現役医療事務員の給料はどのくらい?満足度は?アンケートで調べました!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2019/12/20
女性に人気の医療事務。でも、仕事にするなら給料がいくらもらえるのかも気になりますよね。そこで、現役の医療事務員200名に給料についてアンケートをとりました。ここでは、アンケート結果から医療事務員の年収、賞与、資格手当などを解説します。そのほか昇給のために役立つ情報も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
医療事務員200名に聞いてみた!アンケートの実施概要について
医療事務員の賞与(ボーナス)は?賞与の有無、金額を聞いてみた!
現役医療事務員はどんな資格を持っている?取得者の多い資格を紹介
現役医療事務員の約半数が現在の給料に不満!それでも続ける理由とは?
医療事務員200名に聞いてみた!アンケートの実施概要について
本記事のアンケート実施概要 | |
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実施時期 | 2019年3月末 |
対象者 | 医療事務員 (パートタイマー含む) |
リサーチ方法 | WEBアンケート ※マクロミル |
今回は給料についてのアンケート結果を紹介します。また、本記事のアンケート結果は全て、医療事務の実態を知るため、現役で働いている職員に意見を聞いたものです。
医療事務の給料はどのくらい?アンケートで年収を聞いてみた!
これから医療事務を目指す方にとっては、給料がいくらもらえるのか気になりますよね。下記のグラフは、現役医療事務員200人に「現在の年収」をアンケートした結果です。
アンケートの結果、年収200~300万円の方が25.5%と1番多いことが分かりました。しかし、なかには年収700万円以上の方もいます。同じ医療事務員でも給与にかなりの差が見られるようです。これは、大きな病院では医療事務員でも主任や部長と言った役職があり、長年働いていると昇給する場合があるからです。
医療事務員の賞与(ボーナス)は?賞与の有無、金額を聞いてみた!
仕事を決める際には賞与(ボーナス)がもらえるのかも気になるところ。アンケートの結果、約6割の医療事務員が「賞与をもらっている」ことが分かりました。なかには、賞与を100万円以上もらっているという方も!賞与の額は働く医療機関や勤務形態によって差があるので、求人をみる際にはチェックしておきましょう。
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医療事務員の資格手当は?資格手当の有無、金額を聞いてみた!
「資格があるかどうかで給料が変わるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。上図は、医療事務員に「月にもらう資格手当の金額」をアンケートしたものです。アンケートの結果、医療事務員で資格手当をもらっている方は約2割と分かりました。しかし、資格手当がもらえる方のなかには、毎月1万円以上という方も。
医療事務の資格があるからといって、必ずしも給料が上がるわけではないようです。また、医療事務の資格は種類も多く、勤務する医療機関によって資格手当の規定はそれぞれ違います。しかし、資格を持っていることで昇給やキャリアアップの可能性が上がることもあるので、勤務先の規定をチェックしてみてくださいね。
現役医療事務員はどんな資格を持っている?取得者の多い資格を紹介
上の表は、現役の医療事務員200人にどの資格を持っているのか聞いたものです。取得者が多かった上位4つの資格を紹介します。
1位 医療事務検定試験
医療事務全般の基本的な知識、実践的な技能が問われる試験です。試験は毎月行われており、合格率も88.4%と高いので、未経験の方でも取得しやすい資格と言えます。
2位 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務業務を行うために必要な知識・技能が問われる試験です。1975年から実施されており、医療事務資格の中でも知名度が高く、歴史と実績のある資格です。試験には「患者対応の実技」も含まれます。
3位 医療秘書技能検定試験
医療秘書として仕事をするための技能や、医療機関の役割を理解しているかを問われる試験です。医療関連の知識やレセプト作成といった幅広い能力が試験では求められます。
4位 診療報酬請求事務能力認定試験
医療事務の仕事の中でも、レセプト作成業務を重視した試験です。医療事務の資格の中では難易度が高く、合格率は30%前後です。医療事務の基礎的な知識があるのを前提とした試験なので、スキルアップに受験する方が多い資格です。
現役医療事務員の約半数が現在の給料に不満!それでも続ける理由とは?
上記は、「年齢や経験を加味して今の給料に満足しているか」を聞いたアンケート結果です。医療事務員の半数以上が給料に満足していないようですね。
しかし、それでも医療事務は人気の職業です。なぜ、給料に満足していないのに、医療事務が人気なのでしょうか?その理由は以下のグラフをご覧ください。
多くの医療事務員は「医療事務は働きやすい」「家庭と両立しやすい」などのメリットを感じています。また、職場復帰もしやすく、働く場所を選ばないのも、医療事務が人気の理由です。以上のよう理由から、医療事務を続ける人が多いようです。
医療事務で給料を上げるには医療従事者に自分の能力を認めさせよう
医療事務は経験やスキルが重視されます。そのため、給料を上げたい場合は、なによりも自分の能力を認めてもらうことが重要です。長く医療事務として働いてスキルや資格を取得し、普段の仕事の成果で信頼を得ましょう。現場の経験が多く優秀な医療事務員として認められると、管理職となって他の事務員のマネジメントも任されるようになります。
医療事務は給料の満足度は低いが他の魅力が多い!がんばり次第で昇給の可能性も!
アンケートでは、医療事務は給料面での満足度が低いという結果になりました。しかし、給料は医療機関や勤務体系によって幅があります。しかし、日々の業務をしっかり行いスキルアップしていけば、昇給も可能です。また、医療事務は「働きやすい」「家庭と両立できる」といったメリットがあります。仕事を決める際には、将来を見据えて、自分がどんな働き方をしたいのか考えてみましょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。