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医療事務の仕事内容は?未経験でもOK?メリットや診療科別に特徴を紹介

著者: そだねー

更新日:2023/12/22

公開日:2020/01/03

女性に人気の仕事ランキングで、いつも上位にランクインしている医療事務。働きがいを感じられそうと気になっている人も多いのではないでしょうか。本記事では、「医療事務の仕事ってどうなの?未経験でもチャレンジできるのかな?」と疑問に思っている人のために、医療事務の詳しい仕事内容や、目指すために必要なことを解説します。

医療事務の仕事内容

ひとくちに医療事務といっても、その仕事内容はさまざま。病院やクリニックの規模や種類によっても異なりますが、大きく以下の3つに分けられます。

・受付・会計業務
・レセプト業務(診療報酬請求業務)
・クラーク業務

それぞれ解説していきます。

受付・会計業務

事務とはいえ、医療事務の仕事はパソコンに向かって黙々と仕事をしているだけではありません。病院やクリニックの顔として、受付・会計をするのも医療事務の仕事です。主な業務には、次のようなものがあります。

・初診および再診の手続き
・保険証の確認
・診察券の発行
・電話対応
・次回予約の案内
・医療費の計算、会計

大きな病院では、受付業務と会計業務が分かれていることもあります。いずれにしても、患者を最初に出迎え、そして見送る重要な役割を医療事務は担っているのです。

レセプト業務(診療報酬請求業務)

医療事務の仕事の中でも高い専門性が必要なのが、このレセプト業務です。レセプト業務は以下の2つの作業に分けられます。

・レセプト作成・点検
・保険機関への請求

レセプト作成・点検

レセプトとは「診療報酬明細書」のこと。医師が作成したカルテに記載されている情報をもとに、医療保険制度に従って診療報酬点数を計算します。また、作成されたものが間違っていないかを点検し、間違いがあれば修正します。

保険機関への請求

作成したレセプトを各保険機関(国民健康保険団体連合会または社会保険診療報酬支払基金)に提出し、診療報酬を請求します。これによって病院やクリニックは、患者負担以外の医療費を受け取れるので、正確性が求められます。

レセプト業務を通して、病院やクリニックの経営が健全に行われるようサポートするのも医療事務の大切な仕事です。

クラーク業務

クラーク業務とは、患者と医師や看護師との架け橋となり、診察や治療がスムーズに行われるようサポートする仕事のことです。主に規模の大きな病院にある業務で、以下の2つに分けられます。

・外来クラーク
・病棟クラーク

外来クラーク

規模の大きな病院では、診療科ごとにも受付があります。外来クラークとは、各診療科受付に来た外来患者を診察室や検査室に案内、入院・次回予約といった手続きの説明をするのが仕事です。また、医師や看護師のためにカルテを整理・準備するなど、診察がスムーズに進められるようサポートもします

病棟クラーク

病棟クラークとは、入院病棟のナースステーションで、食事伝票やカルテの管理、入退院や転入手続き、面会者受付など病棟全体の事務対応をする仕事です。手術や検査スケジュールの管理も行うので、事務だけでなく医師や看護師の秘書としての仕事が期待されます。

職場による医療事務の仕事の特徴とは?

ひとくちに医療事務といっても、職場はさまざまです。そのためここでは診療科別、病院の規模による仕事内容の特徴をご紹介します。

診療科ごとの医療事務の仕事内容

診療科 特徴 事務の専門性 緊急性 忙しさ

眼科

・視力検査を任される場合あり
・コンタクトレンズの販売もする場合あり
比較的低い 低い 緊急対応が少ないため残業などは少ない

歯科

・レセプト業務やカルテ管理、窓口会計業務が中心
・医科にはない歯科独自の専門知識が必要
高い 低い 緊急対応は少ないが、混む日やレセプト提出前は忙しい

小児科

・受付会計業務、クラーク業務、レセプト業務が中心
・子どもや親御さんへの対応なので、子育て経験が活かせる
高い やや高い ・乳児や小さな子どもは急な発熱も多く、診療終了間際の駆け込みも少なくないため、残業が多い傾向にある
・4~6月の学校検診後、夏風邪などの流行る7~8月、インフルエンザ流行期の12~2月頃は忙しい

心療内科

・レセプト業務、クラーク業務、電話対応が中心
・中長期的に通院している患者さまが多い
比較的低い 低い ・繁忙期や急患などはあまりなく、忙しい日や残業は少ない
・4~6月、長期休暇明けは新規患者さまが増える傾向にある

在宅訪問診療科

・一般的な医科の業務と同じ
・診療報酬の算定が複雑であることから、より専門的なレセプト知識が必要
高い やや高い ・レセプトの難易度が高いことから、提出期限前は忙しい

診療科別にみると、小児科や在宅訪問診療科、心療内科のような医科系、そして眼科系と歯科系の3つに分かれます。医療事務としての仕事内容に大きく違いはないものの、専門性や忙しさは異なります。

職場よる医療事務の仕事内容

働く職場 特徴 事務の専門性 緊急性 忙しさ

病院

・施設規模、患者数、スタッフ数が多い
・手術や珍しい症状の患者さまもいる
・来院患者数も大きく忙しいが、その分スタッフも多いため分業できる
高い 高い ・来院患者数や入院患者数が多いほど、レセプト業務が忙しくなる
・窓口業務とレセプト業務を並行するため、レセプト提出前は残業が多くなる

クリニック(診療所)

・受付、レセプト、会計が中心
・地域のかかりつけ医としての性質が強いため、一般症状の患者さまが多い
やや高い やや高い ・少ないスタッフが全ての医療事務業務を請け負うことからも、忙しい

薬局

・レセプト業務、窓口会計業務、薬剤師の補助が中心
・薬局は医科のレセプトとは異なる
やや高い 低い ・日常的に慌ただしく忙しいことは少ない施設が多い
・レセプト提出前は、通常よりも忙しくなる

特に病院とクリニックとでは規模が異なるため、医療事務の仕事内容や働き方もかなり変わってきます。病院は分業制で専門的に1つの仕事をこなしていくことが多いですが、クリニックでは網羅的に専門的な仕事から雑用的な仕事まで請け負います。

医療事務の1日の仕事の流れ

医療事務として働くことをより具体的にイメージするために、ある正社員スタッフの1日をご紹介します。

時間 業務内容
08:30 ・開院前の準備
院内の清掃、午前の診療予約状況の確認、カルテの準備など
09:00 ・午前診療
受付・会計業務(合間にレセプト業務)
12:30 ・昼休み
13:30 ・午後の診療準備
午後の診療予約状況の確認、カルテの準備など
14:00 ・午後診療
受付・会計業務(合間にレセプト業務)
17:00 ・診察終了
院内の清掃、打ち合わせ
17:30 ・終業(時期によってレセプト業務で残業あり)
※病院ごとに詳細は異なります。

医療事務を目指す前に知っておきたいこと

「医療事務に興味があるけれど、今から目指せるかな?」と気になっている人もいるでしょう。そんな人に知っておいてもらいたいのは、医療事務は年齢に関係なく目指せる仕事だということ。その理由を詳しく見ていきます。

医療事務は難しい?未経験でも大丈夫?

医療の仕事というと、転職には経験が必要だと思っている人も少なくないでしょう。しかし、医療事務は未経験であってもチャレンジできる仕事です。実際に、未経験でも応募できる医療事務の求人は数多くあり、未経験から転職している人もたくさんいます。

もちろん医療専門職のひとつである医療事務は、高い専門性を求められるため覚えることはたくさんありますが、多くは業務に携わりながら学んでいくので、採用時には経験を問われないことが多いです。

医療事務員になるには

医療事務になるには、高校・大学卒業後に医療機関に就職する、または医療事務やビジネス系の専門学校へ進学し、知識や資格は身につけてから就職する2つの方法があります。もちろん未経験・無資格からでも就職できる医療機関もあります。しかし給料や待遇などの条件が良いところは競争率が高かったり、有資格者や経験者しか募集していない場合もあるのです。そのためまずはパートやアルバイトとして就職して知識をつける、または資格を取得することで就職しやすくなります。

医療事務におすすめの資格は?

医療事務の仕事をするのに必須の資格はありません。しかし、資格の勉強をすることでスキルアップできますし、資格手当がある職場なら給与アップも狙えます。また未経験で転職する場合、資格を持っていることで有利になることも多いです。

主な医療事務の資格には次のものがあります。

・医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
・医療事務 管理士技能認定試験
・診療報酬請求事務能力認定試験
・医療事務認定実務者

 

医療事務の仕事とキャリアアップ

資格を取得して仕事の専門性を高めることが、医療事務のキャリアアップといえます。また経験年数に応じてもキャリアアップしやすく、給料アップにもつながります。医療事務資格にはさまざまな種類があるため、キャリアアップを目指す場合には上級者向けの難易度の高い資格取得を目指してみましょう。

医療事務の仕事にはどんなメリットややりがいがある?

医師や看護師とともに医療チームの一員として働く医療事務。大変なこともありますが、それでも多くの人が医療事務として働き続けるのには理由があります。ここでは医療事務として働くメリットを見ていきましょう。

自分が病院にかかるとき役に立つ

医療事務として働くと、医療費や手続きをはじめとした医療全般への理解が深まります。これらは日常生活で、自分や家族が病院にかかるときにも役立ちます。例えば、明細をチェックして金額の内訳を確認できます。また、治療に必要な手続きや大まかな流れなどがイメージできるため、いざという場面でも慌てないですむでしょう。

年齢や場所を気にせず働ける

専門性の高い知識やスキルが求められる医療事務。一度経験すれば、そのスキルは一生ものといえます。即戦力として経験者を募集している病院も多いので、年齢に関係なく転職できるのも魅力のひとつです。育児や介護が落ち着いたから再就職したいなど、ブランクのある人にも人気があります。また、病院やクリニックは全国どこにでもあるので、引っ越しなどで住む場所が変わっても仕事探しには困りにくいでしょう。

仕事と私生活のバランスが取れる

正社員だけでなく、パートや派遣など、雇用形態が多様なことも医療事務の特徴です。そのため、育児や介護中はパート、落ち着いたらフルタイムで働くなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。

人と社会のために働いていることが実感できる

医療事務は、間接的に患者さまを助ける役割を果たします。医療行為には携われませんが、医療事務がいることで医師や看護師の負担が減り、患者さまに質の高い医療が提供できています。医療事務がいなければ、患者さまは平等に適切な医療が受けられていません。そのため医療事務も立派な医療従事者の1人であり、欠かせない重要な存在なのです。

医療事務員として働くときに大変なこと

医療事務の仕事はルーティーン化している内容もありますが、対応する仕事の幅が広く、レセプトのような専門的な仕事も請け負います。医師や看護師の仕事をサポートする役割でもあるため、医療や薬剤、カルテに関する専門知識が必要です。またレセプトは提出期限が決まっているため、提出期限前は仕事も多く残業も増えます。さらにレセプトに関する医療制度や規定はたびたび改正されることから、覚えることも定期的に変化します。それだけでなく、患者さまには気遣いを持って丁寧に対応する必要があるため、精神的な余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。

特に未経験や無資格で、知識がないなかで働くとより大変に感じます。しかしルーティーンワークの性質が強いことからも、1つずつ着実に仕事を覚えて慣れることで、段々と負担も減ってきます。そのため日々の業務を丁寧にこなし、積極的に知識を吸収することで大変さも徐々に緩和されるでしょう。また並行して資格取得を目指すことで、業務の理解も深められるためおすすめです。

医療事務の仕事に向いている人とは?

人のためになる仕事がしたい、そしてコミュニケーションが好きな人は医療事務の仕事に向いています。直接患者さまの治療に直接関わることはありませんが、医療事務がいるからこそ患者さまが適切な治療が受けられています。また医療事務は患者さまだけでなく、医師や看護師などさまざまな方と円滑なコミュニケーションを図る必要があります。患者さまに気持ちよく来院してもらうため、医師や看護師が円滑に仕事ができるよう、コミュニケーションを図りながら仕事を進めていく能力が求められます。

また几帳面な方や効率的に仕事をこなすことが得意な方も、医療事務の仕事に向いています。医療事務が担当するレセプト業務は、医療機関の収入に関する重要な業務であるため、ミスなく対応しなければなりません。1つひとつの作業を丁寧に進められ、スケジュールを意識して効率的に仕事を進められる方は、医療事務として活躍できるでしょう。

医療事務の仕事をする人の体験談

より具体的に医療事務の仕事がイメージできるよう、医療事務で働く人の体験談もご紹介します。

小児科の医療事務・体験談

前職のクリニックから転職しましたが、その際は受付やクラーク業務がメインだったため、小児科に入職してからレセプト算定や保険などの専門知識を身につけました。現在は職場の補助制度を利用して、資格取得を目指しています。

小児科には定期的に通院が必要なお子さまも多くいますが、通院を繰り返す中で笑顔で来院してくれることにやりがいを感じます。親御さんからは「丁寧でとても良かった」「安心しました」とお声がけいただくことも多く、先生を中心としてスタッフが一丸となって取り組んでいることが伝わることに嬉しく感じます。

薬局の医療事務・体験談

受付や薬剤師の先生のサポート、患者さまの会計業務を中心に行っています。スタッフの年齢幅が広く、時間が空いた時には和気あいあいと話しながら気持ちよく働いています。

土日も営業している薬局なので出勤がありますが、早番・遅番でシフトを組み、スタッフそれぞれに負担がかからないよう、仕事しやすいように回しています。ゆったりと働ける点は、薬局の魅力でもあります。

パートの医療事務・体験談

窓口業務がほとんどというイメージでしたが、実際に働いてみるとレセプト作成やカルテ管理、会計と専門知識が必要な難易度の高い仕事でした。しかしだからこそパートという働き方を選んでも、手に職をつけることができます。人手不足で残業が多くなることがあったり、患者さまの理不尽な要求やクレームで疲弊してしまうこともあります。

しかし患者さまに「ありがとう」と言われた時のやりがいはとても大きく、人の役に立っていると実感して嬉しくなり、仕事のモチベーションも上がります。

未経験で一生もののスキルが身につく!医療事務は将来有望な仕事

未経験でもチャレンジでき、医療の専門職として、どこでも通用する医療事務。仕事内容も多岐にわたり、また医療機関によっても特徴があることから、キャリアプランや働き方も選ぶことができます。高齢化が進み、医療の需要が高くなるこれからは、ますます活躍の場が広がるでしょう。医療事務が気になっている人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

そだねー

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北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。

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