本当に嬉しく思います。

看護助手への転職を目指す人に伝えたいこと

看護助手の仕事は無資格、未経験でもOKという求人が多いものの、実際に就職すると、現場では当たり前のように専門的な医療用語が飛び交います。自分も無資格でもできるということで看護助手という仕事にチャレンジしよう、と決意し飛び込みましたが、仕事を始めた当初は、思った以上に医療用語が多く不安に感じました。
未経験の方は、転職活動を進めながら「メディカルケアワーカー(R)」や「看護助手認定実務者試験」など、実際に仕事をする際に役立つ資格を取得することをおすすめします。

無資格、未経験から看護助手に転職できます

企業の受付業務の仕事をされていた方が、畑違いの医療業界の看護助手に転職された体験談をご紹介しました。Dさんはもともと人と話したり関わったりすることが好きだったことから、コミュニケーション能力は長けていたと思われます。無資格でも転職できることで興味を持った看護助手の仕事ですが、調べていくうちに医療用語などの知識を転職前に得ておいた方がよいと感じ、資格も取得されました。自分が持っているスキルと、転職によって必要となるスキルを理解し、足りない部分を補強する努力を怠らなかったことで転職を成功させたといえるでしょう。
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