スキルアップのために看護助手へ転職。介護の経験を活かし、給与アップを実現した体験談
前職
介護福祉士現職
看護助手Fさん(31歳)
更新日:2024/03/29
公開日:2024/03/29
介護職の経験を活かし、看護助手になった方の転職体験談を紹介します。今の職場で仕事を続けていくのは難しいと感じ、介護福祉士の資格と経験を活かして転職を成功させました。介護とは異なる医療分野の仕事へ転職する際の準備や方法、転職活動の進め方について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
【転職者プロフィール】
名前 | Fさん |
---|---|
年齢・性別 | 31歳・女性 |
前職 | 介護福祉士 |
現職 | 看護助手 |
【前職】専門学校卒業後、介護の道へ
祖母が晩年を老人ホームで過ごしたことから、介護の仕事の興味を持ちました。誰にでも老いは訪れます。家族に介護が必要になったとき、介護の知識を持っていれば役に立ちますし、手に職をつけることもできると考え、介護の勉強ができる専門学校へ進学して、介護福祉士の資格を取得しました。
前職では、デイサービスで利用者さんの身の回りのお世話をする介護全般の業務を担当。食事の提供や入浴介助などを行い、自宅での生活を長く続けていけるようサポートすることにやりがいを感じていました。また、デイサービスはレクリエーションなどの交流を通して社会的孤立感の解消や認知症を予防する役割もあります。高齢化が進む中、重要な仕事だと思いながら日々業務にあたっていました。
職場の人間関係に悩みがあった
やりがいを持って介護の仕事を続けてきたものの、次第に職場での人間関係に悩むようになりました。どの職場でも人間関係の悩みはつきものだとは思いますが、介護士と看護師では専門分野が異なることから意見の相違も多く、ギスギスした雰囲気になりがちです。また、日中だけの勤務で夜勤がないことはメリットでしたが、時間内に業務をこなす大変さと、介護職の中でも給料が低めである点に不満を抱くようになっていきました。
このまま続けてよいのだろうかと迷い始め、自分のキャリアや将来性についても考えるようになりました。
将来性やスキルアップを見据えて転職を決断
介護福祉士としての仕事も慣れたところで、人間関係や働き方に迷い始めたのが20代後半の頃でした。将来を考えると、このまま同じ場所で働き続けるのは難しいと感じ、転職という言葉が頭をちらつき始めたね。
しかし、介護の仕事自体は好きでやりがいを感じていたので、介護福祉士としての経験を活かしたいという思いは強くありました。せっかく転職するのであれば、さらにスキルアップや給与アップできるところがよいのでは、と考え始めました。
より多くの人を医療で支えたいという思いも
介護の仕事は、主に高齢者の介助が基本です。自身も祖母が老人ホームでお世話になったことから、介護の仕事に興味を持ちました。しかし、コロナ禍で医療従事者の方たちの奮闘を報道で見て、「自分も高齢者だけでなくもっと多くの人の助けになりたい」、「介護という枠にとらわれず、医療でやりがいを感じたい」と思うようになりました。そこで目に止まったのが、「看護助手」という仕事です。
転職活動をスタートするときに準備したこと
・自分に合う職場・働き方を考えて、調べた
・看護助手の仕事内容や役割への理解を深めた
・前職の経験が活かせる職場を探した
自分に合う職場・働き方を考えて、調べた
これまで培ってきた介護福祉士の経験を活かし、さらに多くの人の助けになれる仕事として、看護助手への転職を考え始めました。看護助手といっても、勤務先は外来・病棟、働き方は正社員・パートなどさまざまです。
前職では人間関係や働き方に不満があったため、同じ不満を持たなくて済むようにリサーチしました。外来であればこれまで通り日勤が中心ですが、病棟勤務となると夜勤もあるのではないか、看護師とのやりとりがとくに多いのではないか、など職場での人間関係を想像してみました。「自分がやりたいことは何か」を深く掘り下げて、「どんな人と関わり、どう働きたいか」について考えました。
看護助手の仕事内容や役割への理解を深めた
看護助手の仕事を深く知らなかったので、詳しい仕事内容や役割を調べることから始めました。看護師の補助として、医師や看護師とともに看護チームの一員になることを知り、身が引き締まる感じを受けました。一方で、患者さんの身の回りのお世話も大切な仕事で、食事や入浴の介助などはこれまでの介護福祉士の経験が活かせると思い、安心しました。
介護は介助することを目的としていますが、看護は観察することで、治療や療養のサポートができます。看護と介護の違いについても学び直し、接し方を考えるよいきっかけになりました。
前職の経験が活かせる職場を探した
転職では、前職の介護福祉士の資格やキャリアを活かせる職場を探しました。これまでやってきたことを積極的に活かしたいという思いもありましたし、面接や待遇面でも有利に働くと考えたからです。実際、経験者を優遇して採用する求人は、給料も未経験者より高く提示されていました。また、資格保有によって手当がつく職場も検索しました。手当がつけば毎月の収入が実質的に上がりますし、今後さらに資格を取得した際も優遇されると期待できると考えたためです。
看護助手への転職活動で大変と感じたこと
介護職の経験があるとはいえ、看護助手の仕事は未経験です。看護師や医師とのやりとりも多く、ときには一刻を争う場面もあると想像できました。たとえ医療行為はしないとしても、自分の一挙手一投足が患者さんに不利益を与えてしまう可能性もあります。転職活動を通して、介護施設とはまた違った環境での仕事だと改めて感じました。覚えなければならない知識も多く、勉強時間も確保する必要があると痛感したんです。
看護助手に転職する際に役立つ資格を取得
医療の知識不足が転職のネックであると思ったので、転職活動を進めながら「看護助手実務能力認定試験」の資格を取得しました。求人の中には、無資格・未経験でも可能というものも多くありましたが、できるだけの知識を身につけてから仕事がしたいという思いが強くありました。
また、看護助手としてたとえ未経験であっても、資格を取得していれば転職が有利になるのではないか、とも思ったんです。実際、履歴書に資格を記載することができましたし、面接でも資格を取得した理由を聞かれ、看護助手という仕事への熱意をアピールできたのは大きなメリットでした。
介護で培った経験と知識を武器に
看護助手は介護福祉士と異なり、高齢ではない患者さんにも接する機会が多くあります。しかし、食事や入浴の介助など身の回りのお世話は、介護福祉士の仕事で経験してきたことです。面接では、介護福祉士の資格や実務経験を看護助手の仕事に活かせることをアピールしました。また、介護職時代の実績を具体的に話すことで、自分がどのように働いてきたかも伝えられたと思います。
資格が転職活動の強み・自信に
転職活動中は、求人を見つけては面接に行く忙しい日々でしたが、その中で勉強を続けて資格を取得したことは、自分にとってとても大きな自信につながりました。「やればできる」と思えましたし、何より面接や履歴書でアピールできることが嬉しかったです。
看護助手は無資格でもできる仕事ですし、仕事を始めてから資格勉強をしてもいいかな、とも思っていました。しかし、事前に資格を取得しておくことで知識が増え、看護助手という仕事へのやる気を面接官にダイレクトに伝えられたので、事前に資格を取得してよかったと思います。
看護助手の立場から多くの人々の助けになれることが嬉しい
転職活動を行い、総合病院の病棟看護助手として転職を成功させました。介護福祉士時代に比べると給与もアップし、待遇面の不満も解消されました。給与は、介護職として数年の経験があることや資格を取得しているということで、通常より上乗せされての転職です。「介護福祉士として仕事をしてきてよかった」、「転職活動中に資格を取得してよかった」と強く思います。
介護の仕事は好きだったので、変わらず身の回りのお世話ができ、人の役に立てることが嬉しいです。看護チームの一員としての役割を果たせるよう、しっかりサポート業務に徹したいと思っています。資格試験の勉強のために得た医療知識があると、転職もスムーズで働きやすくなると感じました。
看護助手への転職を目指す人に伝えたいこと
看護助手の現場では、当たり前のように専門的な医療用語が飛び交います。これは介護福祉士として仕事していたときには経験していなかったため、神経を研ぎ澄ませて現場での話を聞いています。医療用語をまったく知らない状態で転職していたら、と考えると少し怖い感じもします。少しずつ覚えればよいのかもしれませんが、なるべく早く一人前になりたい、と思うものです。可能であれば、転職活動を進めながら「メディカルケアワーカー(R)」や「看護助手認定実務者試験」など、看護助手の現場に役立つ資格を取得することをおすすめします。
専門性を身につけて介護福祉士から看護助手へ転職!
介護福祉士から看護助手の仕事に転職された体験談を紹介しました。せっかく転職するのならスキルアップもしたいと、看護助手の仕事にチャレンジ。看護助手は看護チームの一員としての役割も担っています。専門用語が多いことを知り、転職活動中に資格の勉強をしたことで、よりスムーズな転職につながったのでしょう。看護助手の仕事に興味がある方は、この方の転職体験談を参考に転職を検討してみてください。
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※本記事で使用している画像はすべてイメージ画像です。
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