保育士を辞めたい!よくある辞めたい理由や対処法について
著者: めんたいパスタ
更新日:2023/12/22
公開日:2022/01/14
子供の成長をサポートし見守る、やりがいの大きい仕事である保育士。夢や憧れを持って保育士になる方も多い一方、誰もが1度は辞めたいと思ったことがあるのではないでしょうか。そして、実際に辞めてしまう方も多いのが現実です。今回はどのような理由から保育士を辞めたいと思うのか、離職の実態や辞めたい時の対処法についてお伝えします。
保育士を辞めたい!保育士離職の実態
東京都福祉保健局「平成30年度東京都保育士実態調査結果」によると、保育士としての通算就業年数は「2〜3年」が27.6%、次いで「1年以下」が25.5%です。つまり保育士の約半数は、3年以内に離職・転職しています。
加えて1箇所の保育園で就業する最長年数は2〜3年が31.5%、1年以下が31.1%と3年以下で離職または転職している人が大半を占めます。定着率が低く、かつ通年就業年数も3年以下となることから、保育士の離職・転職は活発であることがわかります。
保育士を辞めた理由
下記は同じく東京都福祉保健局「平成30年度東京都保育士実態調査結果」による、保育士が辞めた理由です。
保育士が辞める理由には職場の人間関係が最も大きく関係しており、次いで仕事量の多さと給料の安さです。雇用形態別に辞めた理由を見ても人間関係が大きな割合を占めており、労働条件よりも労働環境が辞める理由に大きく影響していることがわかります。
保育士を辞めたい理由8選
やりがいも大きく、保育士になることを夢見て実現した人も多い中、現実の仕事に直面して辞めたいと感じる人が多くいるのも事実です。ここでは、よくある保育士を辞めたい理由8つをみていきます。
保育士を辞めたい理由①人間関係
人間関係は、実際に保育士を辞めた理由でも大きな割合を占めています。保育園は職場が閉鎖的であるという特性上、狭い人間関係の中で働くこととなります。保育士に限らず、職場では考え方や価値観の違い、相性が合わない人などと一緒に働かなければならないことも。そうした中でも保育士同士の派閥や、相性の合わない人とクラス運営を担当するなど、日々人間関係のストレスが蓄積されてしまいます。しかし、何も知らない子供の前では明るく振る舞う必要があるため、疲弊してしまい次第に辞めたいと考える人が多いのです。
保育士を辞めたい理由②仕事量が多い
ただでさえ目の離せない子供の世話をするだけでなく、行事準備や事務作業、保護者の対応や雑用など1日で多くの仕事をこなさなければなりません。十分に休憩時間が取れない、ゆっくり昼食がとれないことも。加えて代休や有給も取りにくく、プライベートと両立しながら働くのが難しいと感じ、辞めたいと考える人も少なくありません。
保育士を辞めたい理由③サービス残業が多い
仕事量の多い保育士ですが、勤務時間のほとんどは保育にあたらなければいけません。そのため、事務作業などは勤務時間外に対応しなければなりません。場合によっては、園での作業が終わらず、仕事を自宅に持ち帰ることも。また、給料に反映されないサービス残業となってしまうことも多い傾向にあります。
仕事量が多いゆえに労働時間が長いものの、給料に反映されないことから、徐々に心身ともに疲弊してしまい辞めたいと感じてしまうこともあります。
保育士を辞めたい理由④給料が安い
子供の命を預かる場で働く保育士は責任が大きく、さらには仕事量やサービス残業が多いものの、その給料はかなり見合わないもの。「2019年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の給料は月収23.8万円、賞与その他特別給与額が70万円となり、年収に換算するとおよそ355万円です。2019年の平均年収が441万円であることから、保育士の給料は平均以下となります。保育士の仕事が好きであっても、膨大な仕事量や責任の重さなどが給料に見合っていないと、長く働き続けるモチベーションも維持するのが難しいでしょう。なかには昇給の可能性や昇給率が低い職場もあり、将来を不安に思い辞めたいと思う方も多くいます。
保育士を辞めたい理由⑤保育士に向いていない
特に1年目は子供との接し方がわからなかったり、保護者対応がうまくいかないなどして、自分の保育士としての適性に不安を感じることも多いでしょう。保育士は経験を重ねていくことで保育に関する知識やスキルを身につけていくものですが、経験の浅い新人のうちは自分に適性がないと辞めることを考えてしまう方も珍しくありません。
保育士を辞めたい理由⑥園の方針が合わない
ひとくちに保育園といっても、園によって保育方針や特色も異なります。もちろん園の方針に従うことも大切ですが、保育士さんも個々に保育に対する価値観を持っているはずです。自分の保育観と園の方針が合わないと、もどかしさを感じながら働くこととなるでしょう。園の方針と合わずそれが不満として募ってしまうと、働くモチベーションにも影響が出てしまいます。自分の保育観を大切にし、伸びのびと仕事に取り組みたい方は園の方針が合わないと辞めたいと考えてしまうようです。
保育士を辞めたい理由⑦腰痛などの体力的問題
背の低い子供と目線を合わせて保育をしたり、10kg前後ある子供を抱き抱えたりするなど保育士は体力が必要な仕事。そのため慢性的な疲労や腰痛は、保育士の代表的な職業病です。特に腰痛は自然に改善することはないため、深刻化して業務に支障が出てしまうと辞めざるを得ないこともあります。
保育士を辞めたい理由⑧保護者対応が大変
保育士は子供だけでなく、保護者の対応も重要な業務の1つです。近年はモンスターペアレントと呼ばれるように理不尽な要求やクレームを押し付けてくる保護者も珍しくありません。そのため、対応に追われて疲弊してしまうことも多々あるでしょう。保育園にいる以上保護者対応は避けられない業務であり、子供が保育園に通っている限り付き合いが続きます。保護者と接する機会が多いからこそ、今後もそれが続くと思うと嫌気がさして辞めたいと考えてしまうのです。
保育士を辞めたい時の対処法
保育士を辞めたいとなった時、まずは自分から行動を起こして対処してみることがポイントです。ここでは、保育士を辞めたい時の対処法をご紹介します。
人に相談する
保育士を辞めたいと考える時は、不安や悩みを抱えている状態のはずです。まずは自分が抱えている不安や悩みを、先輩や上司、友人や家族に相談してみることも大切です。パワハラなど職場の問題であれば先輩や上司、園長に相談することで改善の働きかけをしてくれる可能性があります。また、第三者に相談することで客観的な捉え方ができるようになり、解決の糸口が見つかったり、気持ちが少し晴れて前向きに仕事に取り組めるようになるかもしれません。辞めるか否かの判断もしやすくなるため、まずは相談してから今後のステップを考えてみてください。
割り切って仕事に取り組む
人間関係を理由に辞めたいと思っている場合、必要以上にコミュニケーションを取らないようにし、割り切って仕事に取り組むことで前向きになれることもあります。適度な距離感を保ちつつ、業務に支障がでない程度にコミュニケーションを取れば良いと思うだけでも、精神的負担が軽くなるかもしれません。
転職を考える
自分の力だけではどうにもできない、心身の健康状態に影響が出ているなどして苦しい場合は転職も1つの手段です。全国には何万件もの保育園が存在しているため、自分の保育観や働き方、環境に合った保育園が見つかるはずです。転職することで現状の悩みが解決され、これまで以上に保育士として充実した毎日が送れるようになる可能性に期待できます。
今のまま無理に働いて保育士という職業を嫌いになってしまったり、心身を壊してしまう前に、思い切って転職に踏み切ることも大切です。
保育士は続けたいが、今の職場の保育士は辞めたい!おすすめの保育士求人
保育士という仕事は好きだが、今の職場で働き続けるのが難しい、辛い場合、他の保育園への転職が有効な手段です。保育園は施設によって保育方針や保育観、働き方などが異なります。そのため現状の課題や悩みを解決でき、理想のキャリアが歩める保育園に転職することで今以上にやりがいと熱意を持って仕事に取り組めるでしょう。ここでは、多数の保育士求人を掲載しているソラジョブ保育士から、おすすめの保育士求人をご紹介します。
おすすめの保育士求人
職種 | 保育士 |
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仕事内容 | 保育士資格を活かした、認可保育園での短時間正社員のお仕事です。
具体例 |
給与 | 月給200,000円~ |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 14:00~20:00 月~土の間で週5日、1日実働6時間(休憩取得は応相談) ※祝日休 |
応募資格 | 保育士資格をお持ちの方 |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) |
求人の特徴 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、財形貯蓄制度、資格取得支援制度、社員持株会制度、ウェルカムバック制度 労働組合(各種福利厚生・割引制度あり)、ソラストポイント制度、制服貸与
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保育士を辞めたい理由はさまざま!辞めたいときは転職も1つの手段
子供の成長を見守り、今後の人生にも大きく影響を与える保育士はやりがいの大きい仕事です。しかし夢や憧れを持って保育士になっても、いざ実際の仕事に直面することで辞めたいと思ってしまう方も多くいます。保育士という素晴らしい仕事を嫌いにならないためにも、辞めたいと思った時は転職も1つの道と考えてみてください。ソラジョブ保育士では豊富な保育士求人を扱っているため、働き方や条件に合う保育園を見つけてみてください。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。