レセプト処理能力を証明する資格6選!勉強することや取得のメリットを紹介

2019/03/28

病院や介護施設の事務の仕事は、年を重ねてからも資格取得を目指しやすく、転職先として人気の高い職種です。しかし、医療や介護の現場で役立つ資格はいくつもあり、どの資格取得を目指せば良いのか分かりにくいですよね。ここでは、これから医療や介護の分野で事務として働きたい人に役立つ資格についてご紹介します

レセプト処理能力を証明できる資格6選

医療系の仕事に必要な、レセプト処理能力を持つことを証明できる資格は、次の6つがあります。

1.診療報酬請求事務能力認定試験
2.医療事務技能審査試験[メディカルクラーク]
3.医療事務管理士技能認定試験[医療事務管理士]
4.医療事務実務能力認定試験[医療事務実務士]
5.レセプト点検業務技能検定試験
6.医事コンピュータ技能検定試験

資格1.診療報酬請求事務能力認定試験

医療分野の事務の資格としては最難関と言われています。いくつかの資格取得後に、最終的にこの資格取得を目指すケースが多いです。

概要 公益財団法人日本医療保険事務協会の運営する試験です。医科と歯科があり、どちらも合格率は低め。
認められる能力 医療事務に関する知識や技術が十分に備わっていることが証明できる。
試験内容 学科20問、実技2問(外来・入院)
合格率 約30%
実施頻度 年2回

資格2.医療事務技能審査試験[メディカルクラーク]

医療事務に携わる多くの人が受験する資格です。合格率はやや高めで、レセプトの知識以外にも学科試験や患者接遇といった現場で生かせる出題内容となっています。

概要 一般財団法人日本医療教育財団が運営している資格試験です。受験者数が多く、毎月実施される試験のため何度も挑戦しやすい点が特徴です。
認められる能力 医療事務全般の知識や技術が備わっていることが証明できる。レセプトの点検や修正能力が認められます。
試験内容 学科、実技
合格率 67.2%
実施頻度 毎月

資格3.医療事務管理士技能認定試験[医療事務管理士]

やや難易度の高い資格です。最難関の診療報酬請求事務能力認定試験を受ける前段階として受験する人が多い点が特徴です。

概要 株式会社技能認定振興協会が運営する資格試験。実施頻度が多く、インターネット環境さえあれば試験会場に出向かなくても受験できます。
認められる能力 レセプトの点検能力や窓口業務など医療事務全般の知識と技術が備わっていることを証明できます。
試験内容 学科、実技
合格率 医科57.5%、歯科71.5%
実施頻度 年6回

資格4.医療事務実務能力認定試験[医療事務実務士]

医療事務試験の中で最も定番化しています。比較的短期間での資格取得が目指せるため、未経験の人が就職に向けて準備するにはちょうど良いと言われています。しかし、2018年4月より一般受験の受付が終了したため、現在は指定校での団体受験しか行われていません。

概要 特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が運営する資格試験です。1級と2級があり、比較的難易度は低め。
認められる能力 レセプト事務に必要な一定の能力が備わっていることが証明できます。
試験内容 学科
合格率 2級61.7%、1級54.2%
実施頻度 年4回

資格5.レセプト点検業務技能検定試験

レセプト点検に特化した試験で、認定講座の受講後に受験できます。職業訓練でも実施されているため、未経験から医療事務に就職したい人におすすめです。合格率は高めで、他の試験も受験する人が多いです。

概要 日本医療事務協会が運営している資格試験。レセプト点検という医療事務のなかでも中心的な仕事に特化している点が特徴。
認められる能力 レセプト点検の実践的スキルを証明できます。
試験内容 学科、実技
合格率 84.6%
実施頻度 年12回

資格6.医事コンピュータ技能検定試験

年間6,000人が受験する人気の資格試験です。レセプトコンピューターを使用しながら、カルテや伝票、レセプトの作成を行います。

概要 一般社団法人医療秘書教育全国協議会が運営する資格試験。コンピューターの関連知識を含む内容が出題されるのが特徴で、1級~3級に分類されています。
認められる能力 医療事務に関する一般的な知識と技術、ITスキルの両方が備わっていることが証明できます。
試験内容 領域Ⅰ…医療事務、領域Ⅱ…コンピューター関連知識、領域Ⅲ…実技
合格率 3級78.4%、2級70.7%、準1級72.4%
実施頻度 年1回 ※3級と1~2級の実施日程は異なる

医療保険制度

医療保険制度についての知識は、レセプト作成や受付業務全般に役立ちます。レセプト点検に特化した試験以外は、この医療保険制度についての内容も出題範囲に含まれます。医療保険制度についての大きなポイントは5つです。

・保険の種類
・保険証について
・自己負担割合について
・保険給付について
・その他

保険の種類

勤務先や年齢によって、加入している保険の種類は違います。主なものは社会保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度の3つです。それぞれの保険の違いや特徴を学びます。

保険証について

保険証の見方について学びます。

自己負担割合について

年齢などによって、同じ治療を受けたとしても自己負担金の額が違う場合があります。保険種別や自己負担割合の違いを学びます。

保険給付について

医療保険制度によって給付される内容について学びます。

その他

高額療養費制度や保険外適用となる治療、公費負担医療制度の仕組みになどについて学びます。

診療報酬算定

診療報酬算定を正しく行うことは、請求の差し戻しを防ぐことにつながります。コンピューターで自動的に入力されるレセプトを、人の目できちんとチェックすることでミスを防ぐ大切な仕事です。診療報酬算定にかかわる学習内容は主に3つ。

・点数算定
・レセプト記載
・レセプト点検

点数算定

医療機関で行われる診療行為は莫大ですが、それらはすべて点数が決まっています。それらの診療行為の算定ルールを学びます。

レセプト記載

算定ルールに基づいた算定内容をレセプト上に記載する方法を学びます。

レセプト点検

レセプトが正しく記載されているか、チェックする方法を学びます。特にレセプト作成で発生しやすいミスを知り、それらを発見する訓練を行います。莫大な診療行為の点数は、覚える必要はありません。試験でも、診療点数早見表を持って調べながら回答していきます。現場でも、常に診療点数早見表は手放せません。学習の段階から、診療点数早見表に慣れることはとても大切です。

レセプト資格を手に入れるメリット3つ

就活で有利になる

レセプト資格を取得していると、未経験であっても就職で有利になります。無資格でもOKと書かれた求人もありますが、資格を取得していると客観的に医療事務についての知識や技術が備わっていることの証明になります。また、医療事務として働くために勉強をしたという積極性や熱意も伝わります。

知識が身に付く

レセプト業務は、日頃の生活とはかけ離れた知識や技術が必要です。資格取得のために勉強しておくと、勉強したことがそのまま実務に役立ちます。資格取得時点ではあまりよく分からなかったことについても、実際の業務を通して理解が深まります。

働く際の不安が軽くなる

医療事務の仕事について、どんなことをするのか事前に知ることができます。レセプト資格を取得しておくと、用語や作業に早く慣れることができ、全く知識のない人よりもスムーズに仕事を覚えていくことができます。

多くの人が初めての仕事に対しては不安を感じるでしょうが、医療事務についてはレセプト資格の取得を通して重要なことを事前に学んでおくことができるため不安感を軽減できます。

レセプト業務を学んで、資格を取得しよう!!

今回は、レセプト資格の種類や資格取得のメリットについてご紹介しました。

レセプト処理能力が証明できる資格はすべて民間資格で、種類が多い点が特徴です。それぞれ試験内容や難易度は異なり、レベルに応じて適した試験を受けることが可能です。自分の能力とやりたい仕事に応じた資格を取得すると将来的に役立ちます。

レセプト業務を学ぶことで、実際に医療事務として働いたり就活をしたりする際のメリットはたくさんあります。未経験者にも人気の医療事務に興味のある人は、レセプト資格を取得して就活に挑んでみてはいかがでしょうか。

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