医療事務を辞めたい5つの理由!自分に合った転職先の見つけ方
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2019/11/15
専門性を身につけられ、長く安心して働き続けられると人気の医療事務。でも実際に働いてみるとうれしいことだけでなく、つらくて辞めたくなることもたくさんありますよね。この記事では医療事務を辞めたいと思ったときに考えてほしいこと、そして転職先の見つけ方をアドバイスします。
医療事務を辞めたい5つの理由
「せっかく就けた医療事務の仕事だけど、つらくて辞めたい……」と思うことはありませんか?でもあなただけではなく、同じように仕事がつらいと思っている人はたくさんいるのです。ここでは、医療事務を辞めたい理由として多く挙げられるものを5つ紹介します。
・とにかく忙しい
・人間関係がつらい
・給料が低い
・専門知識が多い
・医療現場独特のストレス
とにかく忙しい
「受付・会計業務」「レセプト業務」「クラーク業務」と多岐にわたる医療事務の仕事。医療機関によっては休む間もなく患者が来院し、その対応に追われている医療事務員もいるでしょう。また、毎月レセプト請求をする日は定時で仕事が終わらず、残業になってしまうところもあるようです。
人間関係がつらい
どんなに仕事自体にやりがいを感じていても、職場の人間関係がつらいと仕事を辞めたくなってしまいますよね。患者とスタッフと関わる相手が多岐にわたる医療事務は、人間関係によるストレスも抱えることがあるようです。また、特に医療事務は女性が多い仕事。女性同士の人間関係が苦手という人は、ストレスを感じてしまうかもしれません。
給料が低い
医療機関の規模や地域、雇用形態によって差はありますが、医療事務の給料は他の医療系の職種と比べて特段に高いとはいえません。むしろ、「専門性のある仕事なのに」「患者の命や健康を預かるプレッシャーを感じる仕事なのに」と給料の低さに不満をもっている人も少なくはないでしょう。
専門知識が多い
医療関係の職種のひとつである医療事務。もちろん覚えるべき専門知識はたくさんありますし、命や健康に関わる仕事なので正確性を求められます。しかし、大変なわりには教育制度が整っているとはいえない医療機関もあるようです。特に無資格、未経験で医療事務になった人は、まずは基本的な医療知識を学ぶ努力をする必要もあるでしょう。
医療現場独特の緊張感
患者の命や健康を預かる医療現場ではちょっとしたミスも許されず、他の職場にはない独特の緊張感があるもの。医師や看護師をはじめとした医療スタッフも常に神経をとがらせていますし、体調の優れない患者は気が滅入っているでしょう。このような雰囲気にプレッシャーを感じ、ストレスを抱えてしまう人もいます。
医療事務で転職する際に確認しておくべきこと
今の職場がつらいからと、ただなんとなく転職活動を始めてはいけません。現在の状況を整理しないまま転職すると、新しい職場でも同じような悩みを抱える可能性が高いからです。ここでは、転職する際に確認しておくべきことを説明します。
医療事務の仕事が嫌なのか、今の職場環境が嫌なのか
現在の職場を見ただけで、医療事務として働く勤務先のすべてが自分に向いていないと考えるのはもったいありません。医療機関はたくさんありますので、なかには快適な職場環境で医療事務の仕事ができる施設もあります。医療事務の業務内容にやりがいを感じているのなら、同じ医療系の現場でも居心地のいい勤務先が見つかる可能性があります。
何を優先して働きたいのか
仕事内容や給与・待遇などの条件、人間関係、通いやすさなど、すべての希望をかなえるような転職をするのはなかなか難しいことです。まず、現職を辞めたくなるほどの理由は一体何なのかを整理し、転職先に求めることの優先順位をつけましょう。
次も医療事務の仕事に転職するなら
病院or診療所(医院・クリニック)での働き方の違いを調べよう
病院と診療所の違いに注目して、自分の望む働き方に適している方を選びましょう。
病院 |
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20床以上の病床を有し、構造や設備なども充実している医療機関です。
【特徴】 より多くの患者のサポートをしたい人や、特定の業務に集中して取り組みたい人に合っています |
診療所(医院・クリニック) |
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病床を有さない、もしくは19床以下の病床を有する医療機関です。
【特徴】 一人ひとりの患者への対応に時間をかけたい人や、医療事務の仕事を一通り担当したい人に合っています。 |
診療科ごとの働き方の違いを調べよう
診療科の違いに注目して、医療事務の仕事を探すのも方法のひとつです。例えば内科なら、幅広い症例のレセプトを扱うことができるでしょう。また、整形外科では労災や事故による自賠責といった、算定方法が特殊な患者が来院することも多いので、さまざまな経験を積めます。
雇用形態ごとの働き方の違いを調べよう
雇用形態ごとの休みの割り振り方や勤務体制などに注目して選びましょう。ワークライフバランスの両立などのために勤務時間に柔軟性がほしいなら、パートやアルバイトとして、特定の曜日の○時間だけといった働き方が可能な医療事務求人もあります。
医療機関以外の職場へ転職するなら
医療事務で得た医療知識や事務スキルが役立つ職場は、医療機関以外にもあります。どうしても医療専門職同士の関係、医療現場独特の雰囲気が苦手という人は、そういった職場を検討してみてはいかがでしょうか。例えば医療知識を活かすのであれば調剤薬局や老人ホーム、保険会社など、受付事務の経験を活かすのであればコールセンターや一般企業の事務職などがあります。
医療事務の仕事を続けるメリット
転職するなら、他の職種へのキャリアチェンジをしたいと考える人もいるでしょう。しかし、他の職種を探しても、今より良い職種に出会える保証はありません。ここで今一度、医療事務として働き続けることのメリットを確認してから、次の転職先を検討してみましょう。
医療事務の仕事のメリットを3つ紹介します。
・何歳になっても働ける
・自由な働き方ができる
・全国どこでも働ける
何歳になっても働ける
医療事務は専門性の高い仕事です。働き続けて、知識や経験を身につければ、何歳になっても医療現場で重宝されます。また、出産や育児などでブランクがあっても職場復帰しやすいのも魅力です。
自由な働き方ができる
正社員や契約社員、パート、アルバイトなどさまざまな雇用形態の求人がある医療事務。ライフスタイルに合わせて雇用形態を選ぶことで、勤務時間を柔軟に変えられます。例えば、育児や介護をしている間はパートやアルバイトとして働くことで、キャリアを中断せずに医療事務の仕事を続けられるでしょう。
全国どこでも働ける
医療機関は全国どこにでもありますよね。つまり、医療事務の仕事も全国どこにでもあるということです。引っ越しなどで住む場所が変わっても、仕事探しで苦労することはあまりないでしょう。環境が変わっても、ずっと続けやすいのが魅力です。
医療事務は一生モノのスキル!自分に合った職場を見つけよう
医療事務のスキルや経験は一度身につければ、いつでもどこの医療機関でも重宝されます。高齢化が進むほど医療はますます多くの人たちにとって身近になるため、これからも安定した採用ニーズが見込めるでしょう。仮に今の職場がつらくても、他の医療施設で医療事務の仕事を再スタートすれば、状況を改善できるかもしれません。自分の望む転職先の条件を考えてみて、ぜひ自分に合った職場を見つけてみてくださいね。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。