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保育園の園長とは?役割や仕事内容、年収、実際の求人をチェック

著者: めんたいパスタ

更新日:2023/12/22

公開日:2022/11/18

「保育園の園長ってどんな仕事をするの?」「年収はどのくらい?」と気になる方もいるのではないでしょうか。園長は保育現場の責任者として、重要な役割を担います。
保育園の園長は、無資格でも就業できるケースがあります。ここでは、保育園の園長への転職を検討している方へ、仕事内容や求人情報をお伝えしますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

保育園の園長の役割

実際に保育士として現場で働いている方から見ても、「園長先生の仕事って、何をするのだろう」と疑問に感じていることが多いかもしれません。保育園の園長は、保育現場の責任者として意思決定の立場を担っています。運営や経営を行う、いわば社長のようなポジションに位置づけられており、一般的には保育士の最終的なキャリアとなっています。
保育園の園長は、保育に関する専門的な視点と豊富な経験が求められるだけでなく、客観的な立場で保育園を統括するスキルが必要です。保育園の顔として、会議などで外出する機会が増えるため、コミュニケーション能力も必要とされる、責任ある役職といえます。

保育園の園長の仕事内容

・ 資金管理
・ 安全管理・衛生管理
・ 人事・採用活動
・ 保育士の指導・管理
・ 保護者対応
・ 行政対応

保育士として最終的なキャリアに位置づけられる園長の仕事には、上記のような幅広い業務内容があります。ここでは、それぞれの仕事内容について詳しくご説明します。求められるスキルに関しても解説しますので、保育園の園長への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

資金管理

資金管理とは、保育園経営に関するお金の管理を指します。具体的には、国や自治体からの事業収入や人件費、保育料などの管理を行います。運営や経営のために、人件費や保育料、経費などをベースにした予算案を立案するため、運営に必要な予算内容を熟知することも必要です。マネジメントや会計スキルを磨きたい方におすすめの仕事内容といえるでしょう。

安全管理・衛生管理

保育園で子どもたちが安心して快適に過ごせるよう、安全管理と衛生管理を徹底する必要があります。そのため、園長は定期的に保育室や遊び場などの設備が安全か点検を実施します。点検時に異常を発見したら、早急な修理依頼を行う必要があるかもしれません。また、給食の検食を行い、味に問題はないかなど安全をチェックします。園児だけでなく、一緒に働く保育士も、みんなが安全に過ごせるよう現場を守る重要な役割といえます。

人事・採用活動

一般的には保育士の最終キャリアである園長は、保育士の採用や人事にも携わります。保育士を採用するために、就職を希望する方の面接を担当します。また、保育士養成校や派遣会社の担当者と求人のやりとりを行ったり、求人サイトに求人情報を掲載したりするなど、採用活動を行うのも特徴です。もちろん、保育園実習に訪れる学生やボランティア関連の応対も必要です。職員にとって働きやすい職場作りを考えることや、人と関わることが好きな方におすすめの仕事内容といえます。

保育士の指導・管理

保育園の園長は、保育士の定期面談や人事評価を実施します。具体的には、保育士との面談を行い、目標管理シートなどを使って、年間目標や達成状況を指導役として確認する業務を担います。また、研修参加の手立てをして、保育士のスキルアップを図るよう促すことも大切です。一方で、保育人材を育成するために、保護者の意見を取り入れることもあります。実際に預けている保護者の生の声を参考にすることで、OJTを機能させます。

保護者対応

保育園の園長は、イベントごとでの挨拶や、トラブル発生時の責任者としての対応が求められます。保育園では年間行事として、卒園式や運動会、生活発表会などさまざまなイベントが催されます。年間を通して数回はイベントが開催されることが多いため、開始前後での園長挨拶が必要です。

また、保育園内で園児が怪我をしたなどのトラブルが発生した場合、対応が求められる可能性があります。トラブルに関わらず、子育てに関する悩みを経験のある園長に相談する保護者がいるかもしれません。このようなトラブルや悩み相談に柔軟に対応するために、保護者と積極的にコミュニケーションを図るのも園長の役割です。保護者の気持ちに寄り添える姿勢やコミュニケーションスキルが求められます。

行政対応

保育園の園長は、保育園の顔として行政や地域とのやりとりが必要です。具体的には、補助金申請や必要な届出で行政と関わったり、地域の老人ホームや学校、他の保育園との交流を図ったりします。外部と関わり情報交換することで、地域の動向や保育の情報収集が行え、地域に根付いたつながりのある保育を子どもたちに提供できるでしょう。さまざまな職種の方と関わる連携力や、コミュニケーションスキルが必要とされる仕事内容です。

保育園の園長になるメリット・デメリット

保育園の運営や保護者対応、採用活動など、さまざまな業務を担う保育園の園長ですが、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、園長になるメリットとデメリットについて詳しくご説明します。園長の仕事内容の魅力や注意点を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

保育園の園長になるメリット

・理想の保育を実現できるやりがい
・年収の高さ

保育園の園長になることで、自身が理想とする保育園を作れます。「一人で決めるなんて荷が重い」と感じる方いるかもしれませんが、そうとは限りません。一緒に働く保育士たちの意見も取り上げながら、子どもの持てる力を伸ばす保育を行うなど、職員全体で理想とする保育を作り上げることができるでしょう。

また、給料に関しては、低いイメージがある保育士ですが、例えば、私立の保育園園長のケースでは、およそ500万円となっています。保育士を統括するポジションなため仕事量は増えますが、やりがいと収入面を考慮すると、魅力的な職種といえるのではないでしょうか。

保育園の園長になるデメリット

・責任の大きさ
・業務の大変さ

園長は、いわゆる社長のようなポジションなため、責任の重さと仕事量の増加がデメリットといえるかもしれません。保育園を運営できるため理想の保育を実現できる一方で、運営内容にミスが出ると、経営そのものに影響する可能性があります。そのため、プレッシャーと責任の重さを感じることになるでしょう。
また、保育士のトップとして、スタッフの育成や外部との連携などさまざまな仕事を行うため、心身ともにハードさを感じることがあるかもしれません。プレッシャーがあるぶん、やりがいも大きい仕事ですが、保育園の園長として働きたいと考えている方は、さまざまな業務を臨機応変にこなせるスキルや、スケジュール管理のスキルを高めておくと良いでしょう。

保育園の園長になるには

・ キャリアアップ
・ 家族経営の後継
・ 園長の求人に応募
・ 自分で保育園を開く

保育園の園長を目指す場合、公立保育園は保育士資格が必要ですが、私立保育園は無資格でも目指せます。ここでは、保育園の園長になるためのルートを4つご紹介します。園長になるにはどのような方法があるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

キャリアアップ

勤続年数と経験を積んで園長に就任する方法です。公立保育園では、昇進試験がありますが、園の数そのものが少ないため、難易度が上がる傾向にあります。一方、私立保育園では、クラス担任や主任保育士を経て昇進するケースなど、保育園によって基準が異なります。一般企業でも同様の流れを踏んで昇進するため、イメージしやすいルートといえるのではないでしょうか。

家族経営の後継

家族経営の保育園は、親族や子供に引き継がれることが多いため、後継として園長への就任が可能です。一方で、キャリアを積んでも親族でなければ事実上園長になれないこともあり得ます。もし、将来的に同園で園長になりたい場合は、家族経営の保育園でないかを事前に確認することがおすすめです。

園長の求人に応募

求人募集に応募して園長に就任する方法です。新しく開園予定等のタイミングで、園長もしくは園長候補の求人が出ることがあります。私立保育園や企業主導型の保育園は、保育士資格や経験が問われないこともあるため、タイミング次第では早期の園長就任が目指せるかもしれません。定期的に求人情報をチェックしておきましょう。

自分で保育園を開く

自分で保育園を開園することで、園長になれます。難易度は高いですが、確実に園長になれるため「理想の保育を実現したい」と志の高い方に特におすすめの方法です。
例えば認可保育園を開園するケースでは、自治体からの補助金を受けるか、自己資金で開設する方法があります。資金調達から検討するため、開園する土地や人材費、経費など経営に関する知識を学ぶ必要があります。大変な道のりですが、自分で開園した達成感や、やりがいを強く感じられる方法と言えるでしょう。

園長に必要なスキル

・コミュニケーション能力
・リーダーシップ
・管理能力
・判断力
・経営スキル
・思いやり

保育園の園長は、職員や子どもたちだけでなく、保護者や行政、地域住民などさまざまな方と接する職種です。保育園を統括する立場として、リーダーシップをとり、人間関係を円滑にするためのコミュニケーションスキルが求められます。

また、管理能力や経営スキルも重要です。保育園を運営するために必要な経営・人材管理の知識に加え、保育に関する行政関連の知識を習得する必要があります。保育園のトップとして、状況に応じた客観的で冷静な判断力も求められます。一方で、大切な子どもたちを預かっているという認識で、思いやりと温かみにあふれた人間力も必要です。求められるスキルは多いですが、子どもたちの人生に関われるやりがいのある仕事といえるでしょう。

実際の求人からみる!保育園の園長

保育園園長の求人にはどのようなものがあるのでしょうか。実際にある求人内容を参考に、給与や求められるスキルなどを見ていきましょう。

職種 保育園園長
仕事内容 ・保育士のスキルアップに向けた指導やサポート

園長業務、保育サポート、職員の帳票
・園内研修、子育て支援の実施
・看護師との連携、給食室、保育室の環境設定など
給与 月給37万~42万円
※経験に応じて給与は優遇
※役職手当、地域手当、処遇改善手当を含む
雇用形態 正社員
勤務時間 7:00~20:30(休憩60分、実働8h)
※基本は平日のみ、園児が多い時間帯の勤務
※土曜保育がある場合は土曜出勤あり(出勤した場合は平日に振替休日を取得)
応募資格 必須資格:保育士
必須PCスキル:文字入力
高卒以上
原則として、保育士(幼稚園教諭含む)経験が10年以上ある方
社会保険 各種社会保険制度あり(法令通り)
福利厚生 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度(育児時短:小学校卒業年度まで)、宿舎借上制度補助(最大8万2,000円/月)※条件あり、退職金制度(規定に準拠)、連続有給休暇制度(リフレッシュ休暇:最大で10連休取得可能/有休消化対象)

仕事内容には、職員の指導や教育、他職種との連携、管理業務などが記載されています。保育士の資格に加え10年以上の経験が必要な点からも、仕事内容に関して経験やスキルが求められることがわかるのではないでしょうか。
幅広い業務内容ですが、37万〜42万円と給与が高めな点は魅力的です。求人によって、応募条件などは異なるため、定期的に求人情報を確認することをおすすめします。

保育士の園長になりたい方は求人をこまめにチェックしよう!

保育園の園長は、無資格から働くこともできます。現在働いている園で園長になるのが難しい場合や新たな園でチャレンジしてみたい方は、自分に合った職場へ転職してみるのもおすすめです。今記事を参考に、保育園の園長の仕事内容や転職への知識を深め、ソラジョブ保育士で求人を見つけてみるのはいかがでしょうか。

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人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。

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