レセコン(レセプトコンピュータ)とは?できることや使用するメリットを解説

2020/07/03

医療事務の仕事を支えるレセコン。転職等で興味のある方のなかには、レセコンがどのようなものなのか、自分に扱えるものか疑問に思っている人もいるでしょう。そこで今回は、そもそもレセコンとは何か、どのように役立つのかを分かりやすく解説します。

レセコン(レセプトコンピュータ)とは

レセコンとは、レセプト(診療報酬明細書)を作成するためのコンピュータのことで、主に医療機関の窓口等で事務職が使います。正しくは「レセプトコンピュータ」で、略して「レセコン」と呼ばれることが多く、その他には「医療事務コンピュータや医療コンピュータ」とも呼ばれます。

医療機関によって使うものが異なり、医科、歯科、調剤、DPC(包括医療費支払い制度)用にそれぞれ分かれています。レセコンに関連する、以下の用語も押さえておきましょう。

レセプト(診療報酬明細書)

医療機関にかかった時、患者は診療報酬の一部(最大3割)を支払い、その他の部分は健康保険組合や共済組合、市区町村などが負担する仕組みとなっています。レセプトは、患者の自己負担分以外の費用をこれらの公的機関に請求するための明細書です。レセプトには、患者氏名や医療機関名、傷病名、治療の内容、処方薬等が記載されています。

レセプト業務

患者の自己負担分以外の費用は、毎月まとめて健康保険組合や共済組合、市区町村等へ請求します。その前段階として、審査支払機関へ診療報酬請求書とレセプトを提出する必要があります。レセプトに誤入力があると、差し戻しや診療報酬の減点の可能性があるため、レセプトの点検は慎重に行います。レセプトは患者1名につき毎月1件作成するため、1か月分となると相当な量になります。

レセコンにできること

レセコンにはいくつかの機能がありますが、メーカーや機種によって多少異なります。ここでは、一般的なレセコンの機能について解説します。

診療内容の入力、保険点数の自動計算

一般的なレセコンでは、診療内容に応じた英数字からなるコードや品番を入力すると、診療報酬の計算が自動的に行われます。外来患者は来院ごとに、入院患者は月に数回入力し、窓口会計業務と並行して行います。

レセコンによっては、よく使う薬と処置をセットにして登録し、最低限の手順で診療内容の入力ができる便利なものもあります。電子カルテと一体化しているレセコンであれば、医師がカルテに入力した内容がそのまま反映されるため、保険点数を入力することなくレセプト発行ができます。

記入データの点検

レセプト業務において、記入データの点検はメインとも言える仕事です。レセプトチェックは別ソフトで行うこともありますが、レセコンによってはチェック機能を備えた便利なものもあります。

例えば、保険・公費の入力漏れがないかどうか、調剤料・管理料の算定回数などを即座にチェックでき、速やかな修正につながるなど、便利な機能を備えたものも多いです。

レセコンと電子カルテの連携

レセコンは単体でも用いられますが、電子カルテとの連携が積極的にすすめられています。効率的かつ業務の軽減につながることが、大きな理由と言えるでしょう。

電子カルテとレセコンを連携していない医療機関もありますが、今後はレセコンとの連携、あるいは一体型のものを導入する可能性が高いです。基本的に、電子カルテよりもレセコンの方が変更しやすいため、医師の使いやすい電子カルテと連携可能なレセコンが選ばれる傾向にあります。

レセコンを使用するメリット

先にも少しご紹介しましたが、レセコンを使用すると業務の効率化につながります。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

・業務スピードがアップする
・業務の負担が軽減する
・入力ミスを防止できる

業務スピードがアップする

今やほとんどの医療機関で用いられているレセコンですが、その大きなメリットは業務の効率化が得られることです。

レセコンによって、患者の登録作業がスムーズになり、会計業務も素早く行えるようになります。窓口業務のスピードが上がると、患者を待たせる時間が軽減され、満足度アップにもつながります。

業務の負担が軽減する

医療機関には毎日多数の患者が訪れます。レセコンは作業量やミスを減らし、日々の窓口業務の円滑化をもたらします。作業時間が短縮され負担も軽減することで、職場の雰囲気が良くなったり、働く環境が良くなったりと、働く人にとってのメリットも大きいです。

入力ミスを防止できる

チェック機能が備わったレセコンは、入力中の段階からデータが正しいかどうかのチェックを自動的に行います。そのため、ミスを早い段階で発見し、速やかに修正することが可能です。

レセコンによりチェック機能のスペックは異なります。1つの例としては、診療基本情報が正しく入力されているか、算定漏れはないか、算定ルールに従っているか、診療行為と傷病名の整合性があるか、医薬品が年齢や病気に相応しい状態で処方されているかなど、人の目と知識では時間のかかる作業が短時間で行えます。

レセコンの選び方

レセコンは、メーカーや機種によって機能が異なり、電子カルテとの親和性も違ってきます。レセプト業務が行いやすい便利な機能が備わっているかどうかも重要ですが、その他にも導入にあたり注意したいポイントがいくつかあります。

まず、電子カルテを導入している医療機関の場合は、接続できるレセコンかどうかをチェックします。今現在電子カルテを導入していなくても、今後導入予定であれば電子カルテと接続できるかどうかを確認して選ぶと無駄が省けます。

そして、レセコン導入のコストに見合ったメリットが得られるかどうか、メーカーによるサポートは充実しているか等も大事なポイントです。

レセコンを上手く使うことで業務効率が上がる

今回はレセコン(レセプトコンピュータ)についてご紹介しました。日本ではほとんどの医療機関でレセコンが導入されていることから、医療事務の仕事に興味のある方は必然的にレセコンを扱う必要があると考えておいた方が良いでしょう。

医療事務は未経験からでも正社員として採用されるチャンスの多い職種です。転職先として検討している方は、PC操作に慣れておくことをおすすめします。

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