病院とクリニックの違いとは!医療事務として働くならどっちが良い?

2020/11/20

医療事務の仕事を探す際、施設の名前に「病院」「クリニック」「診療所」などと付いているのをよく見ると思います。しかし、それぞれの名称によった施設の違いをあなたは知っていますか?ここでは、病院とクリニックの違いを解説します。ぜひ、医療事務求人の応募先を決める参考に、最後までお読みください。

医療機関は病院と診療所に分けられる

まず、医療機関は医療法によって「病院」と「診療所」の2種類に分類されています。それぞれの定義や特徴を下記の通りです。

病院とは

患者を入院させられるベッドが20床以上ある医療機関。そのため、基本的に診療所と比べると、施設の規模、患者数、スタッフ数が多いです。重病の治療、緊急搬送などといった状況にも対応するために、設備が整っており、高度な、もしくは先進的な医療行為も行うことができます。診療科が複数ある施設も多いです。

診療所とは

患者を入院させられるベッドが19床以下の医療機関。基本的に病院と比べると、施設の規模、患者数、スタッフ数が少ないです。診療所は比較的に軽度な症状の治療が中心で、地域の「かかりつけ医院」としての役割が大きいと言われています。

診療所に分類される医療機関は、名前に病院と付けることができません。名前に「クリニック、医院」と付く医療機関、もしくは「○○内科、○○歯科」など診療科を付けている医療機関もありますが、これらも「診療所」に分類されます。

これらの「診療所」「クリニック」は病院とは地域連携室を通じてつながっていて、症状によっては医師が紹介状を書き、病院に患者を紹介することがあります。

医療事務が行う「病院」と「クリニック」の仕事内容の違い

病院とクリニックの定義の違いはベッドが20床以上あるかないかだけ。しかし、基本的にベッドの数はそのまま施設の規模に比例していることが多いです。よって、それぞれ人員の配置、仕事内容にも違いが生まれます。

病院の医療事務が行う仕事内容

病院は多くの患者を効率良く対応していくため、医療事務スタッフの仕事を分業制にしているところが多いです。分業の仕組みは医療施設にもよりますが、基本的に「受付」「クラーク」「レセプト」などに大別されます。また、対応するのが「外来患者」か「入院患者」かによっても持ち場が異なり、それぞれの業務に人員が配置されます。

クリニックの医療事務が行う仕事内容

医療機関の仕事を少ないスタッフ数で回していくため、分業制の多い病院と異なり、スタッフ一人ひとりが全ての医療事務業務を請け負います。患者対応はもちろん、業務全般を行うため、医師や看護師との連携を取る機会も多いです。

「病院」で医療事務として働くメリット・デメリット

メリット

・特定の業務に集中して行える
・入院や手術のキャリアを積める
・教育制度が整っているところが多い
・休みが取りやすい

分業制が多い病院では、特定の業務を集中して行えるため、特定の業務スキルを伸ばしたい方や、最初は一つのことを集中して覚えたい方におすすめです。また、多くの患者が待っている中で業務を行うので、スピードも上がるでしょう。病院には入院設備があるため、病棟での医療事務や手術の診療報酬計算など、外来部門にはないスキルを積む環境もあります。

スタッフ、設備が充実している病院では、教育体制や研修制度がしっかりしているところも多いです。また、スタッフが多いと代わりの人員も見つけやすく、休みが取りやすいと言われています。

デメリット

・患者とコミュニケーションが取りづらい
・習得できるスキルに偏りがある

分業して多くの患者に対応していく中で、業務が流れ作業のようになってしまいがちです。また、自分が担当している業務しか行えないので、学べるスキルに偏りが出る可能性があります。一つの業務に集中していると、医療事務の仕事全般の流れは掴みづらいかもしれません。しかし、病院によっては、スキルの偏りをなくすため、一定期間ごとにローテーションで人員の配置を変えているところもあります。

「クリニック」で医療事務として働くメリット・デメリット

メリット

・自分のペースで仕事ができる
・医療事務全般の業務を経験できる
・患者一人ひとりに時間をかけて対応しやすい

クリニックでは医療事務全般の業務を自分で行うことができるため、比較的自分のペースで仕事を進められます。また、少ない人数で医療事務全般の仕事をこなしていくので、幅広いスキル、チームワークが身に付き、全体の流れを把握しやすいです。患者にとっては「地元のかかりつけ医」といった身近な存在である場合も多く、患者とのコミュニケーションを重視する方にピッタリと言えます。

デメリット

・頼れる人が少ない
・休みが取りづらい
・担当する業務が多い

スタッフが少ないので、いつでも頼れる人がいるわけではなく、自身の能動的な判断を求められやすいです。また、代わりのスタッフも見つけづらく、休みがなかなか取れないところも。受付やレセプト以外にも、電話応対や備品管理、簡単な清掃などを担当する場合が多いので、急に患者が増えてしまうと仕事の負担が一気に自分に降りかかることがあります。

医療事務で働くなら「病院」と「クリニック」の違いを知っておこう

医療機関には「病院」と「診療所(クリニック)」という分類があります。その定義の違いは入院患者用のベッドが20床以上あるかないかだけです。しかし、ベッドの数が多い病院は、その分施設自体の規模が大きい可能性が高いです。規模の違いは患者数、スタッフ数、設備の違いにも繋がります。病院とクリニック、どちらで働こうか悩んでいるなら、本記事を読んで自分に合っていると感じる方を選んでみてはいかがでしょうか。


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