未経験でも保育士になれる?未経験者が保育の仕事を始める方法について
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/12/22
公開日:2019/03/28
未経験だけど保育士の仕事を始めたい、という方、多いのではないでしょうか。ここでは、未経験から保育士になることはできるのか、未経験から保育の仕事を探す際の方法など、未経験の人が保育業界に入るために役立つ情報をご紹介します
未経験でも保育士になれる?
「保育士」と名乗るためには、国家資格を取得する必要があります。しかし、「保育の仕事を行うこと」は未経験でも、無資格でも可能です。
未経験でも保育の仕事ができる理由3つ
未経験でも保育の仕事ができる理由は、主に次の3つが挙げられます。
1.保育士が不足している
2.社会人経験が生かせる
3.子育ての経験などが生かせる
1.保育士が不足している
保育業界は慢性的な人材不足になっており、それによって起こる待機児童問題もしばしばニュース等で取り上げられています。今、保育業界は需要があるのに供給が追い付いていない状態です。つまり新しい保育士は多くの人から求められています。そのため、未経験であっても働き手を募集している保育施設は多いです。
2.これまでの社会経験を活かせる
保育業界が未経験だとしても、これまでの経験によって保育に活かせることもあります。例えば、おもちゃメーカーや子ども服売り場などの勤務を経て、接客業で身に付いたホスピタリティなどを活かしながら保育施設で働くなど。事務経験があれば、保育園のスケジュール作成や連絡書類などの事務処理能力が役に立ちます。
3.子育ての経験が活かせる
自分自身が子育てをする中で活きてきたこれまでの経験を、保育士の仕事で発揮することも可能です。特に、0歳児から受け持つクラスがある保育園では、実際の育児経験は大きな強みに。預ける親の心情としても、育児経験のある保育士にはより安心感を得られます。同じ親の立場として、保護者の立場や苦労を踏まえつつコミュニケーションをはかることもできます。
未経験でも安心して始められる保育士求人の探し方3つ
未経験だと自分自身、保育の仕事をしっかりできるか不安になってしまうかもしれません。その不安を少しでも解消する、現場経験がなくても安心して働ける求人の探し方を3つ紹介します。
1.未経験でも募集している求人を探す</ br> 2.研修が充実している求人を探す</ br> 3.短時間のパートの求人を探す
1.未経験でも募集している求人を探す
まずは「未経験歓迎」と書いてある求人に絞って保育の仕事を探してみましょう。この記載がない求人の場合は、即戦力を期待して募集をかけているかもしれません。その場合、未経験では求められている業務をこなせず、つらい思いをしてしまうかもしれません。
2.研修が充実している求人を探す
未経験者を募集している求人では、研修制度について記載されているケースが多いです。全国展開するような保育施設などは、未経験者を対象とした社内研修が充実していることも。保育の業務について教えてもらえる機会があると、未経験であっても安心して始めることができます。求人を出している保育施設に、新人を教育する意識があるかチェックしてみましょう。
3.短時間のパートの求人を探す
最初からフルタイムで勤務することが不安な人や、少しずつ慣らしながら仕事を覚えていきたいという人は、短時間のパートから探して始めてみましょう。園内の人間関係や仕事の内容が自分に合うかどうか確認したい、という人にもおすすめです。
また、施設によってはパートから正社員へ登用制度を設けているところもあります。ゆくゆくは正社員として働きたいと考えている人は、正社員へステップアップ可能かどうかも確認してみましょう。
未経験で保育の仕事を始めるのに大事な志望動機のアピール方法
未経験で保育の仕事を始めるには、仕事の適正があるかどうか、面接等の短時間の中で正しく伝え、アピールすることが重要です。保育士は、他人の大切な子どもを預かる責任のある仕事。ケガをしやすい子どもの安全面に常に気を配る必要があり、子どもだけでなく保護者や同業者ときちんと話し合うコミュニケーション能力も必要です。
子ども好きアピール
保育士の仕事の大半は、子どもと関わって過ごします。これまでに関わった子どもとのエピソードなどを通して、子ども好きということをしっかりアピールしましょう。また、「子どもが好き」だけではなく、子どものためにどのように仕事をしたいか、保護者とのやり取りについての考えを持つことも大事です。
体力面をアピール
保育士は体力もたくさん使う仕事です。元気いっぱいな子どもを同時に何人も担当するので、仕事内容もハード。スポーツなどの趣味や、健康のために取り入れている習慣などのエピソードがあれば、体力面でのアピールもしやすいでしょう。
未経験だけどやっぱり正式に「保育士」になりたい!保育士資格の取り方!
正式に「保育士」になって働きたい場合、「保育士資格」という国家資格を取得しましょう。資格取得には、「国家試験を受験する方法」や「養成学校や施設を卒業する方法」があります。
国家試験を受験する
保育士の国家試験は、一般社団法人全国保育士養成協議会が各都道府県で毎年2回実施しており、筆記試験と実技試験があります。筆記試験は合計9科目で、これにすべて合格してから実技試験が受けられます。そこで合格することで「保育士資格」の取得が可能です。
社会人を経て保育士になる場合、通信制の学校などで勉強して、保育士資格の取得を目指す人が多いです。また、保育士資格を保有していないうちは、保育士補助として就職し、働きながら資格取得に向けて勉強する人もいます。働きながら資格取得を目指す場合、園によっては何らかの補助をしてくれることもあります。
養成学校や施設を卒業する
厚生労働大臣の指定する養成学校や施設には、卒業することで国家試験を受けずに保育士資格を取得すること可能なところもあります。学校の種類は大学、短大、専門学校などさまざま。特徴や取得の条件も通う学校によって変わるので、それぞれを調べて、自分に合った取得方法を選択しましょう。
保育士の仕事は未経験でも可能!採用のチャンスがあるので求人をチェックしよう!
今回は、未経験から保育士の仕事を始めることについて解説しました。「保育士」になるためには国家資格が必要ですが、「保育に従事した仕事に就くこと」は未経験、無資格でも可能です。今、待機児童問題を解消するためにも、保育業界の働き手は未経験であっても引く手あまた。また、保育士は、たくさんの子どもの成長を近くで見ることができる、やりがいのある仕事です。未経験、無資格でも、求人によって採用のチャンスは多いので、興味のある人はチェックしてみましょう。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。