【徹底検証!】SPD(院内物品質管理)業務とは?大変さややりがいについて

SPD業務とはどのような仕事を言うのでしょうか?今回はそんな疑問を持っている方向けに、業務内容、雇用形態など詳しく解説します。「大変な仕事なのか?」「どのようなやりがいがあるのか?」についてもご紹介しています。SPD業務に興味を持っている方は是非最後までご覧ください。

SPD業務とは

病院内で使用される物品の在庫管理や院内搬送を行う業務をSPD業務と言います。この業務は物品の供給と管理を一元化し円滑にするためのなくてはならない重要なものです。使用期限の管理や発注数の調整など、病院経営に必要な業務もここに含まれます。

そもそもSPDとは?

SPDとはSupply Processing and Distributionの略称です。病院の物流効率化策「購入物品、滅菌再生物などの病院流通物品の管理供給と一元化構想プラン」として提唱され、日本では約20年前に登場しました。現在日本では、「医療材料などを物品・物流を包括的に管理する業務」あるいは「医療材料の調達・売買を含む外部委託業務」など色々に解釈されています。

SPD業務の意義

SPD業務を適切に行うことで、医療の「質」、「安全性」、経済性・採算性などの「事業性」を高めることができます。必要とされているものを適切なタイミングで供給することで患者さんに高水準の医療を提供し、医療ミスを未然に防ぐことが期待できます。また、不要な物品を精査し購入を抑えることで、病院経営の健全化にも貢献します。

実際の業務内容

物品物流管理/購買管理

SPDのメイン業務は使用期限や使用状況を毎日確認することです。専用システムを使って管理するケースが多く、その場合は簡単なPC操作が必要です。

医薬品/診療材料の供給

他部署から依頼のあった医薬品や診療材料をピッキングし、それぞれの部署に供給を行います。メイン業務である物品管理をしっかりと行うことで、供給がスムーズにできるようになります。

物品発注/納品

物流管理で洗い出された不足物品を業者に発注します。また、業者が納品に訪れた際に、発注物品が正しく納品されているかを確認します。

病棟の請求伝票管理と点滴運搬

各病棟を回り、請求伝票を集めます(システム管理の病院もあります)。また、依頼のあった際に点滴を届けることもあります。

その他問い合わせ対応/価格交渉/情報収集など

メーカーからの営業対応や、他部署からの発注依頼の対応、新しく取引を開始する診療材料の価格交渉などの業務を行うケースもあります。社員としての雇用を希望している場合はパートさんのマネジメント業務などSPD業務以外のお仕事も任される場合があります。

SPD業務の雇用形態

SPD業務には病院に直接雇用されるパターンと、メーカーや卸に雇用されるパターンの2種類が一般的です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

病院雇用

病院が直接SPD業務を行う人員を雇用するケースです。病院職員として、雇用元の病院で業務を行います。現在の主流ではありません。

メーカーや卸で雇用され病院に派遣

現在の主流はメーカーや卸業者が物流管理を病院から委託され、SPD従事者を雇用するケースです。この場合、雇用元は企業となり、契約先の病院に派遣されるのが一般的です。正社員の場合、SPD業務の他にパート雇用の方を管理する等のお仕事をする可能性もあります。

SPD業務は未経験だと大変なのか

初めてSPD業務を行う場合、物の名前や収納場所を覚えるまでの間は大変に感じることもあるかもしれません。しかし1人での業務が比較的少なく、周囲の人に質問しやすい環境です。少しずつ業務を覚えていくことができるので、未経験でも安心して始められるお仕事と言えるでしょう。

SPD業務のやりがい

資格や経験がなくても、医療の現場で働き、人の役に立っていることを感じられるお仕事です。特に他部署からの依頼に答えることや、迅速かつ的確に対応するなど、サポート役にやりがいを感じる方は特にやりがいを実感できるでしょう。

SPD業務の実際の求人例

未経験でも応募可能なのが特徴のSPD業務求人です。ウェルカムバック制度を導入しているため、ブランクがある方でも安心してチャレンジできるのも魅力。資格取得支援など各種制度が充実しているため、キャリアアップも狙えるでしょう。

大変だけどやりがいある仕事!SPD業務に挑戦してみましょう

いかがでしたか。SPD業務のイメージは沸きましたか?SPD業務は未経験でも医療の現場に携わってみたいと思っている方にぴったりなお仕事です。複数人での作業が多く、周囲の人と協力し合いながら少しずつ業務を覚えていくことができます。もちろん、ブランクのある方も安心してチャレンジできる環境が整っています。このお仕事が気になったら、まずは求人を探してみましょう。