医療事務は男性も活躍中!未経験でも転職可能?男性だからこそのメリットも解説!
著者: そだねー
更新日:2024/07/12
公開日:2019/06/05
男性でも医療事務の仕事に就けるのかを解説します。医療事務で男性にどんな需要があるか、またこの職種で男性が少ない理由も詳しくみていきましょう。具体的に医療事務への転職をお考えの男性の方は、仕事内容や平均年収、求人を探す際のポイントをチェックしてください。
目次
男性でも医療事務スタッフになれる!未経験でも大丈夫!
女性のイメージが強い医療事務ですが、性別に関係なく、男性も医療事務の仕事に就くことができます。また医療事務は、特別な資格や経験が必要というわけではないので、未経験の方でもチャレンジしやすい仕事です。
特に、医療業界は社会からの需要が高いため、働き手を求めている医療機関も多くあります。医療事務には、男性のスタッフだからこそ頼みやすい仕事もあるため、男性の医療事務スタッフに需要は確かにあります。「男性だから医療事務は難しい」とあきらめず、まずは男性の医療事務スタッフの募集がないかチェックしてみましょう。
医療事務スタッフに男性の需要がある理由
具体的に、男性の医療事務スタッフは病院側にとってどのような需要があるのでしょうか?医療事務に男性の需要がある理由は主に次の5つです。
夜間の仕事を任せやすい
女性スタッフよりも、男性スタッフの方が夜間の仕事を任せやすい傾向にあります。24時間体制の大きな病院などでは、医療事務スタッフも交代制となり、夜間に勤務するスタッフが必要です。しかし、家庭や子どもを持つ女性、体力が少ない女性の場合、夜間の業務は負担が大きく、また担当できる人は限られます。
医療機関の中には、日勤帯は女性担当、夜間は男性担当と勤務時間でわけているところも。そのため、夜間勤務ができる男性スタッフは病院側からより必要とされる人材であるといえます。
理不尽なクレームへの抑止力
男性の医療事務スタッフは、女性スタッフでは手に負えない患者さんの対応や、患者さんとのトラブルの抑止力という役割も期待されています。女性のスタッフだけでは、甘く見て理不尽なクレームや態度をとる人や、乱暴な人が患者さんの中にいるかもしれません。通常業務だけでなく、女性スタッフだけでは対応が難しいトラブルの防止、解決という面でも、男性スタッフの需要があります。
長期間働いてもらいやすい
男性の医療事務スタッフは、長期間勤務ができる可能性が高いという点でも需要があります。女性は結婚・出産・ご主人の転勤などのライフイベントを迎えた際、退職や休職せざるを得ない方が少なからず出てきます。
しかし男性の場合は、ライフイベントに左右されることが女性より少ない傾向にあるので、長期間働いてもらえると判断されやすいでしょう。
力仕事を任せやすい
男性の医療事務スタッフであれば、力仕事を任されやすいでしょう。医療事務は事務仕事とはいえ、荷物運びや、患者さんの搬送の手伝いなど力仕事を行う場面もあり、力のある男性スタッフの存在は医療機関としても歓迎されます。
将来的に役職のポジションを任せやすい
男性は女性に比べて、ライフステージの変化による休職や退職のリスクが低い傾向にあります。そのため、雇用側の視点で考えた場合、男性の方が長期的なキャリア育成がしやすく、管理職候補の対象として採用されるケースがあります。
未経験でも、ライフスタイルの変化に影響を受けずに、長期的に働ける点をアピールすれば、将来的な医療事務としてのキャリアアップも図りやすいでしょう。
医療事務スタッフに男性が少ない理由
男性にも需要がある医療事務ですが、女性の仕事のイメージが強く、実際医療事務として勤務する人の多くは女性です。医療事務職に男性が少ない理由として考えられる要因は以下の3つがあります。
・医療機関(特にクリニック)側、求職者側の両方で女性の仕事のイメージが強い
・女性が多いため肩身が狭いと感じる男性もいる
・医療機関側が恋愛関係・人間関係のトラブルが起こる可能性を懸念している
現在は女性従事者が多い医療事務ですが、近年では病院など、男性を募集する医療機関が増えています。今後も医療事務の男性需要が増えていく可能性があるので、従来のイメージにとらわれずに、チャレンジしてみましょう。
医療事務の仕事内容は?
医療事務の仕事内容は大きく分けて「受付・会計業務」「レセプト業務」「クラーク業務」の3つがあります。それぞれでどのような業務を行うのか詳しくみていきましょう。
受付・会計業務
受付・会計業務では、病院やクリニックを訪れた患者さんの受付を行います。具体的には、診察券の発行や保険証の確認、カルテの準備、診察・治療後の医療費の会計が主な業務です。病院の窓口としての役割を担うため、事務処理能力に加えて接客スキルも求められます。
患者さん視点だと、病院を訪れる際の最初と最後にやり取りをするスタッフになるため、病院のイメージを左右する役職ともいえるでしょう。
レセプト業務
レセプト業務とは、診療報酬明細書を作成する業務を指します。医療機関では、患者さんは保険証を提出することで、発生した医療費の一部のみを負担し、残りは健康保険組合から支払われる仕組みになっています。医療機関が保険者から医療費を受け取るためには、「診療報酬明細書」の提出が必要です。
医療事務の業務の中でも最も重要な業務の1つで、正確な医療知識やカルテを読み取る能力が必要とされます。
クラーク業務
クラーク業務とは、医療従事者と患者の間に立って、コミュニケーションの橋渡しをする業務です。主に規模の大きい病院で行われる業務で、外来患者さんの対応を行う「外来クラーク」と、入退院の間の対応を行う「病棟クラーク」の2種類があります。規模の小さな病院では、それぞれのクラーク業務を区別なく行うケースもあります。
男性の医療事務スタッフの平均年収は?
医療事務全体の平均年収は約250万円〜350万円です。男性医療事務の平均年収は約360万円で、平均よりも高い給与の場合が多いです。ただし、医療事務の年収は、勤務先の病院の規模や給与水準、都市部か地方かなどによっても変わります。
また、キャリアアップで医療課長などの管理職に就くと、経験に応じて600万円以上の年収がもらえることも。そのため、医療事務でより高い年収を目指すなら、主任や医療課長などの管理職への昇進を目指しましょう。その他にも、医療事務に関連する資格を取得して、資格手当をもらいながらスキルアップをするのもおすすめです。
こんな男性は医療事務に向いている!未経験でも需要がある!
男性の医療事務スタッフに求められているポイントをご紹介します。採用選考の際には、次の要素も加味してアピールしましょう。
人当たりがよく、コミュニケーション能力が高い人
医療事務は事務員仲間、患者さん、医者や看護師など、さまざまな人と接する機会が多いため、人当たりが良い人が好まれます。来院する患者さんを安心させる対応、コミュニケーション能力はもちろん必要です。しかしそれだけでなく、女性中心の職場でも上手く立ち回り、スタッフ同士で関係を築く、職場内でのコミュニケーション能力も必要となります。
長期間勤務やステップアップを望み、頼りがいのある人
長期間勤務ができるという勤務形態はもちろん、向上心や頼りがいがある人も求められる人材です。頼りがいとは、人間関係、クレーム対応などさまざまトラブルが起きた際に、臨機応変に対応できるということが考えられます。
頼りがいがあり、かつ長期間勤務が可能な人は、医療機関にとって事務員の管理者として欲しい人材です。長期間働く意欲とキャリアアップへの向上心、「頼れる人材」だという要素をアピールできれば、採用担当者によい印象を与えられるでしょう。
女性の多い職場でも活躍できることをアピールできる人
医療事務は女性の割合が多い職種でもあり、男女比は1:9ともいわれています。職場はほぼ女性というケースも珍しくないため、性別に関わらず円滑なコミュニケーションが取れる方や、男性が少数でも活躍できる方は重宝される人材でしょう。
また、女性が多い職場の中で、頼り甲斐のある人材として評価されるケースもあります。少数派の環境で適応する能力と共に、希少価値をアピールしてみましょう。
男性が医療事務職の求人を探す際のポイント
男性が医療事務職の求人を探す際のポイントを解説します。どのようなポイントに注目すればいいかを把握した上で応募しましょう。
未経験でも応募可能かどうか確認する
最初に、未経験でも応募が可能な求人かどうかを確認しましょう。求人によっては即戦力を希望する病院やクリニックもあるため、経験者しか採用されないケースも多いです。
さらに、未経験で応募をする場合は、応募要件の確認も必須で、研修やOJTを行う職場かどうかもチェックしましょう。未経験の人をフォローする体制が整えられた職場であれば、将来的なキャリアアップも見込めます。
規模の大きい病院を狙う
求人の傾向として、小規模のクリニックよりも、大規模な総合病院や大学病院の方が未経験を採用するケースが多いです。理由としては、未経験の人材に対する研修制度や教育に割けるリソースがあり、人材を育てる余裕があるからです。
ただし、中小規模の病院でも教育に力を入れているケースもあるため、応募要項を精査して、未経験でもキャリアを築ける求人を選びましょう。
医療事務員は男性でもなれる!男性ならではの強みを活かして選考に挑もう!
医療事務は男性のイメージが薄い職種ではありますが、男性の医療事務にも需要はあります。女性が多い職場に適応できるコミュニケーション能力と、長期的に働いてキャリアアップを目指す意思をアピールすれば、未経験でも転職は可能です。医療事務への転職を目指す男性の方は、今回の記事を参考にして、医療事務の仕事内容や求人をチェックしてみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。