調剤薬局事務のおすすめ資格4選!選ぶ基準って?それぞれの合格率は?

2019/04/17

調剤薬局事務の資格は、女性から人気を集めています。超高齢化社会になり、薬を処方する場面が多くなってきたことから、調剤薬局のニーズが高くなっているのです。

しかし、調剤薬局事務の資格はたくさんあり、どれを受けていいのか分かりにくいのも事実。ここでは、「調剤薬局事務が気になる」という人のために、調剤薬局事務の資格を4つ紹介していきます。

調剤薬局事務の資格について

調剤薬局事務の資格は、たくさんあります。そのどれもが国家資格ではなく民間資格です。しかし、民間資格だからといって、国家資格に劣っているわけではありません。調剤薬局事務の資格は、調剤に関わる人ならほとんどが知っている有名な資格です。

調剤薬局事務は、未経験・無資格でも仕事をすることができます。しかし、どの調剤薬局も経験者や知識のある人を欲しがるのは当然のことでしょう。

調剤薬局事務の資格を持っていると、自分の能力を証明することができます。持っていない人と比べられたときに、「この人のほうが良さそうだな」と思われやすいのです。未経験で調剤薬局事務の仕事を目指すなら、資格の取得をおすすめします。

調剤薬局事務の資格を選ぶ基準

調剤薬局事務はたくさんあるため、自分に合ったものを選ぶ必要があります。受験は有料なので、高いお金が無駄にならないよう慎重に選びましょう。ここでは選ぶ基準をいくつか紹介します。

就職・転職に有利なものを選ぶ

資格取得においてもっとも大事なことは、それが「就職・転職に有利か?」どうか、ということです。資格の中には、履歴書に記載してもあまり意味がないものも存在します。そのため、誰でも取得できるような合格率の高いものは避けるべきでしょう。

すこし難しくても、意味のある資格取得を目指してください。もっとも、「勉強する時間がない」という方は、合格率の高い資格の取得に励んでも問題ないでしょう。

自分の環境にあったものを選ぶ

調剤薬局事務の資格は、講習が必要なものと、必要でないものがあります。どちらも同じ調剤薬局事務の資格ですが、前者は講習を受講しなければ資格を取ることができません。後者は誰でも受験することができます。

調剤薬局事務の資格は、ほとんどが前者です。つまり、受験には講習を取得する必要があります。時間やお金をかけずに資格を取得したい場合は、後者を選ぶべきでしょう。一方で、基本的な知識を蓄えたい場合は、前者をおすすめします。

おすすめの資格4選

これらの基準を踏まえた上で、おすすめの資格を紹介していきます。おすすめの資格は、以下の4つです。

・調剤事務実務士
・医療保険調剤報酬事務士
・調剤事務管理士
・調剤報酬請求事務専門士

上の2つは、講習を受ける必要があります。下の2つは、講習を受ける必要がなく、誰でも受験することができます。それぞれの資格について解説していきます。

調剤事務実務士

主催 特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会
受験資格 不問
受験科目 学科・明細書作成
試験日 7月上旬頃、12月上旬頃
試験時間 記載なし
試験内容 【学科(20問)】
(1)薬学の知識
医薬品の定義・分類、用量、相互作用、投与方法、剤形、医薬品の保存
(2)医療保険制度
保険調剤のしくみ(医薬分業、薬局、薬剤師の申請と許可)
医療保険制度(医療保険の種類、給付率、負担率、保険調剤の費用、後期高齢者医療、公費負担医療)
(3)点数算定
保険調剤の実務(処方箋の知識、薬剤の記載方法、mgの算出方法)
数表の構成(算定の原則、調剤技術料、基本料と加算、指導料、薬剤料)
指導料(薬剤服用歴、薬剤情報提供、長期投与、在宅)
療養担当規則(調剤歴の記載、診療の具体方針)
(4)接遇マナー
受付業務(患者対応、窓口業務)、チーム医療

【明細書作成(3問)】
(1)処方箋から調剤報酬明細書作成
一般、後期、小児、在宅、特定疾患(※いずれかより3問)
試験場所 教育指定校及び団体受験での受験のみとなるため、記載なし
受験料 7,700円(税込)

調剤事務実務士は、合格率61%です。難易度は普通と言えるでしょう。しっかり勉強することで、確実に合格できる資格です。ただし、受験するためには『教育指定校及び団体受験』が必須です。予備校などに通う必要がありますが、取得した際の信頼性は抜群と言えるでしょう。

医療保険調剤報酬事務士

主催 医療保険学院
受験資格 調剤報酬事務教育講座で行われる3回のテストに合格した方
受験科目 学科・明細書作成
試験日 毎月実施(年12回)
試験時間 記載なし
試験内容 ・学科…医療保険制度、保険請求業務
・実技試験…レセプト業務
試験場所 在宅
受験料 4,000円(税込)

合格率は記載されていませんが、そこまで高くはないでしょう。しかし、受験するにはテストに3回合格する必要があります。また、受験資格であるテストを受けるためには、医療保険学院の医療保険調剤報酬事務士講座を受講しなければなりません。そちらの費用は33,000円ですので、合計で37,000円かかります。その分しっかりと知識を蓄えることができます。

調剤事務管理士

主催 技能認定振興協会(JSMA)
受験資格 なし
受験科目 実技・学科
試験日 1月・3月・5月・7月・9月・11月の第4土曜日
試験時間 記載なし
試験内容 【実技試験(3問)】
レセプト点検問題(1問)、レセプト作成(2問)

【学科試験(択一式:10問)】
・法規
1.医療保険制度
2.調剤報酬の請求についての知識
・調剤報酬請求事務
1.調剤報酬点数の算定
2.調剤報酬明細書の作成
3.薬剤用語についての知識

【薬の基礎知識】
1.医薬品・薬価基準の基礎知識
2.薬の作用等
試験場所 札幌、旭川※、仙台、福島、盛岡※、東京、横浜、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、新潟、長野、名古屋、三重、静岡、浜松、金沢、大阪、奈良、神戸、京都、 福知山※、岡山、広島、松山、高知※、福岡、宮崎、熊本、沖縄※
※旭川、盛岡、高知、福知山は3月、7月、11月のみ実施、沖縄は3月、9月のみ実施
受験料 5,700円(税込)

調剤事務管理士の合格率は、60%程度です。調剤事務実務士と同じくらいのレベルだと考えていいでしょう。こちらの資格は、誰でも受講することができます。独学でも合格を目指せますので、しっかりと勉強しましょう。

調剤報酬請求事務専門士

主催 一般社団法人専門士検定協会
受験資格 なし
受験科目 実技・学科
試験日 7月第1土曜日、12月第1土曜日
試験時間 実技60分・学科60分
試験内容 【1級】
・学科(50問/60分)
共通問題
1.薬剤の基礎知識
2.医療保険制度
3.調剤関連法規(医療保険の種類、医薬分業の流れ)
4.調剤報酬請求(点数算定の正しい知識と解釈)
5.薬局業務の流れ
6.在宅業務について
追加問題
1.接遇・薬剤の基礎知識
2.医療保険制度
3.調剤関連法規(医療保険の種類・ 医薬分業の流れ)
4.調剤報酬請求(点数算定の正しい知識と解釈)
5.薬局業務の流れ
6.在宅業務について
7.保険薬局に関わる届出と手続き
・実技(60分)
共通問題(処方箋から調剤報酬明細書の設問箇所点数を求める(マークシート)※ 3症例)
1.処方箋3症例(設問箇所点数を求める)
追加問題(処方箋から調剤報酬明細書の設問箇所点数を求める(手書きレセプト)※ 1症例)
1.処方箋1症例(調剤報酬明細書の作成)

【2級】
・学科(50問/60分)
共通問題
1.薬剤の基礎知識
2.医療保険制度
3.調剤関連法規(医療保険の種類、医薬分業の流れ)
4.調剤報酬請求(点数算定の正しい知識と解釈)
5.薬局業務の流れ
6.在宅業務について
追加問題
1.接遇・薬剤の基礎知識
2.医療保険制度
3.調剤関連法規(医療保険の種類・ 医薬分業の流れ)
4.調剤報酬請求(点数算定の正しい知識と解釈)
5.薬局業務の流れ
6.在宅業務について
7.保険薬局に関わる届出と手続き
・実技(60分)
共通問題(処方箋から調剤報酬明細書の設問箇所点数を求める(マークシート)※ 3症例)
1.処方箋3症例(設問箇所点数を求める)

【3級】
・学科(50問/60分)
共通問題
1.薬剤の基礎知識
試験場所 通信受験:FAX(NTT回線のみ)の使用できる場所。
会場受験:北海道、仙台、東京、名古屋、大阪、兵庫、広島、福岡
※1級および、1級・2級併願は、会場受験のみ。2級および、3級については通信受験(NTT回線を利用したFAX受験)が可能です。
受験料 1級:5,800円
2級:4,800円(1級、2級併願は、10,100円)
3級:4,800円(2級、3級併願は、9,100円)
通信2級:8,800円
通信3級:7,800円(通信2級、通信3級併願は、16,100円)

合格率は、1級が20%、2級が40%程度、通信2級が30%~40%、通信3級50%~60%程度です。1級は調剤薬局事務でもっとも難しい資格です。まずは3級から始めるようにしましょう。3級でも、取得していると履歴書に書けるレベルです。この資格も、誰でも受けることができます。過去問や傾向と対策をきっちり抑え、勉強していきましょう。

まとめ

調剤薬局事務の仕事は、未経験でも就職することができるとして、年々人気が上昇しています。ただし、医療事務に比べると、求人の数が少ないのも事実。そのため、経験者や有資格者が優遇される傾向にあります。

資格を取得して、調剤薬局事務を目指しましょう。どのような求人があるかは、ソラジョブでチェックしてみてください。

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