医療事務に就職する方法!資格なしでも可能?未経験・ブランクにおすすめの求人とは

医療事務が一般事務と大きく違うのは、医療関係の現場で働くことで、患者のカルテ管理や保険点数はもとより受付業務も重視される業務です。医療事務の資格は大きく分けて4種類あり、「医科」「歯科」「調剤」「医師事務作業補助」と医療の種類によって分類されています。いずれの試験も民間企業が実施するもので習得は義務付けられていません。医療事務の主な仕事である受付、会計、請求業務を遂行するための専門的内容が中心となった資格であることが特徴です。

医療事務の資格取得は就職に有利か?

医療事務に就職するために資格保有は必須ではありません。しかし就職する際に実務経験がない場合、書類選考で資格ありは面接にこぎつけるためには非常に有利な条件といえます。特に「未経験者OK」「資格不問」を掲げる求人は、多数の応募が予想されますので、資格保有によって採用枠に入ることが有利になると言えるでしょう。

未経験者が医療事務に就職するメリットは?

全国に職場がある

医療事務職は何といっても全国に職場があることがメリットです。転勤や引っ越しなどの理由で他県へ移住しても、医療現場はどこにでも存在しますので比較的仕事を見つけやすい職種と言えるでしょう。

接客・販売業の経験が活かせる

医療事務は事務関係の管理だけでなく患者と医者、看護師との間をつなぐクラークとして重要な役目を担っています。ナースステーションで行われる患者のカルテ管理、食事、点滴、投薬などの医療行為のサポートなど、患者と医療スタッフとの間で現場のスムーズなパフォーマンスを実行するために要となる人物です。そのため接客業や販売業で培ったコミュニケーションや情報処理能力は医療事務においても重要視され、就業にかかせないポイントとして高く評価されるでしょう。

ブランクがあっても働ける

女性の場合、子育てなどで職場を離れることがあります。医療事務は離職によるブランクがあっても、新卒者よりも経験を重視する傾向があり採用されやすいのが特徴です。子育てが落ち着いてから実務経験を生かして他の医療種での仕事に復帰することもキャリアを伸ばすよいチャンスとなるでしょう。

医療事務の就職先ってどんなところ?

病院・クリニック

医療事務の就職先は主に病院やクリニックが中心です。医療事務の主な仕事は「受付・会計業務」「クラーク(外来・病棟)業務」「レセプト業務」の3つに分類されます。病院と言われる患者が入院できるベッドが20以上ある施設では規模によって患者数も多くなります。200人以上の外来があるような中規模の病院では、医療事務の業務形態もセクションに分けられることがほとんどです。一定期ごとのローテーションによって基本業務をこなしていく業務体型が一般的。このような業務体制下では医療全体の流れをつかみにくい反面もありますが、効率的な仕事で専門分野の知識を確実に身に着けることができるメリットがあります。

一方クリニックと呼ばれるベッド数19以下の医療施設では、医療事務の仕事を少ない人数で掛け持ちすることになります。1日の業務の中で事務管理、クラーク、レセプトをこなすため就業時間が長くなる傾向があるでしょう。少人数のクリニックでは多忙になりがちですが、コミュニケーションが図りやすくチームワークを取りやすい利点があります。

病院以外の施設

医療事務の活躍する現場は病院ばかりではありません。基本業務は受付、カルテ作成、オペレーティング、会計、レセプト業務ですが、就業先によって業務内容にも幅がありますので、仕事の内容や特徴もご紹介します。

施設・事業名	仕事内容・特徴
調剤薬局	受付・カルテ作成・オペレーティング・会計・レセプト業務・薬歴簿記入・薬剤師のサポート業務
健診センター	医療事務基本業務・健康診断や人間ドックの患者のサポート
救急診療施設	医療事務基本業務・土日祝夜間を問わず就業する可能性が多い
介護施設	医療事務基本業務・介護報酬請求・介護ステーションサポート
企業・ホテル内のクリニック	医療事務・会員限定、役員用メディカルサロンなどのサポート
保険会社	医療保険に加入している患者のレセプト業務
医療事務ソフト制作会社・専門学校	レセプトや電子カルテの製作などに実務経験の知識を生かした開発に携わる・インストラクターとして現場に派遣されたり専門学校講師として就業する